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2022年12月24日土曜日

[年末恒例] 年間ブログPVランキングで今年を振り返る!

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

中田歯科医院は26日(月)通常営業、27日(火)午前のみ営業で本年の診療を終了いたします。新年は1月5日から通常営業となります。

本年はたくさんのご来院、誠にありがとうございました。



さてお堅い話はここまでで、この更新が本年ラストのブログ更新となります。

早速年間PVランキングを見ていきましょう!

ジャジャン!


うっわPVすくな…

メイン発信をオンラインメディアに移したからというのもありますが、1位を過去記事に持っていかれたのは遺憾ですね(笑)

それではかいつまんでみていきましょう。


2021年4月の記事。知る人ぞしる魔法のお薬「今治水(コンヂヅイ)」の記事ですね。ちょっとお年を召した薬剤師さんに歯痛で相談すると売ってもらえます。

だいたいお薬の効果に頼って悪化しまくった状態で来院するので、歯医者にとっては心象の悪いお薬ですが、別にわるいものではないので使い方次第。

重要なのはあくまで対処療法薬であって、原因除去・治療薬ではないという注意喚起をした記事でした。

今治水について歯科医療の観点から冷静に論じた記事が少ないから、いまでも読まれ続けているのかもしれませんね。



第2位:歯周病治療は年齢によってゴールが違う

2022年4月ということで、歯周病専門医試験を終え、結果発表が間近に迫っていた頃の記事でしょうか。

3位の記事もそうですが、ツイッターで話題になったことを取り上げた記事です。「記事のネタはツイッターが運んできてくれる」というのが私の執筆業スタイル(笑)

直感的にも後期高齢者に歯周外科治療が最適解となることは稀、というのはご理解いただけると思います。ただ多くの歯科医が、「外科治療をしないと判断することへの罪悪感」を感じているだろうとも思います。私もそうでした。

この件について学術的に、歯周治療ガイドライン2022のグレード評価に基づいた治療の判断として記事にしました。

非常に良いテーマだったので、たくさん読んでいただけたのは嬉しいですね。



第4位:[報告] 日本歯周病学会専門医となりました! [感謝]

2022年6月、私の人生の転機の一つですね。

もともと大学院に入ったころは「認定医までとれればいいや」と考えていたのですが、その後執筆業をしていく中で専門医が欲しくなったという、ヨコシマな気持ちで取得しています。

博士・専門医と並んでいれば臨床医としてそれ以上のものはないので、どんな方とも肩を並べて発信できます。もちろん教授とかリサーチフェローとか学術としてもっとイケてる肩書はあるでしょうが、私の人生の中で無理しすぎず届くものは取ったかなと。

専門医のタイトルをみてご来院くださる患者さんもいくらかは増えましたし、認定医のときの知識量以上にしっかりとした専門的歯周病治療ができるようになったので、地域医療への貢献はしっかりしていきたいと考えています。



第7位:トンデモ歯”スターズで勉強会を主催。システマティックレビューに挑戦!? 

実は今現在も歯周病学講座の勉強会でシステマティックレビュー作りを仕切っています…。1年で2回もやるとは思いませんでした(TT)

とはいうものの、作業の振り分け方などノウハウは蓄積されているので自然体にやっています(笑) 「この状況は昼下がりのコーヒーブレイクと何ら変わらない平穏なものだ」(強がり)

そんな中でも同年代の初学者が興味をもって一生懸命取り組んでくれるのは嬉しいですね。教え甲斐があります!

今回もそうやっていますが、すべてメールやチャット等オンラインコミュニケーションのみでシステマティックレビュー作りのすべてを体験していただくことができます! もしご関心があるかたはDM等でご連絡ください、一人1万円、3人以上から勉強会開催いたします!(ダイマ)



それでは今年一年間、ご関心および応援をいただき誠にありがとうございました。
良い年をお過ごしください!

2022年12月21日水曜日

憧れの出版社編集部へ潜入! 講談社にご挨拶に伺いました

こんにちは、東川口の歯医者 中田智之です。

先日の現代ビジネス掲載からのご縁で、週刊現代編集部にご挨拶にうかがいました!

学生時代から憧れていた出版社編集部に行きたかっただけではない

これまで掲載となった3記事のフィードバックを受け、その上で来年からどういう形でお仕事させていただけるかの打ち合わせをしました。

結果として現代ビジネスに月1掲載、おおむね今までと同じようなテーマやフォーマットでの発信と言う形で活動させていただくこととなりました。

講談社さん、ならびに担当編集さんありがとうございます!! 出涸らしになるまで記事作ります!

編集部の入り口にあるナゾの大漁旗… 歴史(?)を感じますね

しかしさすが日本を代表する大手・講談社…。

一見トラディショナルな門構えに見えますが、編集部のある高層ビル棟はちょっとしたホテル並みのゴージャス感。受付からして人材のレヴェルがちがってビビる…

とはいってもエレベーターからでて編集部に入ると、そこはテレビドラマでみるような「絵にかいたような出版社編集部」でした(笑)

担当編集さんは話しやすい穏やかなかたで、ついつい長居してしまいました。

そういえば現代ビジネスってけっこうエグい政治ネタにも自然体で切り込みますよね。「撃つぞ! 撃つぞー!!」騒ぎ立てる文春と対照的です。

何にせよ誹謗中傷以外は自由にやってオーケー!みたいなユルさが好きになりました。

そういうわけで、来年も医療行政の話題を中心に、規制改革や税の使途、公衆衛生情報などを発信していこうと思います。

今後とも応援よろしくお願いいたします!

2022年12月15日木曜日

今年2度目のシステマティックレビュー仕切り

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

12月に入って記事のリリースが少なくなっていますが、歯周病学の勉強会の負担のためです。論文読んで抄読つくって発表という予定が重なっていたため、日程が空くように調整していました。

しかし予想外だったのが、システマティックレビューの仕切りをやらなきゃいけなくなったことです。

歯周病学の勉強会では年度末にむけてリサーチセミナーという「自分で実験計画を立案してみるトレーニング」があります。3チームに分かれてうち2チームは原著論文の実験計画をたてるのですが、残りの1チームはシステマティックレビューをやってみるということになります。

認定医を取ってから4年間所属していますが、原著論文の実験計画に関しては大学院でトレーニングしてもういいやって感じなので、毎年システマティックレビューを選んでいます。


しかし、例年システマティックレビューチームには勉強熱心な大学院生が1人は入り仕切りをするパターンになっていたのですが、今年は大学院生ゼロ。

そしてチーム分けで欠席裁判のごとくいなかった聴講生(開業医でお金をはらって勉強会に参加している方々)全員がシステマティックレビューチームにブチこまれるという展開に。

はい。私が仕切るしかないですよね。

もう専門医とったから勉強会は卒業しますと教授・講座長にはお伝えして、残り半年消化試合でおとなしくしているつもりだったのに!

大学院生ども、おぼえていろよ


とはいえこれまで3年間、院生OBとしてシステマティックレビューのアドバイザーポジション、そして夏にはトンデモ歯”スターズ開業医+学生チームとシステマティックレビュー作りしてきた経験は伊達じゃなく。

身構えていたよりめちゃくちゃスムーズに進行して、うるさがた聴講生の皆様にも好評。

なぜか説明用資料バッチリ揃っているんですわ。

歯科医の皆さんでシステマティックレビュー作りを体験することで、もっと読めるようになりたいと思う方はDMしてください! 3人集まれば勉強会開きます! 

1人1万円くらいでどうでしょう!?(わりと本気価格)

2022年12月8日木曜日

「本当は健康じゃないのに」健康に良い印象付けする商品にご注意

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

先日記事が現代ビジネスに掲載になりました。

今回の記事は歯科医チームトンデモ歯"スターズうさっぱさん協力の元書いています。いつも大変お世話になっております。



日常診療においてもお口の中にプラークがほとんど付着しておらず、それなりの歯みがきができているにもかかわらずむし歯の多い方というのはいらっしゃいます。

そういう方にお話を伺ってみると、やはり食生活週間に問題がある場合が多い。

甘い物を食べた後に歯みがきをすればむし歯予防できると考えるのは間違い、今の日本の公衆衛生にすっぽり抜け落ちてしまっているのが、食事頻度によるむし歯コントロールの考え方です。

ともすればむし歯が増えてしまうのは歯みがきの回数や技術が足りないからと、誤った根性論のような指導になっていないか注意喚起できればと思います。

やはり小児科医の先生方には共通の問題意識があるようで、共有していただきました。

ヤフコメなどには記事を全然読まずに「飲んだら歯みがきすればいい」などというコメントが多く見かけられましたが、そうではないんだという話が広まっていって欲しいと考えています。


そんな中、記事中でも指摘したグリコ「飲む育」キャンペーンがまさかの再開。


6ヵ月からジュースを習慣的に飲ませようというのは、明らかに健康を害する行動。むし歯や肥満のリスクが高まるだけでなく、肝心の食育についてもジュースでカロリー補填されてしまうと食べる意欲を減じてしまいます。

ここで論点としたいのは「健康に良いと印象付けて、健康に悪影響のある習慣を推奨する」ことです。これは公衆衛生に反するキャンペーンなので、職務としてしっかり苦言を呈していく必要があると考えています。


2022年12月1日木曜日

コミティアで「うさコレ」ゲット! うさっぱさんにも会えました!

