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2023年6月21日水曜日

[上半期総括] この半年間を振り返り、何を得て何処へ行くのか

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

なんだかんだ2023年も、まもなく半分が過ぎますね。

ここ最近は学会発表ブログバズり勝負記事現代ビジネスで最高4位とかいろいろありましたが、少しおちつける状況になりました。7月には小学校で講演が控えていますが…。

そういうわけで色々得たこの半年を経て、どういう方向へ進んでいくか考えてみました。


・現代ビジネス

厳密にいうとマネー現代だったりしますが、境界線は曖昧なんですよね。現代ビジネスのランキングにはマネー現代の記事も含まれて、ランキングがあがると現代ビジネス扱いになります。そして編集さんの所属としては”週刊現代”。うん、よくわかりません。ナゾ。

昨年10月末に鮮烈なデビュー(少なくとも編集部では)を果たしてから、1月より月1ペースで概ねコンスタントに記事掲載してきました。デビュー記事ほどのPVはなかなかだせていませんでしたが、6月7日配信の年金記事で巻き返し。マネー現代3位、現代ビジネス4位までPVを伸ばしました。

コレがヤフーニュース転載なしだったからすごいと思います。ヤフーニュース転載だと大炎上だっただろうから筆者のメンタルが焼け焦げてたかもしれませんが。一命をとりとめた。

続いて今週月曜掲載の歯科記事も、AIネタかとおもいきやメディアリテラシーやエビデンスベースドメディシンに深く関係する記事になっています。キャッチーなテーマ選びで読者をひきつけ、医療の本質を読後のお土産とする構成としては、しっかりやりたいことができたと思います。

この最新の2つの記事は、わたしが長年ライターとしてやりたかったことができた記事として、一種の達成感を感じています。



・ブログ

日本小児歯科学会からポジションペーパーが出されたミディキュア・シダキュアの件。その直前には歯科医師会内で注意喚起がされるなど、大きな話題を呼んでいました。

事故などという形で一般メディアが報じる前に、業界内でポジションペーパーをだして明確化した周知を行えたのは素晴らしいことで、ご尽力いただいた多くの先生方に感謝いたします。

その論点整理のたたき台として私のブログが読まれたらしく、2回目の万バズをいただけたのは大変ありがたい出来事でした。1回目の万バズはコロナ問題初期のクラスター対策にかんする解説記事で、日本維新の会 足立康史衆議院議員にリツイートしていただけたのがきっかけですね。

開始当初週2回→毎日更新→現在週1更新と紆余曲折あり、歯科医院のメインページから別室的な歯科医院公式ブログへと変遷を遂げてきましたが、細々とでも続けてきてよかったなぁと考えています。

現代ビジネスでは歯科単独記事はあまり書かない分、しっかりと歯科医療情報・地域情報を伝えるブログとして運営していきたいと考えています。



・マイシティじゃーなる

数ヶ月に1度の寄稿ですが、私の活動で唯一コンスタントに紙媒体としてのこるので、医院に掲示するのに重宝しています(笑)

ネタとしては現代ビジネスやブログと重複しますが、より少ない文字数で読みやすく伝えるという趣旨で必ず全文書下ろしで取り組んでいます。



・専門医と学術

認定医時代以上に”歯周病専門医”をたよってご来院いただけることが多くなったと感じます。でもたいがいそういう方は軽症ですね(笑) よいことではありますが。

先月の学会で、一気に「ひと区切り」を迎えたように感じます。専門医取得後の学会での症例発表と、10年間関わった学術論文の公開ですね。詳しくは直近のブログをご参照ください。

とりあえず私が現役でいられる今後20年間くらいは地域の専門家として頑張れるような気がしているんで、しっかり日常診療と向き合って患者さんにとってのベストを追求していければいいなと考えています。

あんまり家業でリスクの高い稼ぎ方はしようと思っていないんで、真摯に安定した診療に取り組んでいこうと考えています。リスクテイクは現代ビジネスでお腹いっぱいだ。



・ドラム

”セッションライブにいつでも出演できる腕前になる”という目標は達成し、ライブやりたかったらいつでもセッションにエントリーすればいいという生活に入りました。

上半期は大学での実習があるので活動できませんでしたが、秋以降でなにかできればいいなと考えています。

でも以前よりはバリバリ上手くなろうっていうより、一曲と丁寧に向かい合いたいって気持ちが強まっています。



・まとめ

そういうわけで主な文筆業3つ、歯科キャリア、音楽で合計5つにやってきたことはまとめられるかなと思います。いずれもやりたいことをやって「ひと区切り」ができる状況になった上半期だったと思います。

”チャレンジして上昇” から ”安定飛行” といった感じで、少しペースダウンしつつ、客足も増えつつある本業を頑張っていこうと考えています。

そんな中で次の野望がありまして…。実は…「印税収入」というドリームを抱いています。

これまで培ってきたことを活かして、あれこれチャレンジしてみたいと考えています。こうご期待!

2023年6月15日木曜日

保育園児のむし歯ができやすい部位と、仕上げみがきの最初にすること ー 保育園健診いってきた

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

先日、たいよう保育園東川口園/戸塚東園へ園児たちの検診へ行ってきました!

