2020年12月31日木曜日
2020年振り返りと、今後の発信について
2020年12月30日水曜日
維新のベーシックインカム案を読み解く。その1:論点整理
これからBI議論に本格参戦します。
— 藤田文武(衆議院議員 日本維新の会 大阪12区) (@fumi_fuji) December 29, 2020
BIを軸に、税と社会保障と労働市場改革を組み合わせた設計図。是非ご覧ください。
ベーシックインカムは実現可能!?
維新が考える「三位一体改革」
~新しい成長戦略と再配分の仕組み~
【前編】https://t.co/q09ytrCmqG
【後編】https://t.co/8hiKAJ0qBD
2020年12月26日土曜日
医療崩壊は医師の怠慢か(2) 緻密な連携と患者の期待
例えば今後パンデミックが起こった場合、病院等施設が離職中の看護職員を雇用しない理由として、「潜在看護職員の知識・技術の程度がわからない」を53.9%、「感染拡大下では教育・研修の 余裕がない」を46.9%があげています。
(参考)看護職員の新型コロナウイルス感染症対応に関する実態調査」 ー 日本看護協会(2020年12月22日)
医療崩壊は医師の怠慢か(1) 現場と経営者の乖離
2020年12月25日金曜日
冬休みのご案内
2020年12月23日水曜日
こんなに誇らしい気持ちになったことはない
2020年12月17日木曜日
「入れ歯を作り直してほしい」って言われても…
2020年12月10日木曜日
Gotoと因果関係? マスコミと政治家にお願いしたい科学論文の読み方
私達は、原著論文(DiscussionのLimitation部分)にも、日本語版のプレスリリースにも「今回認められた関係が因果関係であるかどうかは分からない」と明記しています。また”相関”関係と”因果”関係とは違うものです。プレスリリースで「可能性がある」という表現を使っているのは、断定できないからです https://t.co/Aq3HheH59d
— 津川 友介 (@yusuke_tsugawa) December 8, 2020
2020年11月29日日曜日
Youtuberが広告!? 「歯の脱色」ではないホワイトニングが拡大
私は、消費者を誤解させて課金させる「セルフホワイトニング」の存在を、歯科業界は容認すべきではないという考えなので、本件については非常に憤りを感じています😥
— ものくろマスク | 歯科医師YouTuber (@monokuromasuku) November 25, 2020
2020年11月20日金曜日
歯科界激震! 「コロナ予防」として未承認次亜塩素酸水を広告販売
洗口液「ペリオトリート」などについて、国の承認を得た医薬品でないのに、ホームページ上でコロナ対策に「有効な可能性が高い」などと広告。(略)天野容疑者が監修した商品で、新型インフルエンザや心筋梗塞などの予防のほか、食道がんのリスクを減らす可能性があるとも説明https://t.co/Men1qci9Qg
— 気まぐれ歯科情報ななめ読み (@Moody_Dent_Info) November 20, 2020
ざまぁ!!!!!!! https://t.co/rFbQQ6lFsi
— ウハ柱@あじ (@ajioka) November 20, 2020
ざまあああああああああああ
— 歯でご飯を食べるヒト (@triton_retester) November 20, 2020
(保釈金ぐらいすぐ出せるんだろうな。でも医道審議会で免許剥奪してほしい) https://t.co/d0xFUoAfj2
「トンデモ歯医者」ざまぁwwww
— akina (@nakixa) November 20, 2020
2020年11月16日月曜日
2020年11月2日月曜日
「一度治した歯が痛い」歯の根の治療の成功率は
1、根の治療の成功率は100%ではない
2、通常の治療で治らない場合の外科的アプローチ
3、全てのケースで外科治療ができるわけではない
まとめ:根の治療は長くかかり、限界もある
2020年10月26日月曜日
生物学的幅径に関して抄読会が自然発生!?論文読みあいが流行る歯科クラスタ
【STAまとめ】
— akina (@nakixa) October 23, 2020
生物学的幅径(BW:Biologic Width)改め、骨縁上組織付着(STA:Supracrestal Tissue Attachment)について、
