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2023年6月15日木曜日

保育園児のむし歯ができやすい部位と、仕上げみがきの最初にすること ー 保育園健診いってきた

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

先日、たいよう保育園東川口園/戸塚東園へ園児たちの検診へ行ってきました!

東川口園は3~5才児が中心で道場もある保育園。先生たちの連携も見事で、園児たちの元気な挨拶が印象的です。そして戸塚東園は0~2歳児が中心で、少人数のアットホームな保育施設となっています。

今回拝見した限りでは、ほとんどの子供たちがまっしろな綺麗な歯をしていました。

若干名のむし歯に関してはほぼ全員同じ部位で、上の真ん中の歯の間。ここはまさに乳歯期で最もむし歯が高い部位です。ちなみにその次にリスクが高いのは奥歯の咬む面で、その他の部位がむし歯になるのは一般的にはその後だと言われています。


この上の真ん中の歯の間ですが、若干歯みがきしづらい部分。そのすぐ上には上唇小帯という、唇と歯肉を結ぶヒダがでており、ここを触ると子供は嫌がります。

保護者の方が歯みがきをしてあげる際は、ヒダの位置を確認しながらブラシを細かく振動させるようにして、歯と歯の間の汚れが落とせていることを確認してください。

未就学児には950ppmのフッ化物入りハミガキ剤の併用が推奨されますが、この時も最も濃いフッ化物をむし歯リスクの高い部位に供給したいので一番最初に上の歯の真ん中から歯みがきをはじめてください。

続いて2番目にリスクの高い奥歯の咬み合わせ部分(全部で4カ所)をブラッシングし、その他の部位はむし歯リスクが低いのでお子様の集中力に合わせてできる範囲でかまいません。

これがリスクコントロールに基づいた歯みがき法で、”全ての歯を順番にしっかり磨かないと”と考えるより、ずっとラクになると思います。

むし歯予防は毎日やることなので、最新の科学に基づいて合理的な方法、ラクして効果が大きいやり方をオススメします。