先日記事が現代ビジネスに掲載になりました。
今回の記事は歯科医チームトンデモ歯"スターズとうさっぱさん協力の元書いています。いつも大変お世話になっております。
そういう方にお話を伺ってみると、やはり食生活週間に問題がある場合が多い。
甘い物を食べた後に歯みがきをすればむし歯予防できると考えるのは間違い、今の日本の公衆衛生にすっぽり抜け落ちてしまっているのが、食事頻度によるむし歯コントロールの考え方です。
ともすればむし歯が増えてしまうのは歯みがきの回数や技術が足りないからと、誤った根性論のような指導になっていないか注意喚起できればと思います。
ヤクルト1000は1本で角砂糖3個分。ヤクルト1000の乳酸菌は普通のNewヤクルト5本飲めば摂れると、腸内細菌叢の研究者の友人が言ってた。あれが凄いのはあれだけの乳酸菌を入れたら酸っぱくなるのを甘くできた技術だそう。あの糖分、子どもに飲ませるのは避けたい https://t.co/BlU5pS4ZS0
— ふらいと(今西洋介)@小児科医・新生児科医 (@doctor_nw) December 4, 2022
やはり小児科医の先生方には共通の問題意識があるようで、共有していただきました。
ヤフコメなどには記事を全然読まずに「飲んだら歯みがきすればいい」などというコメントが多く見かけられましたが、そうではないんだという話が広まっていって欲しいと考えています。
そんな中、記事中でも指摘したグリコ「飲む育」キャンペーンがまさかの再開。
『1歳未満でジュースは飲ませない方が良い』
— 小児科医のノブ(パロディ) (@nobu_pediatric) December 7, 2022
これが現在のスタンダードじゃ
以前は離乳期にジュースを与えることが一般的とされていたこともあり、アップデートが必要なところじゃ https://t.co/B5DQaFygVb
6ヵ月からジュースを習慣的に飲ませようというのは、明らかに健康を害する行動。むし歯や肥満のリスクが高まるだけでなく、肝心の食育についてもジュースでカロリー補填されてしまうと食べる意欲を減じてしまいます。
ここで論点としたいのは「健康に良いと印象付けて、健康に悪影響のある習慣を推奨する」ことです。これは公衆衛生に反するキャンペーンなので、職務としてしっかり苦言を呈していく必要があると考えています。
低年齢でジュースの味を覚えないことにデメリットはほぼないと考えます。理想は乳歯がしっかり生える3歳から3歳半ごろまで、飲むとしても特別な時にして習慣化しないようにこころがけてほしいです💓
— Dr.ニコ(小児歯科) (@niconicopedia) December 7, 2022