ここらで皆様と一緒に知識の整理とアップデートが出来たら嬉しいと思い投下します。
メインとなる文献はこちらです。https://t.co/g4ET57W3Yx
Step0-5)2級CRのためのキーワード探し
— uni (@uni_dot_com) October 22, 2020
「歯周組織の生物学的幅径を考える」
参考図書は「基礎と臨床がつながる歯周解剖」
「生物学的幅径は、「上皮性付着」と「結合組織性付着」の2層がある。実際の臨床では患者ごとの個人差がある。」
なるほど、なるほど・・こりゃ分からん・・
↓
生物学的幅径について
— 中田智之@歯学博士/医療行政アナリスト (@DashNaka) October 23, 2020
1,健常歯肉で縁下マージンにするなら1mm程度までで、それ以上はポケット底部を侵襲するから炎症を起こすし、炎症があればアタッチメントロスを起こす。
2,ぺリオ的に安定していない歯肉が安定しないのは自明。3
こんな風に論文で語り合えるのは良いことですね。自分のツイートは組織学的切り口だけどw
2020年10月12日月曜日
[Youtube] 歯医者の俺が専門医って意味あんのって話をするよ!
2020年10月7日水曜日
[アゴラ掲載] 玉木代表の歯みがきによる認知症予防は本当?
日本歯科医師会などは以前から口腔ケアが認知症予防に役立つとの考え方を示していたが、歯周病菌と記憶障害の仕組みが解明されたのは画期的だ。認知症患者はあと10年しないうちに800万人を超えるとも言われている。歯磨きが重要だ! https://t.co/3tgkpfgDJ2
— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) October 5, 2020
2020年10月1日木曜日
定期健診のご案内:改定
治療完了した患者さんに配布している「定期受診のご案内」ですが、だいぶ内容と使用意図が乖離してきたので、この機会に改定してみました。
これつくったのがニュー新橋コワーキングで開業DIYやっていた頃ですね。
差し入れ持ってきてくれる、自称カリスママッサージ師経営者の知らないおばちゃんから色々アドバイスをもらって作りました。



ここで出会った山崎さんからSEOの基本のキを教えてもらったり、立教大OBを名乗る柴田さんからやたら効果があるドラクマ硬貨のお守りをもらったり、BARON立ち上げ前夜の藤原さんに靴と職人さんとのお付き合いについて伺ったり、大変知見の広がった日々でした。
その後BARONのオーダーシューズは一足お願いしましたが、めっちゃ履き心地いいんでオススメです。
多分持っている靴の中で一番履き心地いいです。
これが写真のデータによると2016年ということなんで、たった4年前の出来事なんですね。
あれから色んな事があった気がするなぁ。
あの時出会った人たち全員が幸せになっていて欲しいなと思います。
ただし発起人の大学同級生Mだけは願ってやんねー。
というかこれがキッカケで何故か結婚してるから十分だろ
そんなこんなで話が盛大にそれましたけど、こんな感じに改定しました。
意識したのは、知らないカリスマおばちゃんに教えてもらったこと…。文字で書いてあってもほとんど読まない、ぱっと見で飛び込んでくる情報を意識しろということですね。
これを二つ折りにして小冊子にして出すので、とりあえず表紙みてウラみれば伝えたいことは完了です。
しっかり判断するためには情報公開が重要という観点から、歯科医院でも料金をしっかり明示していくことを良しとしています。
これは賛否のあることと思いますが、自分自身で調べていても「結局いくらなのよ!」っていうのは絶対に欲しくなる情報だと思います。
歯科医院は医療機関なのでむやみに価格を提示して、高いか安いかで決めてもらうのは良くない、というのは分かりますが、却ってはっきり料金を示した方が安心感につながるのではと考えております。
2020年9月28日月曜日
2020年度 保育園質問 ご回答
2020年9月24日木曜日
医療行政アナリストという「名乗り」の言い訳←
先日ようやく副業ライター養成講座を修了しました。
課題としてガッツリ調査し、的確な赤入れされ、他の人の作品に唸らされる…。大変有意義な4回講義だったと感じます。
