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2021年9月30日木曜日

魚住りえさんの話法解説は医療面接でも活きる必須テクニック

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

先日サキシルに掲載された、フリーアナウンサー魚住りえさんの記事が参考になったのでご紹介したいと思います。





ここで取り上げられている話法のテクニックは、医療面接・インフォームドコンセントという部分でも共通しています。

相手の話をしっかり受け止めたというサインを送る「受けの1秒」のテクニック。

そして歯科医学的に難しめの話をするとき、おいてけぼりになっていないか確認する「攻めの1秒」のテクニック。

どちらも私が医療面接技術やコーチングスキルとして体得してきたものを、「話法」としてわかりやすく記事では解説しています。


我々歯科医療従事者、とくに技術の研鑽に励む研修医は忘れがちですが、患者さんにとって技術的に十分な水準のものが提供されるのはあたりまえで、それ以上に納得できる説明で治療に向き合う気持ちを作れるかをドクターに対して求めているのではないでしょうか。

「病を見て人を見ず」なんていうと古っぷるしいかもしれませんが、人を見るというのはその人の理解力や情動の動きまで配慮して、医療面接のなかでしっかり治療に向き合う気持ちをつくることじゃないかなと考えています。


その中のテクニックとして複数の治療法の提示からの、自己決定による治療法の選択などがあるのだと思います。

患者とドクターの信頼関係の根幹はコミュニケーションスキル、話法であると再確認しました。


↓内輪のやりとり

2021年9月27日月曜日

歯周病と薄毛も「なるときはなってしまう」

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

先日ツイッターでバズってた下記投稿ですが、納得するものがあります。

頭髪に関しては遺伝的影響が大きく、医学的に解決できる問題と、解決につながらない民間療法が混在しているのは事実です。

これは歯周病に関しても言えて、侵襲性歯周炎という遺伝的影響の大きな難病は、早ければ20代から30代で歯周病が原因で歯を失ってしまうというものです。


やっかいなのは「侵襲性歯周炎」と、一般的にみなさんが歯槽膿漏としてイメージする「慢性歯周炎」には明確な線引きがなく、歯周病の進行するスピードは病名の境界なく分布しているということです。

これを踏まえてアメリカと欧州の歯周病学会合同で策定した新基準では、年齢や口腔清掃状態に対する歯周組織破壊の程度に応じたリスク評価をする方針になっており、「侵襲性歯周炎」と「慢性歯周炎」の病名での区別は撤廃する方針になっています。

歯周病進行リスクが高い場合は、できるだけ早期に専門的歯周病治療を受けて進行を遅らせることが重要だと言われています。


遺伝的影響を受けやすく、「抜ける」臓器として歯と頭髪は、なんとなく共通点があるようで不思議ですね。

蛇足ではありますが、薄毛の人は歯周病にもなりやすい、などという話は全く聞いたことがありませんので、混同せぬようよろしくお願いします。





2021年9月25日土曜日

シルバーウィークいかがお過ごしでしょうか

こんにちは、東川口の歯医者 中田智之です。

ある先輩が言っていました。

「俺結婚したら家族サービスで1日潰れるから、実質的に週休1日だよ~」

と。

その時私は、週5臨床+週1大学実習チューター兼研究員で、結婚もしていました。


ほんとうにおつかれさまです。

親孝行しろなんていう話もありますが、親が子供をみる理由なんて笑顔がかわいいから、が生物学的には正しいと考えています。

どっか出かけるのも楽しいど、近所の公園にピクニックシートひいてサンドイッチをほおばるのもまたかえがたい時間だなと。

そんな時間をすごしているうちに


ブログ更新忘れててすみませんでした。

来週からまたがんばります。

2021年9月16日木曜日

「痛かったら手を上げてください」の理不尽

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

先日ツイッター上で歯科界全体に対する厳しい意見に出会いました。要点は以下の通り
「痛かったら手を上げて」というけど、手を上げても処置は止まらない
処置を止めないなら合図が必要なのか。痛くでも我慢しろのほうが良いのでは

