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2022年3月29日火曜日

サキシル編集部へご挨拶してきました

こんにちは。東川口の歯医者 中田智之です。

本日は大学が春休みということもあり、ずっと先延ばしになっていた新田編集長へのご挨拶に行きました。

かれこれアゴラ時代にレギュラーに採用していただいてから2年近くのお付き合いになりますが、1回もお会いしたことなかったので蔓延防止期間も終わったこの時期に私からお声がけさせていただきました。

本来はサキシル立ち上げ時等にお伺いしなければならなかったのですが、2回目の自粛(医療従事者として特にセンシティブ) → 専門医試験と色々な理由で先延ばしになっていました。大変失礼をしてしまったと思います。

文章のやりとりだけでは伝わらない、対面でお話することで通じ合う部分もあります。お忙しい中ゆっくりコミュニケーションする時間を作っていただき、大変ありがたかったです。

今日の会話の中で得られた私に求められているものや今後の方向性をしっかり見定め、より価値のある発信をしていきたいと思います。

創刊1周年を迎えるサキシルをよろしくお願いいたします!


2022年3月23日水曜日

今後の発信スタンス・2022春版

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

専門医試験も終わりとりあえず身軽になったということで、今後の発信スタンスをまとめてみたいと思います!

1,全体として

週2回の発信頻度を維持したまま、歯科医院ブログから軸足を変えていこうと考えています。

私の書きたいテーマが多岐にわたっていることが、ブログのSEOの足を引っ張っているのは明確です。

そしてGoogleの医療情報に関する取扱い基準が変わったため歯科医院ブログで検索上位を狙うのが困難なこと、ブログを開始した10年前と比較し口コミで来院してくださる患者が増加し広報戦略上の重要度が変化したこともまた原因です。

以前より気になっていたnoteなどを試しながら、テーマをある程度仕分けて併用してみようと考えました。


2,中田歯科医院ブログ(本ブログ)

更新頻度を週1とし、サキシル等別メディア掲載時は更新を休みます。

歯科医院HPとして安定した流入があるのでアドセンスでのマネタイズをモチベーションとし、歯科医療情報・医院の営業に関する情報・地域情報・ドラム動画・子育てに関する話題に絞って更新したいと思います。

これらのテーマは開業している地域に関係しており、私の医療スタンスと同時に人間性も多少伝えることを意図しています。歯科医がどんな人間か伝わるのも、HPの機能として重要だと考えています。


3,note

既にアカウントはあるのですがこちらは政治経済の時事ネタとゲーム・マンガをテーマとして週1更新としていきたいと思います。

noteは広告収入ができないのでマネタイズはアマゾンアソシエイト中心となりますが、それと相性の良いテーマをまとめた形になります。テーマ同士の関連性も比較的良いのではと考えています。


4,メディア発信

月1連載のサキシルを軸に、各方面への投稿を試みていきたいと思います。


5,動画

あんま向いてないのでやめようと思います。編集作業より推敲作業のほうが好きなフレンズでした。

今後はドラムに関してのみ取り扱い、枠組みに関しては今後考えていきたいと思います。

ドラムやりながらちょっとだけ歯科情報話すのはアリよりのアリだと考えています。

2022年3月21日月曜日

専門医試験すべて終えました!

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

19日土曜日のケースプレゼンテーション試験を以て、1年通して取り組んできた歯周病学会専門医試験を終えました。

結果発表は6月の学術大会にて。

三か月間ヤキモキしても仕方ないので、果報は寝て待てのスタンスで平静を装っていきたいとおもいます。


振り替えれば10症例分、資料をまとめて文章を書く作業は1年近くかけて行いました。

提出資料の厚みは2センチ近くに及び、審査する側も大変そうです。

9月頃には資料を完成させて教授に打診し、11月には提出。


1月に届いた審査結果は再提出で、そこからさらに資料を調べて質問項目への回答を作っていきました。

一発合格はおそらく再試験者に限られると思います。


そして3月のケープレ試験…。


ここに至るまでに色んな観点を勉強させていただき、至らない部分に気付かせてもらえたと感じます。

足掛け1年以上ストレスとプレッシャーがかかり続けてきましたが、連休明けからは再び診療に集中していきたいとおもいます。

2022年3月11日金曜日

専門医試験受験のためお休みします

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

3月19日土曜日、日本歯周病学会専門医試験受験のために、中田智之は診療を1日休みます。

午前中は医院は開いておりますので、なにかありましたらご利用ください。

ご迷惑をおかけし、申し訳ありません。

2022年3月8日火曜日

システマティックレビュー発表終わり!

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

長らくてがけていた勉強会でのシステマティックレビュー発表が終わりました!

大学院生3人+私のチーム(立候補制)で論文化を目指してガチで取り組んできたこともあり、反応も上々。



私自身大学院生時代はRCT読みが中心でしたが、3年間連続でシステマティックレビューに関わったことでだいぶ構造を理解するようになりました。

システマティックレビューを作るというトレーニングをすると、論文のどこにバイアスが潜んでいるかや、研究の質の判定ができるようになり、勉強法としては良いと感じています。


「論文化をめざそう」ということでしたが、発表後「いい感じだったから論文2編と学会発表」が決まりました。

なんかボスを倒したと思ったら「ククク、勉強会発表は四天王の中でも最弱…」と第二章が始まった感があります。


俺たちの戦いはここからだ!(論文にご期待ください)

2022年3月4日金曜日

ランダム化比較試験の限界と今後50年の論文

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

たいそうなタイトルをつけましたがほとんど雑談みたいな話で。

医師師 Archibald Cochrane(1909-1988)が著書 Effectiveness and Efficiency: Random Reflections on Health Services(Nuffield Trust, 1972)にてランダム化比較試験(RCT)の重要性を説いたのが1970年代

それから約半世紀が経過する中でRCTにより生み出されるエビデンスに基づいた医療の考え方は浸透し、システマティックレビューにて総括する、あるいは費用対便益解析によって医療政策に反映するという方向性に発展してきました。


一方で実施可能なRCTはやりつくされた感があり、発展途上国特有の医療倫理による制約の低さ故に実施できる被検者数だけ大きい、母集団や前提とする健康状態などが不揃いな質の悪い研究が増加しつつあります。

これもまたその地域の特性に応じた結果として価値のあることですが、母集団の不揃いは純粋な医療行為の効果を測定するという意味では懸念事項となります。


こういったことに対応するために医学研究の最前線では二つの解決策が提案されているように感じます。

1つはデータベース化や多施設研究による、枠組み作りによる解決です。ただしこれは必然的に膨大なリソースを取り扱うことになり、簡単に実施できるものではありません。


もう一つはRCTの原則を放棄した追跡調査です。本来のRCTでは単一の母集団を実験群と対照群の2群に分けることをしますが、この群分けが倫理的な制約で実施しづらいのが今後の医学研究の最大の問題点になっています。

そこでもともと属性の違う2群を用意してそれぞれ観察研究をする、という「RCTではない」研究をすることがあるのですが、この時2群間で様々な条件を統一する必要があります。

その条件が統一されているかの統計的解析法等が色々と考えられていますが、その妥当性がどれだけあるのか画一的なコンセンサスは存在しません


この点を勉強会でも質問したところ、「分野によってそれが一般的な方法であるかが論点」だろうというのが一番納得した意見でした。


恐らく今後RCT一本鎗での研究デザインは限界を迎え、様々な代替的な解析法で論じられる時代になってくると思います。

それが分野における一般的方法かは当該専門家にしかなかなかわからないわけで、ここに普遍化と専門性のバランスが求められていくのだろうなぁ、と感じた次第です。