また、「かっちり記事」の新田先生のレクチャーと、「ゆるい記事」戦略の尾藤さん(最終回ゲスト)のレクチャーの対比も面白く、これからライターとして挑戦してみようと思う人にとって、実践的な講義だったと感じます。
【第2期募集中!】副業ライター養成講座の募集スタートです。— 新田哲史@副業ライター講座 第2期 受け付け中! (@TetsuNitta) July 29, 2020
8月6日、8月20日、9月3日、9月17日
(隔週木曜日)19:00~20:30 = 全部ZOOMです
これを機に #ライティング を磨きたい、各種 #ネットメディア で活躍されたいという方、ぜひ☺️
詳しくは→ https://t.co/EjXPrY6n0A #副業 #ライター pic.twitter.com/HRxHjHjk2Q
というわけでこの講義に基づき、アゴラ記事やツイッター名義にて「医療行政アナリスト」という仰々しい肩書を「自称」させていただいております。
あんまり詳しく話すとネタバレになってしまうので簡単にいうと、普通の肩書書いてあっても基本スルーされるよねって話です。
この肩書
自称なんですけどね!!
でも厚労省のナマデータまで潜り込んできて文章組み立てる歯医者ってそうそう居ませんからね。
論文の簡易レビューを自作して一般向けに書く、それを月1ペースくらいでやる歯医者も、そんなにはおらんと思います。
そういうあたりで自分自身を納得させて、いちおうそんな感じでやってまーす的に肩書をつかわさせていただこうかなと思っています…。
一方で尾藤さんの、「そんな肩ひじはった記事かきませんよ。かる~い感じでコラムニストでいこうかなって」っていうスタンスも、風来坊じみてていいもんだなぁと感じました。尾藤さん他に使える肩書いっぱいあるのに…!
ここらへんもブランディング・戦略の一部なんだなぁ、という学びでした。
2020年9月20日日曜日
近況報告
2020年9月16日水曜日
2020年9月12日土曜日
2020年8月3日月曜日
ムーミンバレーパークは都心テーマパークに迫るポテンシャル
週末はムーミンバレーパーク/メッツァビレッジに行ってきました!

ムーミンなんだかメッツァなんだか一瞬混乱しますが、場所は同じです。
ムーミンバレーパークは入場料が必要なテーマパーク部分、メッツァビレッジは門前ショッピングモールと考えると良いでしょう。

門前といってもカヌーに乗れたり、空中アスレチックがあったり遊べます。それぞれパークとは別料金です。
全部楽しもうとしても一日では終わらないので、初回はムーミンバレーパーク内のアトラクションを楽しめるワンデイパスで遊び、二回目以降で目先を変えてカヌー等に挑戦したほうがいいかもしれません。


メッツァビレッジ部分は飲食・ショッピングに、ゆっくりくつろげる草原スペースがあります。湖畔の施設の良さをしっかり活かしていると感じました。
日々の仕事でつかれちゃったので、おじさんはここで寝ていたいです。
でも子供たちも小さいので、がんばってエスコートしなければなりませんね。
少し奥の方にいくと料金所があり、そっからがムーミンバレーパークです。
去年はめちゃくちゃ混んでると聞いていましたが、2020年の夏は諸事情により程よい人の出で、湖の水面をみながらの森林浴気分を満喫できます。
ところどころに物語にちなんだ施設があり、その近くではアニメーションが流れていたり、世界観を伝える「ストーリーカード」が配布されていたりして、気分を盛り上げてくれます。
ストーリーカードは全14種類みたいですが、適当に集めていっただけで10種類入手できてました。入口でおしゃれなコレクションファイルを手渡されるので、謎解きゲームみたいに集める楽しみ方もできそうです。

食事はムーミンの家のとなりの食堂へいくのが一般的かなと思います。ポップコーン・ホットドッグの露店販売はあるので、手軽に済ませるならそちらで。
グルメという観点では門前のメッツァビレッジのほうがおいしいので、うまく時間調整して利用できるといいかもしれません。
今回は帰りがけにメッツァで食事して早夕飯としました。歩く距離があるので、食事のためだけにバレーパークからメッツァに移動するのは現実的じゃないと思います。

一番の良さは、自然の湖と森林を活かした居心地の良さですね。
バレーパークもまだまだ拡張性がありそうなので、今後発展していけば埼玉の人気スポットとして有名になるかもしれません!
