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2020年2月25日火曜日

新型コロナウィルスについてマトメ

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

新型コロナウィルスの広がりを受けて、川口歯科医師会は先週・今週の講演会をとりやめました。

演者の先生にご迷惑をおかけしたことは残念ですが、歯科医師も口腔ケアとして高齢者施設に立ち入る機会が多く、地域医療は当然のこと、組織を守るためには必要な判断だったと感じています。

また輸入が細くなっているためパラジウム価格がまたまた高騰し、金価格をどこまでもオーバーシュートしていっているなど、医院経営にもダイレクトアタックを食らっています。

参考:シュリンクフレーションでの新しい価値(例・歯科の新材料)- アゴラ
http://agora-web.jp/archives/2044144.html




医療従事者として再新情報にはアンテナをはっておかないととは思いますが、医師も含めて専門以外の分野ははっきりとはわからないのは事実です。

特に感染コントロールような広域医療に関わる医療人は貴重で、目の前の患者さんをどう救うかという臨床医学とは大きな隔たりもあります。



しかし我々の持っている医学知識は一般人より大分多いので、このような時こそPVや広告目当てのスパム・デマ情報に負けないくらい力強い発信が必要なのではないでしょうか。





参考:新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html


そこで今回はこの人ならば間違いないと私が感じてる村中璃子氏の意見をピックアップしつつ、記事をつくっていこうと思います。



まず医学的大前提として、ウィルスというのは感染拡大をやすやすと防げるものではありません。それができるなら毎年風邪やインフルエンザが蔓延しないでしょう。

コロナウィルスというのは(普通の)風邪の原因の一つとして有名で、非常にメジャーなウィルスです。風邪気味とか風邪と自覚せず今日はダルいな程度で通勤する人は多いと思いますが、この時そのひとはウィルスをまき散らしてます。

季節柄花粉症なんだか風邪なんだかわからないことも多いですし、これらの人に関して責めることはできないと思います。線引きは非常に難しいです。

それでも問題にならないのは、通常のコロナであれば大きな話題にはならないからです。




それでは新型コロナに関しては、出勤するにあたって、上記のように少しでも疑わしい人はPCR検査を受ければ良いのでしょうか。個人的には、それは有効だと思いません。

検査は治療方針決定に関係するもののみ検査の妥当性があるので、現在新型コロナに仮に感染しても微熱のみでその他の症状がなければ自宅待機です。

2月17日時点の厚労省のガイドラインは下記の通り。



上記ガイドラインに基づいて、その時点で軽傷であるならば新型コロナであろうとそれ以外の風邪であろうと、まずはゆっくり休むのが正解です。ガイドラインを満たしていないのに病院にいっても検査を断られると考えたほうが良いでしょう。

ウィルスを体に入れない、仮に感染したとしても軽傷で済ませるためには、最終的にはその人の免疫力にかかっています。

免疫力は特殊なドリンクを飲んで高めるものではありません。

十分な睡眠、十分な食事、適度なストレス発散が免疫力を高めるというのは、ストレス系の研究をしていた私も強く主張します。

家に引きこもってお笑い番組を見るのがもっとも安全です。行動しない勇気が問われています。


一方でガイドラインに合致する状態、すなわち高熱が続いたり、息苦しさを感じたら迷わず病院を受診しましょう。

そのとき迅速に検査を治療を受けられるために、現在は外出を控え、必要以上の病院受診を制限しているのです。

自分や家族にその必要があると感じた時には、遠慮せず症状をはっきりと医師につたえましょう。


たびたび指摘されますが、武漢では軽傷重症とわず大勢の患者が病院におしかけました。

ここで院内感染が生じたと思いますし、正規ベッドではなく十分に体を休める環状にないまま数日を過ごしたことにより、十分な体力を確保できずに重症化した側面があると思います。

私も赤ちゃんが生まれたばかりの頃、毎日床で寝ていたら緑膿菌とか肺炎になったことを思い出されます。床でねるのはダメ絶対。


この戦略は受診ピークを後ずれさせるのが目的です。受診ピークが短期間に急激に高まると、病院はパンクします。


(厚労省HPより)

病床はそんなに簡単には拡張できず、検査にはわかることに限界があり、検査をしても入院が必要かどうかの決定はできません

武漢では病院がパンクしたために十分な医療が提供できず、深刻化しました。その轍を踏まぬためにできることは以下です。


1、一気に感染が拡大しないように、なるべく人間同士の接触を少なくすること(外出制限

2、ガイドラインに従って軽症の場合は自宅療養。しかし常に状態の変化に注意を払い、つよい倦怠感や呼吸困難など必要性を感じたら、ただちに受診をする。(症状に対して臨機応変の対応



とはいえ、外出制限は経済への影響が大きい側面もあり、いつまで実施するかという問題はあります。

現時点では2週間程度という声も上がっており、気温の上昇を鑑みても妥当性はあると考えています。

引き続き、新型コロナウィルス情報は注視するとともに、歯科医院としてはガイドラインの遵守に努めたいと考えています。