なるほど、それは辛い体験だったと思います…。

「自分ならどういう治療を受けたいか」を考えていけば、自ずとより適切な対応になるとは思いますが、歩合診療で時間に追われる歯科医も多い昨今。色々な背景を感じてしまいます。

そこで今回はこのような行き違いが生じる理由と、その対処法を考えたいと思います。

実は「痛かったら手を上げて」は多くの歯科医が処置前に言いますが、患者の期待に反して必ずしも「手を上げたら処置を中断する」ことを約束していません

では「手を上げても意味がない」のでしょうか。そうではありません。

その理由を3つの観点で説明し、どうしたら快適に歯科治療を受けられるか解説したいと思います。

1,麻酔が効いているか知りたい


歯科麻酔は注射カートリッジ一本で必ず効くとは限りません

例えば下顎の奥歯など骨が厚い部分は効きにくいですし、歯が強い痛みを発している場合もなかなか効果が出てくれません。麻酔が効きやすい人効きにくい人もいて、科学的根拠のないことですが「麻酔が効かない人はお酒が強い」という冗談はコミュニケーションの一つとして多用されます。

最初は効いているようでも神経に近くなると完全には効いていなかった、などということもあり、麻酔の奏功は患者の自己申告でしか知ることができません

歯医者は患者が痛みを訴えた場合、残りの作業量に応じて麻酔を追加するか、ちょっと我慢してもらうかを判断することになります。健康な成人男性の場合、注射カートリッジ5本程度までは使用しても健康に影響を及ぼさないと言われています。

麻酔の追加はあまり痛くない場合が多いですので、快適に治療を受けるためには痛みに関して歯科医と十分に情報共有し、しっかり麻酔を効かせてもらう。どうしても効かない場合は適切な代替的方法を検討してもらうことが必要です。


2,歯の神経がある場所を探っている


実は歯は削っても痛いところと痛くないところがあり、その感度は人によって違います。意外と思うかもしれませんが、完全に虫歯になっている部分は削ってもほとんど痛くなく、むしろ健康な部分の歯を削ると強く痛むなどあります。

前述したように痛みを感じたかどうかは患者さん本人にしか知り得ないので、痛む部位を教えてもらうことで、虫歯の広がり方や歯の中の神経の形態を類推するということを歯医者はやっています。

これがなぜ重要かと言うと、歯の神経は非常に繊細な組織なので、ごく一部を損傷しただけで強い痛みを発しながら自壊していくという現象が起こります。こうなった場合は歯の中の神経をとる治療が必要ですが、これは虫歯の治療をする場合と比較して来院回数が数倍に伸びます

歯を長持ちさせるためにも歯の中の神経は「痛みを発しない限り」温存したほうが良いので、どこを削った時に痛かったのか、痛くなかったのかという情報は最小限の処置で最大限の治療効果を達成するために重要です。

もちろん明らかに削ると痛そうな場合は事前に局所麻酔をかけますが、それでも幾らか痛みを感じるときは、痛みから分かる情報を得ることが患者さんの健康に寄与することか、それとも快適に治療を受けられるよう麻酔を追加するか、歯医者は判断することになります。

このときちゃんと事前に情報共有しないと「痛いと言ったのに処置を止めてくれない」というクレームに繋がりますので、うまく患者さんとコミュニケーションすることが重要だと考えています。当然、過度に我慢させる理由にもなり得ません


3,痛みだけじゃなく、何が理由でも何度でも手を上げていい


これまでの小見出しと矛盾するようですが、歯医者だって「痛くなかった」って言ってほしいし、我慢した末に「すごく痛かった」って言われるのはショックで、先に言ってほしいと考えています。

丁寧に治療をするならば、痛みだけではなく、苦しくなった時や、咳き込みそうになった時も手を上げてくださいと言うほうがより良いです。

そして手が上がったら特別な理由がない限りは一度治療を中断して、何故手を挙げたのか聞き、麻酔の追加も含めた事後対応を検討し、場合によっては時間などの条件を区切って我慢してもらうのも一つの方法です。