こんにちは、東川口の歯医者 中田智之です。

先週日曜日、同人誌即売会「コミティア」に日頃おせわになっているうさっぱさんが参加するとのことなので行ってきました!

過去2回ほどコミケにはいったことはありますが、コミティアは初めてです。なんでもありの最大のお祭りコミケとの違いは、コミティアは二次創作はナシでオリジナル作品の同人誌を取り扱うお祭りというところです。

だから参加者もアニメファンの典型的オタクというより、クリエイターな人たちが多い印象を受けました。コミケではグッズを買い漁るため血走った目で高速で歩き回るオタクどもがいてほどよくカオスなのですが、ティアはクリエイター同士の交流という雰囲気で居心地がいいですね。

入口のメインスペースではアシスタントのための背景の書き方というどニッチな講演会が開かれ、出版社の出張編集部に持ち込むクリエイターさんも大勢いました。

そんな様子を横目にお目当てのブースを探して…

あえましたー! うさっぱさん(の手)です!

この手から数々の作品が生み出されるわけで、本体といっても過言ではありません!

というわけでお買い上げ。

この冊子、「うさコレ」と「歯医者さんあるある」両面使用なのですが、なかなか面白くて妻にも好評でした。

うさっぱ人形も可愛いですね。

他、巧みなトークで買うことになってしまった懐かしの90年代ガチファンタジー風作品や、実在するファンタジー風な風景を集めた写真集など買わせていただきました。

購入には至りませんでしたが、いろんな着眼点・アイデアに大変感銘をうけました。

ということでうさコレを診療所の待合室に飾ってみました。

これを読めば歯医者の生態がわかる!持ち出し厳禁!

じっさい「うさコレ」は待合室に置いておきたい作品です。みなさんもこの機会にぜひ、うさっぱワールドに触れてみてはいかがでしょうか。

うさコレ Kindle版はこちらから!


2022年11月24日木曜日

バンド反省会で人生初アジェンダ

こんにちは! 東川口のドラマー 中田智之です。

この前のライブの反省会を先日新宿パセラでやってきました。

なぜパセラかというとハニトー食べたかったのと、大きな画面で気になる曲のYoutube MVを流しながら、これからやる曲の相談したら楽しいんじゃないかと思ったからです。

ところがどっこい、入室したとたん「IT系的な仕事」に携わってるベース担当が、手慣れた動きで自分のPCと画面接続、動作チェックしてプレゼンが始まりました

*バンドメンバーの仕事はお互いしりません。俺も「フリーライター」で通してます。

日付とか場所とか、何かの流用じゃなくてこのためだけに作ってきたってマジですか?

俺の思ってたパセラと違うッ!!

人生で初めてリアルにアジェンダが提示されました。

真面目に正しい理由でアジェンダが使われる貴重な機会を得られて嬉しいです。


そういうわけでパセラでめちゃくちゃ真面目な会議をしてきました。

熱いバンドでいい感じですね!

2022年11月10日木曜日

[Break time] ピカピカの盾と現代ビジネス初掲載、今後の発信について

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

歯周病専門医の盾がとどきました! ピカピカだぜ!


ピカピカすぎて良く見えないかもしれませんが、デザインは紙の認定証と同じ。学会にお金を払って作ってもらいます。

頑張ったからこんくらいの贅沢はいいよねってことで、早速受付に飾りました。



発信に関してもStep upがあり、現代ビジネスに書下ろし記事が掲載となりました!

寄稿家登録」なる有難そうなものも行い、著者ページも出来上がっています。(*たんに銀行の振込先を伝えただけという説あり)

今後第二弾記事まで予定されており、その後も様々な話題書かせていただけるか相談していこうと思っています。

初掲載記事は知り合いを通じての現代ビジネス側からの依頼であり、かなり反発も大きそうなテーマだなと思いましたが挑戦してみたという経緯です。

ヤフコメなどで袋叩きも想定していましたが、予想外に肯定的なコメントが大半。担当編集さんとも「時代の変化を感じる」と話し合いました。




一方おなじみのSAKISIRUはリニューアルして一部有料記事となり、寄稿では初の有料コンテンツとして私の記事が採用されました。

新田社長兼編集長は師匠と呼んでも差し支えないほど大変お世話になっているので(実際に副業ライター養成コース受講した生徒なわけで)、なんとか売れ行きに貢献できたらいいなと思います。

支払すごく簡単にできるようなので、ご関心いただけたら是非よろしくお願いいたします。




さていろいろ寄稿先も増えてきたので、ポートフォリオとして下記のようなサービスにまとめてみました。

これ音楽系アーティストの方がよく使っていて、演奏動画やブログをひとまとめにしているのをよく見かけます。オンライン名詞とか、ポートフォリオ的なものとしてかっこよくまとめたいですね。




またいままでこのBloggerを医院のHPとして使っていましたが、医院HPとBloggerを分離してもいいかなと考えています。

というのも当初更新頻度と文字量で検索順位上位を摂る予定だったのですが、それよりもマイビジネスからの流入のほうが圧倒的なんですよね。

であれば複雑な導線になっているのがペナルティ食ってる可能性もあるので、ペライチなど無料簡易サイトサービスにHPを移行して、ブログはブログとしてシンプルな構成にしたほうがまだSEO有利になるのではという発想です。

なんだかんだこのBloggerもアドセンス審査通っている良さがあるので、うまく活用していきたいなと思っています。

2022年11月3日木曜日

歯科衛生士の業務はなぜグレー部分が多いのか

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

先日下記のようなツイートを見かけました。DHとは歯科衛生士(Dental Hygenist)の略です。深いテーマなので考察してみようと思います。
 


歯科衛生士という国家資格業のありかたは歯科衛生士法に規定されていますが、その中では具体的な禁止項目というのはほとんど書かれていません。

これは一般的な歯科診療所に限らない、様々なシーンを想定して職務の内容を委縮させないためとされています。

実際に法解釈的には歯科衛生士が、歯医者が歯を削った穴に充填物を詰める、歯医者が全身状態に問題なしと判断した局所麻酔を患者に注射することができる、とされています。

しかしこれらは一般的な歯科医院ではほとんど歯科衛生士の業務として採用されていません。もちろん当院でも採用していません。

一方で放射線照射器の照射スイッチを押すとか、歯を抜くとか明確に歯科衛生士がやってはいけない仕事もあります。

ただし日本の法制度の作り方で、このように現場裁量権を重視するあまりグレーゾーンが大きくなって混乱が生じるということは良くあります。

そして日本ではそれが慣習や、その地域でのローカルルールや、行政官の一存で判断が左右されてしまうのが最大の問題だと感じています。それを防ぐためにもより分かりやすい線引き、あるいはネガティブリスト(やっちゃいけない具体例)という形で明確化するのが良いと言えます。

しかし一方で技術の進歩により医療行為はどんどん技術依存度が低くなるよう商品開発されており、例えば歯科麻酔も昔よりも細い針で効きやすくなっています。

そういう中で常にその線引きを見直す作業をするのも大変…。これがグレーゾーンが大きい実態なのかなとおもいます。


ところで「歯科衛生士としての成長」とは何でしょう。私は歯科衛生士が専門的歯周病治療を手伝ってくれると嬉しいと思いますが、その主な仕事はハミガキ指導なので、「被せ物の調整や詰め物ができるようになりたい」というニーズとは乖離しています。

しかしハミガキ指導は本気で患者の生活習慣を変えようとすると、歯医者も頭を悩ます最難関技術。

ハミガキ指導とポップな感じで言いつつ、その実態は行動変容療法でありコーチングであり傾聴であり要因分析でありコミュニケーションスキルであり、五感だけでなく第六感までをも駆使して向き合うものです。

まぁ様々な志向があるから本人のやりたい仕事ができる職場と出会えればそれが一番良いとは思いますが、診療補助や仮歯づくり、在庫管理やクリニカルパス等のニーズの大きい技術を習得したほうが「市場における自分の成長」にはつながるんじゃないかなぁと思いました。

そういうのに憧れるのはわかるけどね。

2022年10月27日木曜日

就学時健康診査&鳩ヶ谷3才児検診にいってきました

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

先週は2件も公的健診に行ってきました。診療時間の短縮もあり、ご迷惑おかけいたしました。
就学時健康診査では80余名を2人の歯科医で検診。

一学年の人数としては少な目ですね。年々減少しているとのことです。

記入アシストについてくれた先生と話したところ、この人数だと1クラス20数名になるだろうと。昨今の先生の感覚では「理想的な授業ができる人数」だそうです。

私が小学生のころは1クラス40名くらいいましたよね。その10年後くらいから、大幅に一クラスの人数が減り、一人一人に手厚い授業ができるようになっているそうです。

で、今回アシストしてくれた先生は同年代だったんですが、なんとなくそんな気がして話題を振ってみたらベーシストでした。やはりバンドマン同士は引かれ合ってしまうのか。

話を聞くかんじメチャクチャうまそうでしたが、就職以来やっていないということで、またやる気がでたらぜひセッションしましょうと勧誘しました。

あ、いや検診は真面目にやったし、スポーツとむし歯予防なんていうコアな話題も話しましたよ。俺たち、まじめです。話した論点はだいたい下記にまとまってます。



もう一つの3才児検診はいつもより盛況。

コロナで集団ではなく医院での個別検診ができるようになったので、この2年間やや寂しいかんじがありましたが、今回はコロナ前並みの忙しさでした。

こういう検診で今時はなにか見つけたら一言二言アドバイスをするようにしているのですけれど、一期一会だからテーマ選びが難しいですね。

初期むし歯がある。歯みがきがうまいからプラークが主なリスクではない。そうなるとフッ化物を適切に使っているか、食習慣が原因かのどちらかなんですが、どっちが必要か瞬時に判断しないといけない。

しかも検診なのでかけられる時間は限られている。せっかくの機会だから、良い体験となって欲しいと思うけど、その話題選びで正解だったかは後から振り返って心残りなときもありますね。

2022年10月20日木曜日

[Liveでてみた] FUEL FOR Live 15 @ 川崎セルビアンナイトに参加しました!

