こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。
先日、長らく携わってきた微生物学講座での研究が、ようやく学術論文としてパブリッシュされました!
もともと学位論文となっている動物実験がうまくいかなかった場合のバックアップという位置づけで進めていた論文ですが、指導教官が基礎系教授ということもあり、論文としてはこちらのほうが洗練されているかもしれません。
指導教官の異動など諸事情があって公開が大幅に遅れましたが、このように形になったことが大変嬉しいです。
内容としては細菌に405nmの可視光を照射すると殺菌作用があることはわかっていたのですが、その不透明だった作用点について歯周病細菌を用いて明らかにしたものです。具体的には細菌内部における呼吸の最終反応酵素を失活させていることがわかりました。
そういうわけで指導教官に御礼を伝えるために、異動先である大阪大学へ。
学会場の高松から夜行フェリーで三宮へ、在来線で大阪へと旅してきました。
旅の前に腹ごしらえせねばと、高松で最後の夕餉です。やはり最初に食べた海鮮がおいしかったので、港近くにある食堂でいただきました。
場所柄旅行者向けというより地元の方が仲間たちと飲み食いするような雰囲気ですが、お店自体は移転からまもないようで新築住宅のようなキレイさでした。
もちろん海鮮はどれもボミューミー&リーズナブル。これで高松は味わい尽くした!
フェリー乗り場には高松駅からシャトルバスがでてるのですが、駅の近くで夜の11時近くまで時間を潰すのが味気なく感じたので、徒歩で向かいました。
犬も歩けば棒にあたるではないですが、歯周病学会認定衛生士の第一人者ともいえる大学病院衛生士OGの方にお会いして、講義に関する打診をいただいたり。
地本の高校生集団と和やかに絡んだり。
スマホの充電が切れそうで快活クラブに駆けこんだり。
いろいろあってフェリー乗り場に到着しました。
普段学会参加では好んで夜行バスを使うのですが、そうすると交通費がやすいだけでなく、宿泊費と移動時間をまるっと節約できるタイパコスパ最強移動手段なんですよ。
今回も何か合理性に特化した面白い移動手段がないかなと、学会の講演をききながらポチポチスマホで調べて見つけちゃいましたね!
ほら、公共スペースもイマドキできれい!
料金を少しだけ上乗せして個室にしましたが、ぜんぜんくつろげましたね!
布団がないのだけがしんどかったですが、まぁこの程度想定の範囲内です!(夜行バスは毛布があるので甘く見てた)
ガッツリ眠れるとも思っていなかったし、大坂→埼玉の新幹線で睡眠時間を確保できると踏んでいたので、夜の瀬戸内海や、明け方の神戸三宮港の景色を堪能して過ごしました。
三宮港から駅まではシャトルバス。そこから在来線とバスを乗り継いで大阪大学到着です。
指導教官の古西教授にお会いするのは数年ぶりでしたが、全くお変わりなかったですね。
異動してからも現役の研究者として様々なお仕事に携わり、その中で阪大に新しい研究所が設立されたお話など伺いました。グーグルの社屋と同じデザイナーということで、イケてる会社風の研究棟ですね! 室料がバカ高いらしい…。
近況報告に花を咲かせ、昔話を懐かしみ、70歳近くなっても変わらず活発な教授にたくさんの刺激を頂いて、埼玉への帰路へつきました。
専門医・学術論文、ともに大学院卒業のあとに宿題として残っていたことが一区切りとなった旅でした。
次の学会はもう少し近いところがいいと思います!