先日革靴の修理を、職人さんと直接話せる越谷の専門店Glazeblanc (グレイズブラン) さんでやってもらいました。
イギリスの新婚旅行で記念として購入したCheaneyのウィングチップなのですが、アッパーの質感が独特でとても気に入っています。
同じようなものを買おうとおもっても見つからないし、新品を気軽に購入できるような価格でもないので二度目の修理です。
せっかくなので色々直してもらおうと職人さんと入念に打合せをしたのですが、その中で「最初から知っておけたらよかったなぁ」と思ったことをまとめておきます。
なお筆者は衣服に関してはかなりズボラなほうで、コスパ重視と着心地で最低限しか揃えないミニマリストでもあります。
革靴ファンの人にとっては目を覆いたくなるような内容が並ぶので、ちゃんとしている人は手遅れにならないうちに今すぐブラウザバックするんだ。
1,カカトは絶対に踏まない
はい、一発目から来ました。全国の革靴ファンが発狂する大前提知識です。
でもあるんですよ、カカトを踏まざるを得ない状況が。
例えばお座敷の会食で偉い人がトイレに行くとき、下っ端としてはご案内しなきゃいけないわけですよ。優雅にヒモなんて結んでいたら先輩にブッ殺されます。(←育った環境ぉ)
でもね、この革靴のカカトに仕込まれている硬いパーツ、修理しようとすると数万円の上乗せになるんですよ。
それに革靴の量産型か高級かを分ける重要なパーツでもあります。
このカカトの湾曲の立体的加工をどこまでするかは、靴のフィット感を大きく左右します。まさにその靴の機能性の根幹と言われるパーツで、修理しても再現できるかはわかりません。
だからこそアッパーの磨きや傷がどうのというのと同じくらい、高級靴のカカトには気を使う必要があります。
2,ヒモは結びっぱなしにしない
シューホーンを使えばヒモ結びっぱなしにしてもカカト潰さないで履けるじゃない、と思ったそこのあなた。甘いです!
その履き方をすると、靴の入り口部分が割けます!
補強修理などはできますが、先ほど言ったフィット感に影響しますので高級靴ほどそういった修理はしないで済むよう配慮したいですよね。
3,革靴の底に穴が開く前にオールソール交換する
革底の靴の履き心地ってサイコーですよね。
ゴム張りすればええやんという人、そもそも高級靴履く必要ある?(←考え方は人それぞれです。喧嘩を売るのはやめろ)
革底の靴の履き心地を維持しようと思う場合、定期的にオールソール交換をする必要があります。
これも靴底に穴が開いて内部パーツにまでダメージが及ぶとまたメンドクサイことになるので注意が必要です!
革底→革底のオールソール交換は1~1.5万円しますが、新品を買えば10万円…。私のコスパ感では適切なタイミングでオールソール交換をしていったほうが、トータル安上がりと感じます。
高級靴は「一生モノ」などと奮発して購入するとおもいますが、こういった維持費は必要になってくるものと留意すべきかなと思います。
まとめ:高級靴を優雅に履きたい人生だった
そういうわけで高級靴を履くのは一日中靴を脱がないか、脱いだとしてもシューホーンを使い紐を結び直せる余裕がある日に限りましょう。
そんな日があんまりない自分にとって高級靴はやや持て余し気味のような気がしますが、新婚旅行の大切な思い出なので修理不可能になるまで大切に使おうと思います。
ちなみにしっかり説明と修理方針をすり合わせができたおかげで、修理の仕上がりは大満足。高級靴の修理にGlazeblanc (グレイズブラン) さんオススメです!