9月22日発行の川口地域情報誌 マイシティじゃーなるに記事が掲載となりました。
マイシティじゃーなるには川口歯科医師会から月1ペースで寄稿しており、この度その枠組みの中で書かせていただいた次第です。まいしてぃジャーナルは川口地域読売新聞の折り込み、もしくは市営図書館などからご覧いただけます。
電子版がないこと、転載許可を頂いていることから、下記に全文掲載いたします。
小さい子供のハミガキについてはクリニックでも良くご質問いただくテーマですので、皆様の参考になれば幸いです。
ーー以下本文ーー
保育園の検診に行くと必ず聞かれるのが、歯ミガキ粉の使い方です。子供の歯の健康は気になるけど、飲みこんでしまうのが心配…。その気持ちも、よくわかります。今回は厚労省も推奨する最新の歯ミガキ粉の使い方をご紹介しましょう。
むし歯学の進歩によって、歯ミガキ粉に含まれるフッ化物の活用が健康維持に最も重要だとわかってきました。未就学児なら米ツブ1個分の歯ミガキ粉を歯ブラシにのせ、まず上の前歯、次に上下の奥歯を優先して磨きます。その後うがいや飲食はせず、フッ化物をお口に長時間滞留させます。
フッ化物は多少のみがき残しも貫通して歯の再石灰化を促し、むし歯リスクを減らします。かかりつけ歯科医から特に必要と言われていなければ、糸ようじ等は使用しなくて大丈夫。これらの知識があると子供の歯みがきはグッと楽になります。毎日することだからこそ「不要なことはやらない、やるべきことは徹底的に」というのが、最新のむし歯予防のコンセプトです。
小さい子供は歯みがき粉を飲み込んでしまいますが、健康上の問題はありません。フッ化物は日本茶に多く含まれている成分で、人体を構成する元素のひとつです。もちろんお塩や砂糖と同じく過剰摂取すれば害となるので、未就学児には900~1000ppmFと濃度表示がある歯ミガキ粉を使用し分量を守ってください。適切な使用量は年齢や発育によって変化するので、詳しくはかかりつけ歯科医へご相談を。