とはいうもののこの第3項目は心がけと言った程度で、歯科医院単位ではなく、歯医者さん個々人で対応が違うところです。

どんな歯医者でも毎回完璧に麻酔を効かせることはできない以上、過度に配慮しすぎて治療が進まず、通院回数が増えてしまうのも好ましい展開とは言えないでしょう。


以上のように「痛いときに手を挙げた」あとの対応は、その歯医者のキャラクターやコンセプトによって左右されます。歯医者と患者が事前に、あるいは処置中に十分にコミュニケーションを取ることで、望ましい対応へと擦り合わせをしていただくしかない部分かと思います。

ただし、これまで示してきた様々な理由から「結局我慢するんだから手を上げる必要ない」とはならないとご理解いただけたでしょうか。

患者さんに十分に配慮する経験豊富な歯医者なら、手があがるまえに眉毛の動きとか体の緊張で痛がっていることを察知できます。私個人としてはその時点で何らかの対応をするよう心掛けています。

私が一番トラウマなのは、「痛いとき手を上げてください」と言ったにも関わらず、手も上げないし眉一つ動かさないまま突然涙を流した男子中学生です。言ってくれれば麻酔を追加したのに…。

歯医者が望ましい対応をしてくれるかはなんとも言えない部分ではありますが、痛みの感覚は自分自身にしかわからないので、我慢せずにまずは伝えるだけはしてほしいと考えています。

2021年9月15日水曜日

子どもら職業体験してるのに大興奮! キッザニアいってきた

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

今回は私の周囲でもリピーターが続出、キッザニアに行ってきました!

様々な職業を体験できるのは教育にもいいですし、子供たちって大人が想像する以上に「手伝いたい」「役に立ちたい」「何か成果を残したい」っていう気持ちが強いと思うんですよね。

長女は私が諸事情でやむを得ず歯科医院につれてきたときも、患者さんに「ぃらっしゃいませーっ!」と元気に挨拶(笑)

子供を働くということから完全に切り離すのではなく、アクティビティや自己実現の延長として実感していくのは思った以上に重要なのかなと感じています。

なんせ帰りの車では大興奮で「今日は最高に楽しい一日だった!」を連発!

これまで娘の「最高に楽しい一日」は夏休みにスワンボートにのってコテージに宿泊して虹を見た日でしたが、どうやらそれを更新したようです。はやり体験型アクティビティはいいね!

そういうわけで初キッザニアでしたが、事前情報では5時から並ぶ勢がいるとか…。

実際私たちは9時に到着したのですが、3時スタートの午後の部の列がもうできていて、10人以上は並んでいました…。

もしかして面白い職業は埋まってしまっているのかしら。


そんな不安もよそに、割とのんびり到着ながらも特に制約を感じずに楽しめました

参加者枠の小さいアクティビティにどうしても参加したいなどという場合には並ぶのでしょうか?? 初回では何がレア枠なのかもわかりませんでした。

とりあえずお試しで行ってみたい普通に楽しみたいといったライトユーザー勢は、普通に行けば良さそうです!


一方でこれは必須だと思ったのは、公式アプリのインストールです。

無料プランでリアルタイムに仕事の募集時間や受付終了がわかるので、子供が一生懸命タスクをこなしている間に親はアプリとにらめっこでスケジュール管理です。

今回はバチっとハマってアイスクリーム屋、大工さん、配達員、ソーセージ作り、パレードダンサーと濃い目の体験ができたと思います!

娘ちゃんのご希望では、シェフや靴職人など創作系の志望が強いんだなぁというのが新しい発見でした。

あと親のひいき目コミコミで、アイスもソーセージも抜群に綺麗につくる器用さを見せてくれました。将来、何か活かせるといいですね。



お仕事の種類としても把握しきれないほどたくさんあるし、ダンス教室やスポーツクラブの体験的なアクティビティもあるので、一回や二階ではとうてい遊びつくせないですね!!

リピーター続出なのも納得。娘ちゃんの希望もあり、来月か再来月にもまた行ってみようと思います!!