こんにちは! ゆるゆるバンド ラドリーズのドラマー 中田智之です。

今回は主催者のご厚意で激ウマハードロッカーたちの宴(サバト)に、参加させていただきました!
ベーシストのあゆむさんが常連さんらしいんですよね。

はっきりいってこのレベルで参加してよかったのかはよくわからないし、
箱でかすぎて正直ビビりまくっていたけど、やると決まったからにはやるっきゃない。
エイヤーとやってまいりました!



緊張のせいで出だしワンコーラスミスが酷いですが、そっから先ドラム的にはノーミスで行けたかなと思います。テンポがあやしい? 俺に何を期待してるんだ。

振り返ってみると今回の無茶振りのようなライブ参加、すごく成長する機会になりました。

1,テンポスピード190でもイケる自信がついた
2,バスドラのダウンアップ奏法がだいぶ実用的になった
3,手の2連もテンポスピード170くらいまでなら実用的

ありがたいことにまた来てねとお声がけもいただき、温かいオーディエンスに恵まれ幸せな時間を過ごせました。

その後の恩返しも込めて全バンドへ感謝のヘッドバンギング&モッシュを行ったら首がぶっこわれた。
*ライブは安全と健康に配慮して楽しみましょう!*

2022年10月13日木曜日

[地域誌掲載] 小さい子供と歯ミガキ粉

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

9月22日発行の川口地域情報誌 マイシティじゃーなるに記事が掲載となりました。

マイシティじゃーなるには川口歯科医師会から月1ペースで寄稿しており、この度その枠組みの中で書かせていただいた次第です。まいしてぃジャーナルは川口地域読売新聞の折り込み、もしくは市営図書館などからご覧いただけます。

電子版がないこと、転載許可を頂いていることから、下記に全文掲載いたします。

小さい子供のハミガキについてはクリニックでも良くご質問いただくテーマですので、皆様の参考になれば幸いです。

ーー以下本文ーー


保育園の検診に行くと必ず聞かれるのが、歯ミガキ粉の使い方です。子供の歯の健康は気になるけど、飲みこんでしまうのが心配…。その気持ちも、よくわかります。今回は厚労省も推奨する最新の歯ミガキ粉の使い方をご紹介しましょう。

むし歯学の進歩によって、歯ミガキ粉に含まれるフッ化物の活用が健康維持に最も重要だとわかってきました。未就学児なら米ツブ1個分の歯ミガキ粉を歯ブラシにのせ、まず上の前歯、次に上下の奥歯を優先して磨きます。その後うがいや飲食はせず、フッ化物をお口に長時間滞留させます。

フッ化物は多少のみがき残しも貫通して歯の再石灰化を促し、むし歯リスクを減らします。かかりつけ歯科医から特に必要と言われていなければ、糸ようじ等は使用しなくて大丈夫。これらの知識があると子供の歯みがきはグッと楽になります。毎日することだからこそ「不要なことはやらない、やるべきことは徹底的に」というのが、最新のむし歯予防のコンセプトです。

小さい子供は歯みがき粉を飲み込んでしまいますが、健康上の問題はありません。フッ化物は日本茶に多く含まれている成分で、人体を構成する元素のひとつです。もちろんお塩や砂糖と同じく過剰摂取すれば害となるので、未就学児には900~1000ppmFと濃度表示がある歯ミガキ粉を使用し分量を守ってください。適切な使用量は年齢や発育によって変化するので、詳しくはかかりつけ歯科医へご相談を。


2022年10月6日木曜日

アメリカの民間医療保険、高齢者医学会の血圧への見解など。産業医講習会2日目

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

先日産業医講習会にいってきましたが、その中で印象に残る内容がいくつかありました。講演内容には触れないようにしながら、関心のある部分を備忘録としてまとめておきたいとおもいます。


1,根拠のある予防医学で支出抑制する米国の民間保険制度

以前より関心のあった米国の民間保険制度についてHMOという単語を知ることができました。

米国の民間医療保険においてネットワークという概念が重要で、HMOはネットワーク外では医療を受けられずかかりつけ医も指定される、対するPPOはネットワーク外の医療機関も割り増し価格で受けられるという差異があるようです。

またHMOでは100人単位の疫学研究者を雇っており、医学統計に基づく保険設計をしているようです。

アメリカでは民間医療保険同士で競争原理が働いているので、より安価により充実したサービスを提供して保険加入者を募る必要があります。

そのためには保険支出を減少させる必要がありますが、そのために効果が明らかな予防医療を給付サービスに含める施策を行っているようです。

当然効果の小さい予防医療を提供しすぎれば保険者は競争力を失い淘汰されていきます。

米国におけるEBMの充実にはこういった自由市場を活用した合理的な保険制度があるからなのでしょうね。

日本のように国家が運営する単一の保険医療制度では競争原理が働かないために、提供サービスの取捨選択が政治・学術におけるパワーバランスに影響され停滞します。結果的に肥大化していくのが構造的帰結点となっており、私としては米国に大いに見習うべきだと考えています。

ゆえにいまの日本の皆保険制度下で「支出を削減するための予防医療」を導入していくのは、極めて慎重であるべきだと思います。



2,高齢者の目標高血圧

何かと議論の的になっている高血圧水準ですが、日本老年医学会にソースがあるということで見てきました。下記に共有します。

P65~74歳には140/90 mmHg以上の血圧レベルを降圧薬開始基準として推奨し,管理目標140/90 mmHg 未満にする.(推奨グレード A) 75歳以上では150/90 mmHg を当初の目標とし,忍容性があれば140/90 mmHg未満を降圧目標とする.(推奨グレード A)日本老年医学会雑誌第54巻第3号 P.271

高血圧コントロールによる寿命延伸効果は、50代以下では明らかです。一方で前期高齢者・後期高齢者における対応は意見が分かれるところがありました。

加齢により血圧は自然に増加しますが、このガイドラインに基づくと多くの方が高血圧治療が不要になると思います。またガイドライン内では血圧の下げ過ぎによる副作用への注意喚起もありました。

とはいうものの医学的状態は血圧のみでは判断できず、他の検査指標もあわせて個別の総合判断が必要です。診察を受けたこともない歯医者のブログにかいてあることより、あなたの状態をよく理解している主治医を信用しましょう。

2022年9月29日木曜日

「仕事中に歯が折れた」労災の歯科治療はどんなかんじ? 産業医学講習会に参加

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

親父が奨めるんで産業医学講習会にいってきました。労働衛生関連を学ぶのは発信などにも役に立つと思い、3日間朝10時から夜6時半までというハードスタイルの講習会を受けてきました。

自分から奨めといて「え!? 2日も休むの、なんで??」はないだろう親父よ。

形式としては座学なので、久しぶりの学生気分です。質問もしっかりしてきました。

私としては労働衛生コンサルタント(試験が必要な資格)をとるつもりはなかったので、もしかしたら場違いな講習会に参加してしまったかなと思いましたが、労災関係の実務を学べたり大変有意義でした。

今回は備忘録・情報共有として印象に残った部分を記録しておきたいとおもいます。


1,「仕事中に歯を折った」等の労災保険実務

労災外来受診で非常に多いケースですが、労災時の請求実務などは学校では習わないので私自身しばしば混乱することがありました。今回厚労省の実務担当の方からのお話を聞き、質疑もしてかなり整理されました。

まず労災時の治療は医療保険制度に基づく形で進むことになります。患者には治療という形の現物給付を行い、お金をいただくことはありません

医療機関側は通常1点=10円の診療報酬を、労災の場合は1点=12円で請求できるようです。労災は民間の保険会社が間に入っていることが多いですが、自信をもって通常治療するのと同様の診療報酬請求をしていけば良さそうです。

ただし診療報酬請求は治療期間が完全に終わってから数か月分まとめて行うことになるので、ここの事務フローをどうするかは工夫しなければならなそうです。電子カルテが対応してくれれば楽なのに


