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2020年2月29日土曜日

小学校休校要請について - 新型コロナ所感

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

先日安倍首相から全国公立学校に休校要請がでた件について所感です。



新型コロナウィルスについてマトメはこちら
https://nakadashika.blogspot.com/2020/02/blog-post_88.html


医療インフラへの負担を軽減する遠隔医療に関してはこちら
https://nakadashika.blogspot.com/2020/02/blog-post_27.html

遠隔医療 【アゴラ版】
http://agora-web.jp/archives/2044503.html





各有識者からも賛否両論がでています。



私の所感としては、医学的には人間同士の接触を少しでも減らさないといけないので、妥当性があると思います。

この中で最大の争点は女性が多く担っている医療インフラへの影響。それとほぼ同等に経済的損失です。

企業活動の自粛は既に影響が出ている通り、(現時点では言及はないが仮にあるとしても)国の補填に限界がある以上、急進的な支持は出せないでしょう。



一方公立学校は休校にしても直接的には損失がありませんので、各自治体で具体的かつ現実的な仕組みづくりを急いで実施せよというなら妥当だとおもいます。



その回答の一つが大坂方式で、1保育園は休業しない。2授業はしないが学校は解放し任意で登校でき教員が監督する。3学童保育を拡張する。となっています。これらは医療インフラや経済損失対策としてかなり有効だと思います。




そもそも「なるべくヒトーヒト接触を減らす」のが重要なのであって、登校児童が可能な限り減れば目的は達成できるものであり、「授業は止めるが任意で学校に預けられる」というのは非常に有効な施策だと思います。

また、9歳以下の子供は新型コロナは比較的軽症で済む、ということを根拠とした反論はありますが、不顕性感染や風邪気味登校などで感染拡大に対する影響は実際にありうるので、意味のないこととは思いません。




またテレビなどでは正確でない表現が多く見られますが、この休校は感染の封じ込めではなく、ピークの分散を目的としているので、全員自宅待機を徹底しなくても、少しでも感染機会を全体として減少させるなら目的達成になります。




以下抜粋(赤字は筆者)


このウイルスの特徴上、一人一人の感染を完全に防止することは不可能です。

ただし、感染の拡大のスピードを抑制することは可能だと考えられます。そのためには、これから1-2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際となります。仮に感染の拡大が急速に進むと、患者数の爆発的な増加、医療従事者への感染リスクの増大、医療提供体制の破綻が起こりかねず、社会・経済活動の混乱なども深刻化する恐れがあります。

これからとるべき対策の最大の目標は、感染の拡大のスピードを抑制し、可能な限り重症者の発生と死亡数を減らすことです。


週明けから大きな混乱が予想される中、地方自治体の各教育委員会のきめ細やかな対応が求められていると思います。

次第に暖かくなると感染拡大も終息するだろうという(やや楽観的な)見方もあります。


今後の動向、注視していきたいと思います。

2020年2月25日火曜日

新型コロナウィルスについてマトメ

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

新型コロナウィルスの広がりを受けて、川口歯科医師会は先週・今週の講演会をとりやめました。

演者の先生にご迷惑をおかけしたことは残念ですが、歯科医師も口腔ケアとして高齢者施設に立ち入る機会が多く、地域医療は当然のこと、組織を守るためには必要な判断だったと感じています。

また輸入が細くなっているためパラジウム価格がまたまた高騰し、金価格をどこまでもオーバーシュートしていっているなど、医院経営にもダイレクトアタックを食らっています。

参考:シュリンクフレーションでの新しい価値(例・歯科の新材料)- アゴラ
http://agora-web.jp/archives/2044144.html




医療従事者として再新情報にはアンテナをはっておかないととは思いますが、医師も含めて専門以外の分野ははっきりとはわからないのは事実です。

特に感染コントロールような広域医療に関わる医療人は貴重で、目の前の患者さんをどう救うかという臨床医学とは大きな隔たりもあります。



しかし我々の持っている医学知識は一般人より大分多いので、このような時こそPVや広告目当てのスパム・デマ情報に負けないくらい力強い発信が必要なのではないでしょうか。