東川口園は3~5才児が中心で道場もある保育園。先生たちの連携も見事で、園児たちの元気な挨拶が印象的です。そして戸塚東園は0~2歳児が中心で、少人数のアットホームな保育施設となっています。

今回拝見した限りでは、ほとんどの子供たちがまっしろな綺麗な歯をしていました。

若干名のむし歯に関してはほぼ全員同じ部位で、上の真ん中の歯の間。ここはまさに乳歯期で最もむし歯が高い部位です。ちなみにその次にリスクが高いのは奥歯の咬む面で、その他の部位がむし歯になるのは一般的にはその後だと言われています。


この上の真ん中の歯の間ですが、若干歯みがきしづらい部分。そのすぐ上には上唇小帯という、唇と歯肉を結ぶヒダがでており、ここを触ると子供は嫌がります。

保護者の方が歯みがきをしてあげる際は、ヒダの位置を確認しながらブラシを細かく振動させるようにして、歯と歯の間の汚れが落とせていることを確認してください。

未就学児には950ppmのフッ化物入りハミガキ剤の併用が推奨されますが、この時も最も濃いフッ化物をむし歯リスクの高い部位に供給したいので一番最初に上の歯の真ん中から歯みがきをはじめてください。

続いて2番目にリスクの高い奥歯の咬み合わせ部分(全部で4カ所)をブラッシングし、その他の部位はむし歯リスクが低いのでお子様の集中力に合わせてできる範囲でかまいません。

これがリスクコントロールに基づいた歯みがき法で、”全ての歯を順番にしっかり磨かないと”と考えるより、ずっとラクになると思います。

むし歯予防は毎日やることなので、最新の科学に基づいて合理的な方法、ラクして効果が大きいやり方をオススメします。

2023年6月5日月曜日

10年越しの論文公開! 恩師へ御礼参り、夜行フェリーで大阪大学へ

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

先日、長らく携わってきた微生物学講座での研究が、ようやく学術論文としてパブリッシュされました!

もともと学位論文となっている動物実験がうまくいかなかった場合のバックアップという位置づけで進めていた論文ですが、指導教官が基礎系教授ということもあり、論文としてはこちらのほうが洗練されているかもしれません。

指導教官の異動など諸事情があって公開が大幅に遅れましたが、このように形になったことが大変嬉しいです。

内容としては細菌に405nmの可視光を照射すると殺菌作用があることはわかっていたのですが、その不透明だった作用点について歯周病細菌を用いて明らかにしたものです。具体的には細菌内部における呼吸の最終反応酵素を失活させていることがわかりました。


そういうわけで指導教官に御礼を伝えるために、異動先である大阪大学へ。

学会場の高松から夜行フェリーで三宮へ、在来線で大阪へと旅してきました。

旅の前に腹ごしらえせねばと、高松で最後の夕餉です。やはり最初に食べた海鮮がおいしかったので、港近くにある食堂でいただきました。

場所柄旅行者向けというより地元の方が仲間たちと飲み食いするような雰囲気ですが、お店自体は移転からまもないようで新築住宅のようなキレイさでした。

もちろん海鮮はどれもボミューミー&リーズナブル。これで高松は味わい尽くした!


フェリー乗り場には高松駅からシャトルバスがでてるのですが、駅の近くで夜の11時近くまで時間を潰すのが味気なく感じたので、徒歩で向かいました。

犬も歩けば棒にあたるではないですが、歯周病学会認定衛生士の第一人者ともいえる大学病院衛生士OGの方にお会いして、講義に関する打診をいただいたり。

地本の高校生集団と和やかに絡んだり。

スマホの充電が切れそうで快活クラブに駆けこんだり。

いろいろあってフェリー乗り場に到着しました。


普段学会参加では好んで夜行バスを使うのですが、そうすると交通費がやすいだけでなく、宿泊費と移動時間をまるっと節約できるタイパコスパ最強移動手段なんですよ。

今回も何か合理性に特化した面白い移動手段がないかなと、学会の講演をききながらポチポチスマホで調べて見つけちゃいましたね!

ほら、公共スペースもイマドキできれい!

料金を少しだけ上乗せして個室にしましたが、ぜんぜんくつろげましたね!

布団がないのだけがしんどかったですが、まぁこの程度想定の範囲内です!(夜行バスは毛布があるので甘く見てた)

ガッツリ眠れるとも思っていなかったし、大坂→埼玉の新幹線で睡眠時間を確保できると踏んでいたので、夜の瀬戸内海や、明け方の神戸三宮港の景色を堪能して過ごしました。

三宮港から駅まではシャトルバス。そこから在来線とバスを乗り継いで大阪大学到着です。

指導教官の古西教授にお会いするのは数年ぶりでしたが、全くお変わりなかったですね。

異動してからも現役の研究者として様々なお仕事に携わり、その中で阪大に新しい研究所が設立されたお話など伺いました。グーグルの社屋と同じデザイナーということで、イケてる会社風の研究棟ですね! 室料がバカ高いらしい…。

近況報告に花を咲かせ、昔話を懐かしみ、70歳近くなっても変わらず活発な教授にたくさんの刺激を頂いて、埼玉への帰路へつきました。

専門医・学術論文、ともに大学院卒業のあとに宿題として残っていたことが一区切りとなった旅でした。

次の学会はもう少し近いところがいいと思います!