2,セラミック等の被せ物で労災治療する場合

さて治療終盤になると歯の修復装置をどうするかという話になってきますが、労災の場合多くの方が保険外治療を希望します。

このとき労災として支給されるのは8万円で、消費税支払には充てられないというルールがあるそうです。

自費治療の価格決定権は歯科医院にあるので医療機関ごとに違ってきますが、例えば当院で5万円と設定しているジルコニアクラウンを選択する場合、5万円は労災保険者へ請求し、消費税分5000円は患者さんからいただくというのが正しい対応だそうです。

これはこのまま厚労省の講演担当者に質問しご回答いただいた内容になります。

根拠となる通知があるということだったので後日調べたところ下記の通りで、厳密に言えば個別の勘案はするとされていますが原則上限8万円と考えるのが良さそうです。

ご留意いただきたいのは歯医者は制度を理解し治療を提供するのがお仕事で、保険適応額を患者に代わって保険者と交渉するのは職務に含まれません。労災適応範囲および額について保険者と交渉が必要となる方は、歯科医療の観点から診断書を記載しますのでそちらに基づいて雇用主から指示された保険者とご相談いただければとおもいます。


2022年9月22日木曜日

「手が合う」技工士さんとの出会いが重要

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

「健康のために良い材料は何か」という質問は非常によくいただきますが、これは大変複雑な要素が絡んでいます。詳しくは後日論じる予定なのでご期待ください。

今回は少し科学的な切り口からは離れて、歯の治療で使う材料で何を選ぶか以上に、技工士さんと歯医者さんの相性が大事だよねって話をしようと思います。

修復装置のフィット感はむし歯・歯周病ともに予後に大きな影響を与える要素ではありますが、何を使うかよりも技工士さんと歯医者さんの相性のほうがずっと影響が大きいと考えています。

そう感じたのは二世代経営で技工士さんの退職や急病、あるいは前職や大学病院でいろいろな技工士さんたちとお仕事をさせていただいた経験から。

例えば材料学的には鋳造法で制作する金属系材料の方が、CAD/CAM技術や重合法で制作する樹脂系材料よりも精度が良いとされています。しかし相性のいい技工士さんがつくれば材料関係なくピッタリくるので、調整が非常に楽でありがたいです。KIAIで調整しまくってたのがウソのようだ。

この技工士さんと歯医者の相性がよいことを「手が合う」と表現するそうです。お互い手先の技術をウリにしているもの同士、とても良い表現だと感じています。


最近は修復物、入れ歯ともに「手の合う」お仕事ができているので大変ありがたいです。

そんな中で撮ったのが上の写真で、患者さんからも許可を得て院内サンプルとしても活用させてもらっています。

メタルボンドという代表的な保険外治療ですが、技工士さんは左の写真の上部に移っている色見本のわずかな差から、実際の色調を予測して陶材を焼き上げているそうです。素晴らしい色彩感覚ですね。

このように歯のグラデーションの濃淡や、個々人に現れる模様や溝の特徴まで再現するのは保険外治療でなければできません。なぜなら、保険治療で使用される樹脂系材料は経年変化によって変色してしまうからです。実務としても保険治療は色見本のどの色を使うか決める程度で、写真撮影はしません。

とはいえ保険治療でも20年選手30年選手で機能している被せ物は実際に見ています。年数相応にめちゃくちゃ変色するので見た目はともかく、やはり材料が健康に及ぼす影響はさほど大きくないと感じます。

結局はむし歯リスクのコントロールができているかが重要だと感じていますが、それはまた別の機会に。今すぐ知りたいという方は下記の記事をご覧ください。

2022年9月15日木曜日

ツイッターで歯科医師を名乗って発信するならば

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

先日ツイッターの歯科医師を名乗るアカウントが不正確な医療情報を発信していた件について話題になりました。

その中で「歯科医師を名乗り、SNSで不特定多数の一般人に向けて不正確な医療情報を発信することは批判の対象となる」という声が多くあがりました。

これは私が以前から主張していたことで、この考えが大きな広がりを見せたのは嬉しかったです。

今回はこの論点を少し細分化してみたいと思います。


1,歯科医師は技術職人ではなく科学者である

以前は職業訓練校、いまは国家試験準備学校としての性質を強める歯科大学教育では伝えきれていないことですが、歯科医師は科学に立脚した西洋医学の上に成り立っている職業です。

つまり世界標準レベルの研究倫理(リサーチマインド)を具備していることが求められ、それ故に極めて強力な参入規制を伴う国家資格業となっています。

私の所属する大学では数年前より研究倫理に関するオンライン講習を毎年受講することが求められており、大いに勉強させていただいております。

その中で印象的だったのは、「研究者は積極的に他人の研究の批判と追試を行い、批判を受けた者は真摯に受け止める」という内容です。

確かに未だに全ての分野でエビデンスが充実しているわけではありません。いまは泡沫とされる方法も、研究成果によって主役となる可能性はあります。

だから個々人の思想と信条は自由ですが、歯科医師が科学者であるならば相互批判を行い切磋琢磨をするのも職務のうちではないでしょうか。

世界の歯医研究者はそのような過程を通じて自分のアイデアの問題点を明確化し、自説強化のために必要な研究を繰り返してきました。その現時点での到達点がガイドラインやシステマティックレビューに記されているのだと考えています。



2,SNSは人込みの中で拡声器をつかっているようなもの

SNSでこっそり発信する分にはよいのではないかという言説もありますが、それなら鍵アカでどうぞ。

SNSは多くの人の目に触れ、拡散される公共の場です。その中でも最も拡散力の高いツイッターを使って「こっそり」はありません。

匿名・職業不明アカウントで好きにつぶやくならまだしも、歯科医師を名乗って拡声器で違和感のあることを言っていたら、多くの同業者から質問や注意を頂くのは当然のことです。「注意をしてくるな」は前項も踏まえて筋が通らないのではないでしょうか。

一方で様々な批判的私的にもめげずに症例を公表し続ける歯科医も知っています。

わたしはその方の活動は「情報の可視化」「批判も可視化」という観点で大変有意義だとおもっているので、批判にめげず自分の良いと思うスタイルを貫いていくのはそれはそれで「筋が通っている」と感じます。

あとはそのやり取りをみた第三者がどう思うか、が論点になってくるのではないでしょうか。

2022年9月8日木曜日

高級革靴を買う前に、コレだけは知っておくべき3つの知識

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

先日革靴の修理を、職人さんと直接話せる越谷の専門店Glazeblanc (グレイズブラン) さんでやってもらいました。

イギリスの新婚旅行で記念として購入したCheaneyのウィングチップなのですが、アッパーの質感が独特でとても気に入っています。

同じようなものを買おうとおもっても見つからないし、新品を気軽に購入できるような価格でもないので二度目の修理です。

せっかくなので色々直してもらおうと職人さんと入念に打合せをしたのですが、その中で「最初から知っておけたらよかったなぁ」と思ったことをまとめておきます。

なお筆者は衣服に関してはかなりズボラなほうで、コスパ重視と着心地で最低限しか揃えないミニマリストでもあります。

革靴ファンの人にとっては目を覆いたくなるような内容が並ぶので、ちゃんとしている人は手遅れにならないうちに今すぐブラウザバックするんだ。

1,カカトは絶対に踏まない

はい、一発目から来ました。全国の革靴ファンが発狂する大前提知識です。

でもあるんですよ、カカトを踏まざるを得ない状況が。

例えばお座敷の会食で偉い人がトイレに行くとき、下っ端としてはご案内しなきゃいけないわけですよ。優雅にヒモなんて結んでいたら先輩にブッ殺されます。(←育った環境ぉ)

でもね、この革靴のカカトに仕込まれている硬いパーツ、修理しようとすると数万円の上乗せになるんですよ。

それに革靴の量産型か高級かを分ける重要なパーツでもあります。

このカカトの湾曲の立体的加工をどこまでするかは、靴のフィット感を大きく左右します。まさにその靴の機能性の根幹と言われるパーツで、修理しても再現できるかはわかりません。

だからこそアッパーの磨きや傷がどうのというのと同じくらい、高級靴のカカトには気を使う必要があります。


2,ヒモは結びっぱなしにしない

シューホーンを使えばヒモ結びっぱなしにしてもカカト潰さないで履けるじゃない、と思ったそこのあなた。甘いです!

でも合理性と快適な生活を追求する私とは仲良くなれるとおもいます。

その履き方をすると、靴の入り口部分が割けます!

補強修理などはできますが、先ほど言ったフィット感に影響しますので高級靴ほどそういった修理はしないで済むよう配慮したいですよね。


3,革靴の底に穴が開く前にオールソール交換する

革底の靴の履き心地ってサイコーですよね。

ゴム張りすればええやんという人、そもそも高級靴履く必要ある?(←考え方は人それぞれです。喧嘩を売るのはやめろ)

革底の靴の履き心地を維持しようと思う場合、定期的にオールソール交換をする必要があります。

これも靴底に穴が開いて内部パーツにまでダメージが及ぶとまたメンドクサイことになるので注意が必要です!