参考:新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html


そこで今回はこの人ならば間違いないと私が感じてる村中璃子氏の意見をピックアップしつつ、記事をつくっていこうと思います。



まず医学的大前提として、ウィルスというのは感染拡大をやすやすと防げるものではありません。それができるなら毎年風邪やインフルエンザが蔓延しないでしょう。

コロナウィルスというのは(普通の)風邪の原因の一つとして有名で、非常にメジャーなウィルスです。風邪気味とか風邪と自覚せず今日はダルいな程度で通勤する人は多いと思いますが、この時そのひとはウィルスをまき散らしてます。

季節柄花粉症なんだか風邪なんだかわからないことも多いですし、これらの人に関して責めることはできないと思います。線引きは非常に難しいです。

それでも問題にならないのは、通常のコロナであれば大きな話題にはならないからです。




それでは新型コロナに関しては、出勤するにあたって、上記のように少しでも疑わしい人はPCR検査を受ければ良いのでしょうか。個人的には、それは有効だと思いません。

検査は治療方針決定に関係するもののみ検査の妥当性があるので、現在新型コロナに仮に感染しても微熱のみでその他の症状がなければ自宅待機です。

2月17日時点の厚労省のガイドラインは下記の通り。



上記ガイドラインに基づいて、その時点で軽傷であるならば新型コロナであろうとそれ以外の風邪であろうと、まずはゆっくり休むのが正解です。ガイドラインを満たしていないのに病院にいっても検査を断られると考えたほうが良いでしょう。

ウィルスを体に入れない、仮に感染したとしても軽傷で済ませるためには、最終的にはその人の免疫力にかかっています。

免疫力は特殊なドリンクを飲んで高めるものではありません。

十分な睡眠、十分な食事、適度なストレス発散が免疫力を高めるというのは、ストレス系の研究をしていた私も強く主張します。

家に引きこもってお笑い番組を見るのがもっとも安全です。行動しない勇気が問われています。


一方でガイドラインに合致する状態、すなわち高熱が続いたり、息苦しさを感じたら迷わず病院を受診しましょう。

そのとき迅速に検査を治療を受けられるために、現在は外出を控え、必要以上の病院受診を制限しているのです。

自分や家族にその必要があると感じた時には、遠慮せず症状をはっきりと医師につたえましょう。


たびたび指摘されますが、武漢では軽傷重症とわず大勢の患者が病院におしかけました。

ここで院内感染が生じたと思いますし、正規ベッドではなく十分に体を休める環状にないまま数日を過ごしたことにより、十分な体力を確保できずに重症化した側面があると思います。

私も赤ちゃんが生まれたばかりの頃、毎日床で寝ていたら緑膿菌とか肺炎になったことを思い出されます。床でねるのはダメ絶対。


この戦略は受診ピークを後ずれさせるのが目的です。受診ピークが短期間に急激に高まると、病院はパンクします。


(厚労省HPより)

病床はそんなに簡単には拡張できず、検査にはわかることに限界があり、検査をしても入院が必要かどうかの決定はできません

武漢では病院がパンクしたために十分な医療が提供できず、深刻化しました。その轍を踏まぬためにできることは以下です。


1、一気に感染が拡大しないように、なるべく人間同士の接触を少なくすること(外出制限

2、ガイドラインに従って軽症の場合は自宅療養。しかし常に状態の変化に注意を払い、つよい倦怠感や呼吸困難など必要性を感じたら、ただちに受診をする。(症状に対して臨機応変の対応



