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2020年9月28日月曜日

2020年度 保育園質問 ご回答

本年度も歯科検診をお請けしている保育園の、保護者様からのご質問に回答いたしました。
例年通り質問の重複は多く、保護者が気になるテーマは共通している部分が多いのだと実感しました。
以下にまとめた回答は、多くの親御さんの参考になると思います。


Q1)寝る前のみ歯みがきを行っている。朝も仕上げみがきをしたほうが良いか。

A1)1日の歯磨き回数が1回と2回では、虫歯予防効果の差はさほど大きくありません。寝る前のみでも問題ないので、その分質の良い仕上げみがきを心がけましょう。
ただし小学生になると口臭がいじめと関連すると言われています。口臭予防として朝の歯みがきは重要なので、就学前までに習慣づけられると良いですね。



Q2)フッ素配合歯みがきジェルを使っているが、歯磨き後のうがいはしたほうが良いか。

A2)虫歯予防に関しては、実はうがいは必要ありません。
フッ素の虫歯予防効果は、水で洗い流されると低下してしまうので、歯に付着させたままが有効、飲み込んでしまっても構わない、というのが最新の定説です。
歯みがき後は30分間飲み物禁止が望ましいです。歯みがき粉使用量は以下を参考にしてください。この範囲であれば全量飲み込んでしまっても安全です。
また、うがいができるのは3歳からと言われています。

(厚生労働省:eヘルスネットより引用)

Q3)口を開けるのを嫌がり、歯みがき粉は舐めてしまう。しっかりみがけているか不安。

A3)幼児が歯みがきを嫌がるのは一般的です。
歯みがき粉は舐めてしまう前に、フッ素配合のものを最も子供の虫歯が発生しやすい上顎の前歯の間に刷り込みましょう。
数日以上同じ場所に磨き残しがあるとそこが虫歯になります。日によって磨き始めの場所をローテーションさせていくのは有効です。
休日などは、祖父母やパートナーなどに協力してもらいましょう。



Q4)歯の黄ばみが気になる。虫歯になってしまうのではと心配

A4)全体的な黄ばみは麦茶などの成分がステインとして着色している場合と、歯そのものが黄色い場合があります。歯医者さんに行って判断してもらいましょう。どちらも虫歯とは関係ないので、様子見でも構いません。
部分的な変色や白濁は虫歯の前兆かもしれないので、進行するようなら早めに歯医者さんに行きましょう。



Q5)親の歯並びが悪く、子供も悪くならないか心配。予防方法や行うと良いことを教えてほしい。

A5)歯並びは遺伝することが多いので、注意は必要だと思います。
大人の歯が生え始める6歳ごろ、気になることがあれば矯正医に相談してみましょう。
それより低い年齢でできる有効な予防法はほとんどありません。 



Q6)歯医者で歯石がたまりやすいと言われた。たまりにくくする磨き方はあるか。

A6)歯の付け根にはくびれがあります。難しいかもしれませんが、この部分を良く磨いてください。
それでも体質によっては歯石がたまりますが、歯石自体の害は小さいので、定期的に除去すれば問題ありません。



Q7)下の歯が前四本生え、一本飛ばして奥歯が生えてきた。歯並びに問題ないか。歯は生えてくるか。

A7)一般的な生え方です。乳犬歯は遅れて生えてくることが多いので、今のところ心配ありません。



Q8)子供が使う歯ブラシと大人が使う仕上げ用歯ブラシは分けたほうが良いか。

A8)使用する歯ブラシによって虫歯予防効果が変わることはありません。やりやすい方法を選択してください。

2020年9月24日木曜日

医療行政アナリストという「名乗り」の言い訳←

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

先日ようやく副業ライター養成講座を修了しました。

課題としてガッツリ調査し、的確な赤入れされ、他の人の作品に唸らされる…。大変有意義な4回講義だったと感じます。

また、「かっちり記事」の新田先生のレクチャーと、「ゆるい記事」戦略の尾藤さん(最終回ゲスト)のレクチャーの対比も面白く、これからライターとして挑戦してみようと思う人にとって、実践的な講義だったと感じます。



というわけでこの講義に基づき、アゴラ記事やツイッター名義にて「医療行政アナリスト」という仰々しい肩書を「自称」させていただいております。

あんまり詳しく話すとネタバレになってしまうので簡単にいうと、普通の肩書書いてあっても基本スルーされるよねって話です。




この肩書ハッタリが結構効果があって、ツイッターのフォロワーの伸びが良くなったような気がします。

自称なんですけどね!!


でも厚労省のナマデータまで潜り込んできて文章組み立てる歯医者ってそうそう居ませんからね。

論文の簡易レビューを自作して一般向けに書く、それを月1ペースくらいでやる歯医者も、そんなにはおらんと思います。

そういうあたりで自分自身を納得させて、いちおうそんな感じでやってまーす的に肩書をつかわさせていただこうかなと思っています…。



一方で尾藤さんの、「そんな肩ひじはった記事かきませんよ。かる~い感じでコラムニストでいこうかなって」っていうスタンスも、風来坊じみてていいもんだなぁと感じました。尾藤さん他に使える肩書いっぱいあるのに…!


ここらへんもブランディング・戦略の一部なんだなぁ、という学びでした。

2020年9月20日日曜日

近況報告

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

今回は久しぶりの雑記というか、近況報告です。



ネット上では怒涛のアゴラ投稿をした8月、動画投稿の流れをつけた9月ですが、リアル業務としては保育園健診(150人くらい)、小学校検診(250人くらい)を行っていました。

歯科医院のほうもお陰様で平常並みの活況です。

この2週間はガッツリ疲労したので、連休がありがたいですね。

恒例の保育園からのご質問については、後日回答する予定です。



それと同時に、学術論文も書いています。

公開までに時間がたってしまったので、再び最新の研究分野の進捗状況にキャッチアップしたり、新しい参考文献をつけたりという作業をしています。

追加実験は必要ないとは思いますが、場合によってはやる覚悟ではいます。



なお当たり前ですが学術論文は投稿済みです。だれも研究していない超独自路線をいったためか、たまに確認すると引用件数が増えていて喜ばせてくれる、かわいい子です。

学術論文で14件引用って、我ながらなかなかのもんだと思いますが。




そういうわけでブログ週2投稿、アゴラ月2投稿は維持しつつ、1~2か月ほどクオリティダウンするかもしれません。

論文投稿が終わったらこうやってみたいという企画もあるので、パワーアップしての再アクセルをご期待ください!