革底→革底のオールソール交換は1~1.5万円しますが、新品を買えば10万円…。私のコスパ感では適切なタイミングでオールソール交換をしていったほうが、トータル安上がりと感じます。

高級靴は「一生モノ」などと奮発して購入するとおもいますが、こういった維持費は必要になってくるものと留意すべきかなと思います。


まとめ:高級靴を優雅に履きたい人生だった

そういうわけで高級靴を履くのは一日中靴を脱がないか、脱いだとしてもシューホーンを使い紐を結び直せる余裕がある日に限りましょう。

そんな日があんまりない自分にとって高級靴はやや持て余し気味のような気がしますが、新婚旅行の大切な思い出なので修理不可能になるまで大切に使おうと思います。

ちなみにしっかり説明と修理方針をすり合わせができたおかげで、修理の仕上がりは大満足。高級靴の修理にGlazeblanc (グレイズブラン) さんオススメです!

2022年9月1日木曜日

トンデモ歯”スターズでZoom飲み会しました

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

先日トンデモ歯”スターズメンバー+ゲスト1名とオンラインZoom飲み会をやりました!

なんだかんだ全員参加できたのは凄いことで、お話する中でこれだけ真剣に歯科医療のEBM推進に情熱を持っている方がおられるのだなと心強く思いました。


1年近くの活動をほぼハンドルネームでのチャットだけで協力してできてきたのは凄いことですが、改めて話し方や一部の方のお顔などもわかって談話することでより一層信頼関係が深められたような気がします。

話題も「EBMと臨床の分断を埋めるにはどうしたらいいか」という共通の問題意識をもっており、より行動科学的な心情配慮や具体的行動に結びつけるやり方についてはなしたり、何がボトルネックとなって歯科論文上の研究成果が臨床へ広まっていかないかなどを論じました。

その中で私が特に重要だと思ったのは、歯科医師は医師と比べ卒業後病院等にのこり、カンファレンスをすることがない。特に他科と連携するカンファレンスという機会に恵まれず、異なる考え方を持つ指導教官同士が論文ベースでディスカッションするのを見る機会もない、という部分です。

歯科大学病院における若手指導では、指導教官が変わるごとにやり方がかわって、若手側はそれにあわせるしかないというのが現状です。一般開業医に卒後すぐに就職した若手は、なおさらでしょう。

残念ながら今の歯科大学の指導教官で論文ベースで新人にレクチャーできる人材は限られており実現は難しいというのは、リーダーの気まぐれさんとも同じ見解でした。

そこで私のできることとしては、ポストグラジエートで論文の読み方そのものを教えて、EBM思考を普及してトンデモ医療に「それはおかしい」と多くの人が言える状況を作ることではないかと考えています。

歯周病専門医も取得した今、次なる挑戦として取り組んでみようかなと、検討を開始したいとおもいます。




2022年8月25日木曜日

統計学と祖父の不思議な関係

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

お盆の頃になると祖父を思い出します。激戦地セブ島から生きて帰ってきた祖父は、会うたびに戦場のリアルを話してくれました。

そんな祖父は大学へ復学した後、農水省官僚に。

利権確保に背いたら僻地に飛ばされ、蟹工船にのってソ連の警備船と領海について論戦したり(*祖父は日本語しか話せません)、職場の交流を通じて囲碁の達人になったりしたそうです。

そしてなぜか統計が得意だったらしく論文書いたり、後進の指導をしたりしていたそうです。


その論文見せてもらったことがありますが…。

まさかのパソコンのない時代の手書き統計処理…ッ

2ページ目からは延々と数式が羅列します。たぶんソロバンでやったはずです。

21世紀に生きる我々はエクセルに生データ入れれば1秒もせずに有意差検定できてしまうわけですが…。技術の進歩とはすごいですね。


そんな祖父の功績がなぜか認めらえて、有難いことに瑞宝単光章を米寿の頃に頂きました。

そして今日も私は医学論文の統計解析を(ほとんど数式は見ないで)読み解いて、色んな文筆・発信に活かしています。

不思議な縁を感じた、とあるお盆の昼下がりでした。

2022年8月18日木曜日

バンドの夏! ドラムの夏! 酒だ、牡蠣だ、バーガーだ!

こんにちはドラマーの中田智之です。

10月初旬のライブにむけて、バンド活動も盛り上がりを見せてきております。

とくにボーカルはライブ初めて、ベースも2回目ということで、ライブ慣れしているメンバーでだいたいあんな着地点だよねみたいなこなれた感がないのはとても新鮮で良いです。

むしろバチバチに意見を言い合って細部のあわせ練習していくのはすごく楽しいですね!

じぶんのやりたかった感じのバンド活動ができて充実感を覚えています。

で、バンド活動のオタノシミといえばその後の一杯でもあるわけで!

いつもお世話になっている新宿ペンタから間近の牡蠣専門居酒屋、牡蠣入レ時に行ってきました。かなり年季の入った店構えながらいつ前を通っても満席という謎のお店で、今回は「もう我慢ならねぇ! 牡蠣くわせろ!」ということで予約して突撃しました。

そしたらこれですよ!!

見てくださいよこのサイズ感!!! 超デカイ!!!!!


こんなん生きているうちにそう何度も食べられないっすよ。

バンドメンバーのお前らと来れてマジよかったZE☆

*バンドメンバーの写真はブログ・SNS掲載許可をとってあります。

お店のアニキがいうには、仕入れ状況で牡蠣の身はどうしてもバラついてしまう。今日は大当たりだったとのことでした。

大満足に飲み食いして1人5000円くらい。

広島の学会行って以降おいしい牡蠣をずっと探していましたが、そうかここにあったのか!

今日くらいの当たりの牡蠣ならば、コスパとしては良い感じだとおもうけどなー。牡蠣だけでなくサイドメニューもなかなかいい感じでした。



さてその2日後、実習もおわって時間も空いていたのでスタジオに個人練で入ろうと思ったら、まさかのバンドメンバー2名合流!

録音したり聞いたり反復合わせしたり、当初3時間の予定が結局合計5時間プレイしていました。

ドラム叩きまくるとめちゃくちゃハラ減るんよ!

こちらはやはりペンタ新宿のすぐ近く、ジャーナルスタンダードです。多分一号店?

いやー充実した夏活動ですね。翌日足パンッパンで階段上るの辛かったけど。



え? バンドの練習風景の写真もないし、音源の一つもない?

いやほら、そこはライブ聞きに来てねということで!

2022年8月13日土曜日

夏季休業のおしらせと振り返り、そして今後の活動

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

8月13日から8月15日まで、中田歯科医院は夏季休業となります。

16日火曜日より再開いたします。通常の火曜日と同様午前診療のみとなりますのでご了承ください。

さて今回は2022年上半期の出来事を踏まえて、今後の活動方針についてまとめたいとおもいます。



さて診療に関しては、コロナも落ち着いていた春頃を中心の多くの患者さんにご来院いただきました。

5月頃などは例年以上に忙しいこともありましたが、全体としてみると概ね例年通りといったところです。

新人衛生士も2年目になり、多くのスキルを身に着け頼もしくなってきました。


また上半期で特筆すべきは歯周病専門医取得です。

年始の症例報告書修正からはじまり、3月のプレゼン本試験まで多くのことを学び、試練を通じてさらに歯周病への理解が深まりました。

治療後も再発リスクに対するコントロールが必要な歯周病治療は、まさに地域密着行う意義のある分野だとおもっています。

歯周病専門医をはじめとする現時点で5分野の歯科系専門医資格は看板や広告への明記が認められています。

クリニックの看板もにも歯周病専門医とかいたポスターを掲示し心機一転、これからも専門性を踏まえた地域医療へ貢献していきたいと思います。



また私の個人的な活動としては、執筆活動の場を大きく広げられた半年でもありました。

取材をもとに編集さん・ライターさんと作り上げていくフライデーデジタル

有志歯科医師グループのトンデモ歯”スターズ

川口歯科医師会が毎月寄稿しているマイシティじゃーなるなどの執筆に参加させていただきました。

また膨張する社会保障費削減を論点としたNoteも開始。

もちろんメイン活動となるサキシルの連載・寄稿も活発に行い、一定の成果を残してきたと思います。



ただし一つ一つの記事のクオリティを上げた分、執筆に負われるような生活になってしまいました。

そこで下半期は、下記構成で発信活動してみようと思います。

1,ブログは週1回木曜日:歯科医療情報・クリニック情報・地域保健活動報告・プライベート雑記

2,サキシルは月1回第2日曜日:歯科医療情報・社会保障論考

ーーーーーここまでが安定したベースロード発信ーーーーー

3,Note・フライデー・トン歯”ス・マイシティ・その他いずれかに月1以上投稿


今後もますますクオリティアップする発信にご期待ください。

2022年8月4日木曜日

スペイン料理の名店サブロッソで歯周病専門医合格パーティー

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

先日近所の名店『サブロッソ』で歯周病専門医合格・ご協力いただいた衛生士さんたちありがとうパーティーを催しました。

本格スペイン料理のお店ということで、名物はパエリア。

店長にリクエストして7人前のおっっっきなパエリアを作ってもらいました!!!