とはいえ、外出制限は経済への影響が大きい側面もあり、いつまで実施するかという問題はあります。

現時点では2週間程度という声も上がっており、気温の上昇を鑑みても妥当性はあると考えています。

引き続き、新型コロナウィルス情報は注視するとともに、歯科医院としてはガイドラインの遵守に努めたいと考えています。

2020年2月20日木曜日

甲状腺癌検診について音喜多議員の質疑が素晴らしい点

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

昨日原子力に関する国会質疑があり、その中で音喜多議員の質疑が素晴らしいと感じたので、所感を述べたいと思います。



この中で大きく3テーマあるのですが、特に共感したのは甲状腺癌検診についてです。

動画中にある通り福島県では原発事故の後、甲状腺癌検診を事業として行っており、学校などでも実施しているそうです。



しかし癌検診をすることで様々なハレーションが起こっており、動画内で指摘されるような問題点については共感をいたします。



医学的な観点を添えると、癌関連の論文においても5年生存率というのが一般的な区切りであり、既に10年実施しているということで、放射性物質の蓄積と拡散を考慮しても必要十分な期間を経ていると考えることができます。

これ以上の長期観察は研究としては価値があるかもしれませんが、自治体が予算をかけて行う事業であるかは十分検討する必要があると思います。



私が特に素晴らしいと感じたのは、医療行政の観点では既に実施している事業を止めることが非常に困難で、政治力学上リスクが高い一方で、財政上には常に考えなければならないことだということです。

今回の検診は予防的な側面がありますが、予防にゴールはないため無制限に膨張する要素を含んでいるというのは、これまで当ブログでもしばしば指摘してきました。

原発事故後に甲状腺癌検診に予算をつけたのは素晴らしい判断だと思いますが、どこかの時点で終了させるということにも、またエネルギーを割かなければなりません。



この甲状腺癌検診の予算については30年分が既に想定されているということですが、答弁にもあったように原発事故によって甲状腺癌は増加しなかったというのは既に公式見解であり、住民の安心を担保するという目的を踏まえても、見直しの時期は来ているように思います。



また補助金が終了になると直ちに成り立たなくなり、公共インフラに重篤な悪影響をもたらす林業などと違い、医療は甲状腺癌検診の補助金終了で困る事業者はほとんどいません。

予算に限りがあるのであれば、漁業や農業など必要としている分野もあるものかと思います。医療はターゲットが広く支持を得やすいですが、処理水問題の解決に関する予算なども必要になってくるものと考えられるので、適切なターゲットを考えることは重要だと思います。



また、このままの補助金が付いていれば現場における半強制的な受診は終わらないと考えられます。行政側として補助金の割合を暫時的に減らすなどの対応で、現場での自主的な見直しを促すのが余裕をもった解決策ではないかと思います。

「安心のために検診したい」というニーズもあることと思いますので、受診率などを勘案しながら、テーパリングの速度は決めれば良いかと思います。

このように削減や見直しについて提言すること自体がハードルの高い医療の分野について議題としていただけたことは、たいへん有難いことだと考えています。



その他、公文書管理については電子化率が諸外国で100%近くであるのに比べ、わずか2%未満であるなど、重要な論点もありました。

公文書管理は重要な論点だと考えており、保存の可否の判断をせず静止画像・テキストデータとして全て電子的に保存しても、今の記憶媒体の容量を考えればいくらでも残せるものと考えています。

一日にどれだけYoutube動画データが膨張しているか考えれば、比較にならないのではないでしょうか。



本日は政治の話題になりましたが、医療行政も公衆衛生、ひいては現場医療の一環だと捉えておりますので、記事としました。

2020年2月12日水曜日

原付で世界一周した歯医者

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。



先日プチ同窓会をしました。もともとは広島在住の人タラシ型才女系歯医者が東京にリフレッシュに来るというので、じゃあ帰国してるらしいから呼ぼうぜという流れになりました。



そう、スーパーカブで世界一周した歯医者 ”N"を。



しかも彼のすごいところは、だいたいノーアポ、ときに患者として潜入して、世界各国の歯科事情を取材してきたところにあります。


”N"には飲み会前に、教授に無茶を言って使わせてもらった大学セミナー室で講演してもらいました。

飲み屋ではパワポでのスライドショーもないし、発言も聞きづらくなってしまうので、勉強会形式にできてよかったなと思います。



はっきり言っておく。

めちゃくちゃおもしろかった。


こんな素晴らしい話を少人数で独占するのはあまりにももったいないんで、だれか彼をKOデンタルのセミナー講師かなんかに推してくれませんかね。



とりあえずYoutubeやろうぜ! と言っておいたので、そのうちなんか良い感じの枠組みつくりたいなと思います。


けっこう飲んで久しぶりに終電ギリで焦り、帰宅してからは妻がなんか喋っている中寝落ちするという体たらくだったけれど、たいへん実りのある一日でした。

共に卓を囲んだ皆様と、セミナー室かしてくれた沼部教授に最大の感謝を!