みんなで写真とったあとはお店側で取り分けてもらっていただきました。

ほかにも生ハムやビーフシチューなどをアラカルトで頼み、いつも2~4人でいくのではできない楽しみ方をさせてもらいました。

私が背景だとどうにもパエリアの大きさが伝わらないので、特別に許可を頂き衛生士リーダーとサイズ比較。

ほら、こうすると大きいって伝わるでしょ!?

ビール大好きでかわいい衛生士リーダーとおっきなパエリアをみんなで撮影しまくりました(笑)

私もサングリアを注文。めちゃくちゃうまかった!!! サブロッソで飲むならサングリアを頼みましょう。

何のパーティーか伝えてませんでしたが、店長がデザートをデコってくれました。心遣いが嬉しいですね。

専門医合格してから一番嬉しい日だったかもしれません。なにより業務内容の変更についてきてくれて、いっしょに歯周病治療を実現してくれた衛生士さんたちと技工士さんに感謝を伝えられてよかったです。

全員はちきれんばかりの満腹で帰宅。満腹でも食べちゃうくらい美味しいのがサブロッソですね。

英気を養い、今後も中田歯科医院一丸となって地域医療へと貢献していきます!

2022年7月28日木曜日

微生物学実習、終了!

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

先日3年生の微生物学実習が終わりました。厳密にはあと1回夏季休暇後にあるのですが、実習テストの日となっています。やることは試験監督なので、学生たちと一緒に作業する形での実習は今年度分終了というわけです。

近年は新型コロナ対応で、一昨年は完全リモート、昨年は特別なディスポーザルな道具立てで実施しました。

今年はようやく「概ね」通常通りの実習ができ、学生たちに微生物学の楽しさを伝えられたかなと思います。

個人的にはP. gingivalisのGAM半流動寒天培地での培養観察が最もエキサイティングだと思っています。もし共感できるかたが居たら仲良くなれると思うのでDMください(笑)


とはいうものの2教室をつかって、座席は半分にするという「ソーシャルディスタンス」体制での実施でした。自分は微生物学実習室でできたので問題ありませんでしたが、もう一つのチームは慣れない実習室で苦戦したそうです。

また内容についても昨年ほどではないもののある程度縮小。ただもともと必要性が明確でない項目を整理できたので、運営側としては合理化する良い機会だったように感じます。

来年度どこまで「いつもどおり」できるかは分かりませんが、やはり実習はリアルに菌の存在を意識しつつ、匂いも含めて体感するのが学問的楽しさだと思いました。

2022年7月20日水曜日

私がおもう「気軽にできる」マウスピース矯正の限界

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

ヤマト運輸も参入し、マウスピース矯正の認知がどんどん広まっています。矯正の師匠がいっていた「矯正医がどう思おうと普及は進む」その通りだと思います。

ただしメーカーがどれだけ気軽さを訴えようとも、歯科矯正は非常に専門性の高い医療行為。わたしも歯科医師として免許を頂いたからには矯正にも挑戦してみたかったので、抜歯有りのストレートワイヤーテクニック含めて色々挑戦してきました。

しかしマウスピースでもワイヤーでも計画どおり治るかの心理的負担は大きく、現在は主訴が矯正である患者の新規受付はしていません

わたしが色々挑戦した知見は、もともとむし歯や歯周病が原因で抜歯が必要になった患者さんでたまたま条件が合致する場合に矯正治療で治療完了にもっていくとか、極めて軽症な前歯部の不整に対しマウスピース矯正で解決する等といった、診療の幅につなげる技術として今は活用しています。



さて今回はメーカーも私も「非抜歯マウスピース矯正の限界」だと話し合い、なんとかうまくいった症例をお見せします。マウスピース矯正がどんなものか、どの程度の歯列不整なら解決できるか知りたい方のご参考になれば幸いです。

なお患者さんからは掲載許可を頂いております。


私はいまでも「臼歯部の咬合が安定し変更の必要がなく、前歯隣接面の切削(IPR)だけで歯を並べるスペース確保ができるケース」に限り、ある程度の知識に基づいて一般開業医が実施するのはアリだと考えています。

その理由はかかりつけ歯科医としての相談のしやすさや、アクセスのしやすさ、料金に関して、アライナー矯正に対するスタンスなど様々に考えられると思います。

さてこちらのケース一目見て抜歯も十分検討すべきケースだと思いましたが、患者はマウスピース矯正を希望していました。写真の通り著しくプラークコントロール不良で、このままだとむし歯か歯周病で全滅してしまうリスクがありました。

「マウスピース矯正じゃなければ矯正はやらない」という雰囲気がでていたので、将来的なリスクを重く見て歯医者に通院するキッカケになればとマウスピース矯正をお請けすることとしました。その際、治療開始時に望ましい結果が得られず矯正専門科へ転院となる可能性があると説明し同意を得ています。

治療開始後まずセルフケア改善の動機付けとして現在のプラークコントロールレベルのままマウスピース矯正を行った場合、矯正治療中に装置が原因でむし歯になる可能性が高いこと。せっかく費用をかけて歯並びを良くしても、むし歯になってしまったら審美性は損なわれることを説明し、ブラッシングの仕方・フッ化物の活用法・食習慣指導の3要素を中心に段階的にレクチャーました。


結果的に数回の来院でプラークコントロールは大幅に改善し、約束通りマウスピース矯正へと進んでいきました。

個人的な経験でエビデンスはないのですが、歯列不整がコンプレックスになっているとその部位を大切にするという意識が減じてしまい、セルフケアがおろそかになりがちなのではと感じることがあります。

もちろん歯列不整の状態でもプラークコントロールは改善しますが、矯正治療等で歯列が整うと患者さん自身のモチベーションの上がり方に驚かされることがしばしばあります。



今回のケースは患者さんのセルフケアを改善するために通院してもらいたかったので、ややチャレンジ的なマウスピース矯正を行いました。

この程度の歯列不整の場合抜歯ケースと説明されてもおかしくないですし、抜歯する以上はワイヤー矯正のほうが治療期間も短く仕上がりも良好である場合が多いです。

もしマウスピース矯正は気軽というイメージをもっているならば、このケースのように奥歯の咬み合わせが正常で、前歯の歯列不整は本ケースより軽症という最低限2つの要素を満たしている場合に限ると思います。

またそうであったとしても、歯科医師がほとんど関与しない「セルフ矯正」「DIY矯正」などは責任の所在が不明瞭であるという観点から推奨しません。安い料金は品質保証とアフターケアを省くことで成立するものと捉え、十分な検討をしていただきたく思います。

もちろんインビザライン社を中心に抜歯ケースを含めあらゆる歯列不整をマウスピース矯正で治療しようと挑戦し続けているメーカー・歯科医師はいますが、未だにその工程は複雑怪奇で個人技のなせる”アート”であり、普及段階ではないように思います。

以下にわたしが企画・監修させてただいたフライデー記事と、信頼できる仲間たちがまとめたnote記事のリンクを付記します。併せてご参考になさってください。




2022年7月7日木曜日

予定納税…だと…

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

昨年からサキシルで原稿料ありでのお仕事をさせていただいたり、フライデーからもインタビューの謝礼があった結果、春頃はプチ原稿料バブルな状態でした。

具体的には大学に行った時の夕食は外食してるんですが、近所のバーでパスタと生ハムとハイボールを頼むというささやかな贅沢ができる程度の妻にはナイショの所得が得られるようになり、俺頑張ってるなーという気分に浸ったものでした。

当然乙表所得なので確定申告でガッツリ持っていかれるわけで。

Oh… というくらい貯金が目減りしてしまいました。

そこへ予定納税の通知が届くわけですよ。

「え? 8月に〇万円、耳揃えて用意しとけって、5月にがっぽり引き落としたばっかりじゃないですか!」

おりしもタイミング悪く、インフレへの自衛として貯金の一部を突っ込んどいたビットコインは大暴落中ここで円に換えたら負けだよね。


そういうわけで先月は稀に見るピンチで御座いました。

外食も吉野家かココ壱に。なんか学生結婚した直後のマジ節約してた時代を思い出しますね。そう、近所のバーで晩メシなんて贅沢なんですよ! 初心に返ればどうということはない。

とりとめのない話をしてきましたが何を言いたいかというと、税金なんて大ッ嫌いだ!!!

2022年7月3日日曜日

専門医取得のエキシビジョンマッチ!? 勉強会で発表しました

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

先日歯周病学講座の勉強会にて、歯周病専門医を取得した立場から後進の聴講生に対して認定医・専門医取得の要点を伝えるというテーマで講演する機会をいただきました。

聴講生というのは歯周病認定医などを目指して講座の勉強会に有料で参加している歯科医師たちです。認定医取得条件の「3年以上の専門機関への所属」という条件を満たすことができ、単純化すれば認定・専門医取得のための参加者と考えて良いかと思います。

今回20名弱の参加者で、関心の高いテーマだったのかなと思います。

私としてはこれまで研究発表とか症例発表で「台本をつくってその通りに発表する」経験は十分してきたので、今回はエキシビジョン・後進向けということもあり台本無しYoutuberスタイルで臨みました。

台本無しでも10回くらい練習すればスラスラと言えるもんですね!


まぁ当然ご年配にはウケの悪いスタイルだから「もうちょっとゆっくり話したら…」といわれましたが、「うるせーバァカ!」としか思いませんでしたね。

今時の若者は倍速視聴がデフォ。タメや繰り返し、緩急をつけての強調のしかたを工夫すればDaigo・音喜多駿らの高速プレゼンも受け入れられている。

「よいこちゃんのプレゼン」はこれまでさんざんやってきて飽き飽き。 今回くらいは好きにやらせてもらう!!



そんな姿を教授は「そうそう、キミはそういう子だよね、知ってる!」という目で生暖かく見ていてくださいました(願望)

そういうわけで無事(??)専門医取得のエキシビジョンマッチなプレゼンも、やりたいようにガツンとかましてスッキリ晴れ晴れ

明日からの診療を頑張りたいと思います!

2022年6月26日日曜日

トンデモ歯”スターズで勉強会を主催。システマティックレビューに挑戦!?

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

以前より有志歯科医チームの「トンデモ歯”スターズ」にて正しい歯科医療情報を広めていく活動に参加していますが、リーダーの気まぐれ先生(中央)がプライベートにて低浮上ということなのでその繋ぎとしてチーム内勉強会を企画・実行しました。
 
トンデモ歯”スターズは下記のような趣旨で活動していますので、ご関心いただけると幸いです。


さてその内容としてはシステマティックレビューを実際にやってみよう!というものでした。

これまでも歯周病学講座の勉強会で何度かシステマティックレビュー・アンブレラレビューを実際に行い体験してきましたが、その度にこのように系統だてて論文を読む方法論に感激してきました。

原著論文というのは頭から1文ずつ読むという受験勉強の読み方では数をこなせません。システマティックレビュー登場以前も、学術論文というフォーマットに則った効率的な読み方を、研究科たちは自分で編み出してきました。

それと同等のものをシステマティックレビューを実際に自作してみる中で、論文の中から情報を抽出し、バイアス等の問題点を整理する方法を伝えられると確信しています。

今回はトンデモ歯”スターズに参加表明してくれた学生さんと、勉強を頑張ってる若手チームメイト、教えることはなにもないやたら論文読める(自称)一般開業医の3人に作業してもらい、私はコーディネートする形で実施しました。

CQは「電動歯ブラシと歯ブラシのどちらがプラーク除去、歯肉炎改善に有効か」と設定して進め、PRISMAに則った手順でついに以下のメタアナリシスまで達成しました!!

すごい!!!!! よくできたよホント!!!!!


途中幾分簡略化したり、手順としてのチートをしているのでちゃんとしたSRだと公表できるものではありませんが、検索式の決定・スクリーニング・適格性・組入までしっかり手順に則って実行したので、すごいことだと思います。

特に今回の試みとして有意義だったのは、全てオンラインチャット上で進行できたということです。

じつはこの勉強会、昨年の段階から企画していました。今回はメンバーがやる気の塊のような方々ばかりだったので想像以上にスムーズに進行しましたが、今後同様な形でSR体験会を催すのは公益に資する活動になると確信しました。次回以降有料です。

3~5人くらいでやれるので、やってみたいという方はご相談いただければと思います!



2022年6月19日日曜日

保育園健診にいってきました

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

先週年に一度の保育園健診として0~6才の子供たちのお口を見せていただきました。


同じ系列の保育園2施設を回らさせていただきましたが、どちらもスタッフがかなり入れ替わっていました。

とくに低年齢の場合保育士さんの補助が必要なことが多いですが、若手の方々にやりかたを教えながら進めていきました。

皆さん飲み込みが早くて、同行した衛生士とも「仕事できる感がすごい」などと話しておりました。


未就学児の親御さんにとっての関心は「歯みがきペーストは使用したほうが良いのか」ということのようで、毎年質問を頂いております。

歯科医チーム『トンデモ歯”スターズ』などでも定期的に発信していますが未だに一部専門家が不安を煽るので、分かりやすく受け止めやすい発信を継続する必要があると感じました。


質問を伝えてくださった保育士さんにはちょっと長々話過ぎてしまったので、もうちょっとシンプルに保育園と保護者で共有できるむし歯予防法としてお話すべきだったと反省しております。

このあとメールでやりとりする機会があるので、以下のように単純化した伝え方をしておこうと思います。より決め細やかな使用法についてご関心があれば、下に私の以前の記事を貼りますのでお読みいただくか、お近くの歯科医に相談していただければと思います。

1,フッ化物入り歯みがきペーストを使用し、900-1000ppmFのものを選ぶ 
2,米粒大の歯みがきペーストを使用し、うがいはしない

3,1日2回フッ化物を口内に含むだけでも効果あり、毎回完璧を目指さなくてよい 


(フッ化物使用法)「歯を良くみがきましょう」はもう古い?虫歯予防のアップデート – SAKISIRU(サキシル) 


(飲食回数のむし歯への影響)最新のむし歯学でバレンタインを迎え撃て!食べ方の工夫と初期むし歯 – SAKISIRU(サキシル)

2022年6月3日金曜日

[報告] 日本歯周病学会専門医となりました! [感謝]

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

本日より2日間の開催となる日本歯周病学会学術大会にて歯周病専門医資格の合格発表が行われ、わたくし中田智之は 『 合 格 』 となりました!!

今後一定期間の後に学会ホームページでも認定医→専門医に表記が更新になります。

これまでも認定医として地域の歯周病治療に励んでまいりましたが、今後は標榜可能な専門医資格保持者としてよりいっそう貢献していきたいと思います。



折しも世間では「国民皆歯科健診」が話題になっており、いつもお世話になっているサキシルから本日6時付けで速報解説記事が公開となっております。

健診内容もまさに「唾液による歯周病検査」ということなので、歯周病専門医としての専門中の専門のテーマ。

歯周病学会専門医として有意義な初仕事ができたのは誇らしいです。今後もよりいっそう日本の歯科を含む医療行政へ貢献できるよう鋭意発信して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

2022年5月26日木曜日

ゴム製のやわらかい歯間ブラシへの変更にチョット待った

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

ゴム製の歯間ブラシ、患者さんたちからのニーズは本当に大きいと実感します。

私自身もSSサイズの歯間ブラシを部分的に使用していますが、やはり通過させるときの違和感はそれなりにあるものです。使用していると日によっては通りづらく感じることもあるので、ソフトな使用感のゴム製歯ブラシに関心を持つ気持ちはよくわかります

もちろん口腔衛生状態にあまり問題のない方が自主的な健康法として使用するのを止めるつもりはありません。健康が維持できているならば何を使用しても良いと思います。

ただし歯科医院で歯周病の診断を受け使用する歯間ブラシのサイズが指定されている場合は、自己判断でゴム製歯間ブラシに切り替えないでください

もし今使っている歯間ブラシに使いにくさを感じるならば、歯肉の状態が変化してサイズがあっていないか、使用方法が正しくない可能性があります。それならばまずは歯周病治療を担当している歯科医師か歯科衛生士にそのことをご相談ください。

我々が気にしているのはゴム製歯間ブラシを使用することでプラークコントロールの水準が低下しないかです。それが問題なければゴム製歯間ブラシを含め幅広い道具の使用は検討可能とはおもいますが、判定するには一定期間使用後の口腔衛生状態の前後比較が必要です。

これらは健康を維持するうえで専門家の適切な判断を要する事項と言えます。
というのも、そもそもゴム製歯間ブラシにはMサイズ以上が存在しないのが苦しいところです。

商品にはM~LLと書いてありますが、我々専門家の感覚からするとS~Mといったサイズ感に見えます。

歯周病治療が必要な患者さんはLサイズ以上の歯間ブラシが必要になっていることが多く、ゴム製歯間ブラシではサイズ的に対応できない場合が多いのが実態です。

歯周病治療においては歯の間の食べかすをとるのではなく、歯と歯の間の歯垢を除去する必要があります。単に歯間部を道具が通過したというのでは意味がなく、それぞれの歯の面に適切な圧力がかかって歯に付着したバイオフィルム(水アカのような存在)を破壊しなければなりません。

だから歯間ブラシのサイズ選びには専門家によるアドバイスが重要になってきます。


もう一つの論点としてゴム製歯間ブラシ、定期的に試供品が歯科医院に送られてくるんですよね。

捨てるのも忍びないし受付において配ってしまおうという歯科医院が多いと思うのですが、これは大変マーケティングとして賢いと思います。かかりつけの歯科医院がお墨付けをした推奨品という印象を患者さんに与えるからです。

歯科医院の受付に置くものについて患者さんたちからそのようにみられていると自覚し、本当に自分たちが勧めたいものに限るというのは医院の在り方を考えるうえで重要かと思います。

2022年5月22日日曜日

バンド活動 ー ライブやるってよ

こんにちは! 東川口のドラマー 中田智之です。

コロナも一段落してようやく合わせができました。

この半年間で初心者だったベースはセッションライブに参加し。

ギタリスト氏は他バンドで久しぶりのライブを敢行し。

私は手と足のダブルができるようになりました! まだ不安定ウェイ!