2020年2月5日水曜日

音喜多さんの大爆笑漫談会に行ってきました

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。



私が音喜多さんを応援しているのはご存知のことと思いますが、国政報告会とやらに行ってきました。

私が音喜多さんを応援するのは、以下の出来事から、ネットメディア上での公衆衛生に多大なご尽力があったからです。



(参考)医療サイト「WELQ」閉鎖前のトンデモ記事 「肩こりは霊的トラブル」 ーJcastニュース
https://www.j-cast.com/2016/11/30284849.html?p=all




もちろん国政報告会というのに参加するのは初参加です。

もちろんお堅いイメージを持っていましたが、蓋を開けてみると会場がドッカンドッカン大爆笑の愉快な講演会でした。


(参考)初の国政報告会で、維新とあたらしい党の違いが明確になった件【ほぼ雑談】
https://otokitashun.com/blog/daily/22517/



わたしの渾身のネタツイートを採用してくれてありがとうございます。


よくわからないと思いますが、ホントの意味でNGワード連発だったので、参加した人とだけ共有できる内輪ネタです(笑)



私は音喜多さんの主宰するあたらしい党という、これまたユルユルなサークル的なものに参加しています。やっぱりこのユルさ、必要だよねと感じました。(手前のマガジンはあた党、後ろのゴツい機関紙なるものは日本維新の発行)



政治の話題はリスクがあるというのが通説ですが、個人的にはもっと気楽に、自由に話題にできるものであるのが良いと考えています。

そういうスタンスで、また面白い話を聞きに行ってみたいなと感じました。

2020年2月4日火曜日

いそがしいです。

こんにちは! 東川口の歯医者、中田智之です。

はい、忙しいです。

皆さん来院ありがとうございます。



ブログを書く余裕もないくらい忙しくて、大変ありがたいことです。

でもブログは週2書くのがノルマなんで、このままでは達成できない…!



そこで思いつきました。なんで忙しいのかをまとめれば一個記事できるやん!と。(大発見)

ということで忙しいポイントをまとめます。





1、歯周病学講座の勉強会のテーマが難しい


勉強会も論文読むのも割とすきなんですけど、今回のは医科領域なんで読みづらい。

知らない単語が多いし、その分野で当たり前のこともよくわかってないので、きっついです。

しかし読まなくてはならない。焦燥感だけが募ります…!




2、ついアゴラに投稿しちゃう


やあ、なんか思いついたら調べたり書かないではいられない性分で、ついつい書いちゃうんですよね。

その情熱でブログかけよって話なんで、アゴラで掲載したのを転載してブログを埋めようと思います。

そうだ、次回の更新はそれやろう。



3、ドラムの本番が近い


これがたぶん一番焦っているとこだと思います。

毎回「これマジかっこいい仕上がった!」とおもって先生に見てもらうと、目を背けていた問題をバッチリ指摘されるんで、血ヘドがでます。ホントいい先生です。





4、歯科医師会が忙しくなりそう


総務部のタスクなんですが、今は何もないんですけど、じわじわと「年一度の大仕事」が近づいてくる遠雷のような雰囲気が高まっているのがわりと恐怖。





5、歯科医院大繁盛


嬉しいです。ありがとうございます。人手は足りません。

あ、夕方割と空いてるんでねらい目です。(お得情報)





6、なぜか結婚式ラッシュ


嬉しいんですよ。呼んでくれてほんっとありがとうございます。

なぜ重なるのか。





ということで、たぶん2月中旬超えるくらいまでソワソワしながら生きています。

もう余計なこと考えずに一個ずつやるっきゃない。

もちろん現場にはフルコミット! 体に気を付けてがんばるぞいっ