練習ではトリプルでタム回しとかも試しててできることはできるんですけど、フィルインとしての迫力が足りないんでKIAIの3連符になってしまたー。シンバルレガートはできる。







というわけで打ち上げの流れの中でライブきまりました!

9月です! ウーバーワールド2曲と、他2~3曲やる予定です。

会場は川崎の予定。来てくれるという奇特な方は連絡ください! ノルマがたすかります。

2022年5月15日日曜日

フリーランスの歯科衛生士って知ってる?

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

歯科衛生士というと歯科医院に所属して歯科医師の支持のもと歯みがき指導をしたり、歯石や着色除去を業務にする仕事というのが一般的だと思います。

歯科医院に所属しないフリーランスの衛生士というのは、いったいどういう存在でしょうか。

グーグル先生に聞いてみると、スタッフの技術指導・労働環境等のコンサルティング・セミナー講師やライターなどが挙げられます。

これらは歯科衛生士業務をする中で得られた知見を活かした素晴らしい活動だと思います。

私も副業フリーライターなんであんま立ち位置かわらないし


一般的に現場で付加価値を発生させるよりも、付加価値を発生させる方法を教えたり、管理する仕事のほうが仕事単価は高くなります。そのほうが間接的により多くの人にサービスを提供することになるからです。

もちろんトンチンカンなことを教えても付加価値は発生しないので、フリーランスの提供するものが「なるほど納得」「聞いてよかった」と参加者側が思わなければ、だれからも仕事の依頼は来なくなるでしょう。

例えば一時期歯科医院でキャビンアテンダントやビジネスマナー講師をよんで接遇セミナーを行うことがはやりましたが、今は医療従事者の「相手のフトコロに体当たりで飛び込んでいく系」接遇はそれらとはちょっと違うようだと言われるようになってきました。

フリーランス衛生士が講師やコンサルとして活動実績があるということは、それだけ価値のある話ができている可能性が高いのでしょう。


他にも仄聞したことがあるのは、「インプラントオペアシスト専門衛生士」なる存在です。

アシストのうまい衛生士がついてくれると、ドクターは実力を何倍にも引き出すことができます。特に歯科医師免許取りたての駆け出しドクターなんかは、衛生士によるバフ効果が本人のステータスを振り切っている状態ベテラン衛生士の操り人形になっているだけでひとりでは無理な治療も出来てしまうほどの効果を持ちます。私も大変お世話になりました。

他方インプラントというのは一般のクリニックではそれほど頻度の高い案件ではなく、使用する機材も特殊なためなかなか院内スタッフでチームワークの構築が難しい部分があります。

そんな時に颯爽とやってきてパーフェクトなアシストをして去っていくフリーランス衛生士!

え、かっこよくない!? 峰不〇子なみにSな性格でも許せそうな気がする!

器具の名前とか分からなかったら罵倒されても仕方ないよね! CV/沢城みゆきでたのむ!

茶番はともかくとして、フリーランス衛生士も頼りになるのは自分だけという覚悟の下でより大きな社会貢献=報酬を目指してやっている個人事業主なわけなので、対等なビジネスパートナーとしてお互いにリスペクトがあればいいのではないかなと感じます。

2022年5月5日木曜日

微生物学実習開始! 大学の部活も再開へ

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

本年度も微生物学実習が始まりました。

コロナもやや落ち着いているので、昨年度よりは例年に近い体制・内容でできそうです。

デモや説明を聞いている学生たちも、こころなしか例年よりも新鮮な真剣さをもっていたような気がします。

いよいよ4月から部活動も再開するという話も聞いており、2年間不自由な大学生活を送った分とりもどして欲しいなと考えています。


私の古巣である音楽部は部員人数不足のため3部活合同での活動再開のようです。現役部員の顔も知らないという状況からの再スタート。ある意味手作りで立ち上げていく楽しさがあるかもしれませんが、大変なのには違いないと思います。

担当の学年にも1人いたので絡んでみましたが、彼の担当はまさかのバイオリン!

ドラムがいなくて困っているというはなしだったので、いつでも声かけてね!と言っておきました(笑)

2022年5月1日日曜日

真夏日! 春の小学校検診で先生に褒められた件

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

先日春の小学校歯科検診に行ってきましたが、ビックリするほどの暑さ! 記入補助に同行してくれた衛生士と、「日焼けできそうだね」などと話していました。

担当地域の小学校の学校歯科医は3人で、私は低学年と特別支援学級を担当しています。

一年生はまだ入学してから1ヶ月も経っていない中なので、先生と生徒たちの関係もこれからという雰囲気も感じました。

そんな新入生たちですが、今年度はとても歯みがき上手で驚きました。

修了後にこれらのフィードバックを先生方とお話したのですが、昨年度検診の時に「みんなの歯みがきが上手だった」と私が言ったことで生徒たちの歯みがきへの意欲が上がったというお話を聞きました。

子供たちの新鮮な受け止め方に驚き、検診だけではなく良いお土産を残せたことを嬉しく思います。

また「よく子供たちの個性をみて、配慮した対応に切り替えるのが早い」とご評価いただけました!

先生たちが一日大勢と一緒に過ごすのと、診療だとしてほんの10~20分集中力を持続させるテクニックはまた別だとはおもいますが、素直に嬉しいものです。

表情・目線・歩き方でパーソナリティを先読みして、というとカッコいいのかもしれませんが実態は「子供ごころを思い出して一緒に楽しい瞬間をつくっている」だけです。

子供ごころは忘れず生きたいというスタンスです(笑)

そういうわけでメリハリを重視した爆速歯科検診によって早めにあがれたので、午後の診療までリフレッシュ!

バターコーンのベーコン入りを作りました。独り占めバターコーンうめぇ…! 日向ぼっこ気持ちエエ!(子供ごころ!

2022年4月23日土曜日

歯周病治療は年齢によってゴールが違う

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

歯周病治療においてプラークコントロールが重要なのはこれまでも繰り返し発信している通りですが、術者による歯肉の中に潜り込んだ歯石を除去することも重要です。

プラークコントロールのみでも表層の歯肉状態の改善は得られます。しかし深い歯周ポケットの中に歯石があれば、深部での炎症は残り歯周病は進行します。

プラークコントロールの改善と歯石除去は歯周病治療の大前提ですが、そうでないケースも存在します。

それはとくに高齢者の患者さんです。


年齢で一律に評価するわけではありませんが、一般的に後期高齢者に近づくとセルフケアでのプラークコントロールは困難になります。その理由を以下に列挙します。

・正しい歯みがき法という生活習慣の変更が困難
・唾液量や筋力低下による自然な洗い流し効果の減少
・手の運動機能や感覚フィードバックの低下

このような状態でもう一度セルフケアの確立を目指しても現実的に不可能なことも多いし、セルフケアが確立しなければ歯肉縁下歯石の除去を試みても効果が得られにくい場合が多いです。

そういうときは治療のゴール設定を治癒ではなく痛みや腫れといった自覚症状のコントロールとし、歯科衛生士や歯科医が定期的にお口の中をきれいにするプロフェッショナルケア中心の対応にすることもあると思います。

こういった対応は高齢者施設での訪問歯科診療における口腔ケアに近い処置ととらえることもできそうです。

日本歯周病学会より引用

一方で歯周病が発症しはじめる40代・50代の患者さんに同じような処置をするべきではありません。

これはAAP/EFP共同で策定した歯周病新基準におけるグレード評価で説明することができます。

上図のうち骨吸収%/年齢について分かりやすく解説すると、例えば40才で40%以上の骨吸収がある場合は急速な進行(グレードC)であるから要注意という意味です。

そういうわけで70才で歯槽骨吸収が50%という状態などであれば歯周病リスクはそれほど高いものではなく、積極的な歯周病治療をしなくても寿命を迎えるまで歯を維持できる可能性が高くなります。

後期高齢者で歯周病=歯が残っている場合、平均余命と歯周病進行速度の評価によって積極的な歯周病治療が不要と判断する場合があり得る。ゆえにプロフェッショナルケア中心での対応が成り立つと考えるとロジカルだと思います。

一方で30才とか40才で歯槽骨吸収が50%と言う状況であれば歯周病の進行は急速。放置すれば還暦までには総入れ歯不可避という計算になるので、その未来を避けるためには歯肉縁下歯石の除去や歯周外科治療等といった通法に従った積極的な歯周病治療が必須となります。

この様に歯周病治療でも一律の対応ではなく、年齢や体質に応じた適切な治療プランを策定できるとキメ細やかと言えるのではと考えています。

2022年4月13日水曜日

参議院議員会館に行ってきました

こんにちは、東川口の歯医者 中田智之です。

先週になりますが、某国会議員と社会保障制度に関する論点整理を一緒にやってみようということで打合せをしてきました。

サキシルなどで調べながら論じたことから繋がったものと思います。様々なご縁に感謝いたします。
参議院議員会館を訪れるのは貴重な体験でしたが、駅を出てすぐのところで桜と議事堂がきれいだなーと写真とっていたら怒られました(笑) 写真はちゃんと消しました。

国会議員を訪れる方や秘書さんが行きかう会館の空気に触れられたのは貴重な体験でした。