立地としては基本車でいくと考えるべきかなと思います。たぶん開発人たちの目線が車社会前提で、舞浜みたいな電車での来場は想定していなそうです(笑)(シャトルがでているそうです)
舞浜並みに歩き疲れてヘトヘトでしたが、子供たちはかなり楽しかったみたいです。
先ほど言ったカヌーや空中アスレチックなど、もうちょっと子供たちが成長したほうが楽しめるだろうなというアトラクションのために、ぜひリピートしたいなと考えています。その時までにはさらに発展してると思うので、楽しみですね。
一日じゃ遊びきれないボリューム感と解放感! ムーミンバレーパークおすすめです!!
2020年7月21日火曜日
歯周病学会Web開催インプレ:臨床疫学の重要性がここでも
本来は5月に予定されていた歯周病学会ですが、コロナ騒動で延期・Web開催となり、それもだいぶ遅れていましたが先週ようやく公開となりました。
歯周病学会は認定医・専門医制度もしっかり整っていることから、歯科学会の中でも有数の会員数、参加者となるのですが、このような大きな学会でWeb開催という初めての試みを無事整えられたこと、関係者の皆様、特に主管学校の方々のご苦労推して知るべしと思います。
よくととのったウェブサイト、インターフェースで、好印象を持ちました。
さて、この中で私のような伸び盛り(?)の歯科医にとっては認定医・専門医教育講演と、倫理委員会企画講演がメインです。
参加した証明書が認定医・専門医申請に必要なので(^^;
不正防止検証の観点からいろいろやってみましたが、動画スキップはできませんので悪しからず。
というか一回中断して再視聴するときも、「途中から再開」というのはできないので、最初から見ないといけないんですね。
ところで倫理委員会企画公演の、福原俊一先生「臨床疫学は、日本の臨床医学にバランスをもたらす」はすっごい良かったです!
私も従来より日本の医学研究は基礎研究に偏重しており、臨床疫学はかなり遅れているように感じていました。
それが下記記事ような批判を受けることや、新型コロナ対策が二転三転する原因だと思っています。
(参考)医学部で数学を勉強しないのが諸悪の根源 ― 八幡哲郎・アゴラ(2020年5月9日)
個人的には先進国ならではの患者権利の強さから、倫理規定のハードルや、通さなければならない書類・審査が多すぎるためかと思っていました。
この部分では福原先生が提唱するProtectid timeはすごく納得したアイデアです。これは疫学研究費を財団から大学に提供する条件として、研究者が一定割合の時間を臨床から切り離し、研究に関与する時間をProtectするという、米国で実践されている仕組みです。
私も大学院生時代に、電話番兼任(後輩が入らなかったから3年間)だったり、患者さんからの呼び出しで、時間のやりくりに悩まされた体験があります。かといって完全に臨床と隔絶された、研究オンリーの部署に所属するのも、医師・歯科医師のキャリアデザインとしてはリスキーな選択です。
一方で新しく学んだこととしては、観察研究のエディンバラ学派と、基礎実験研究のドイツ学派という考え方です。
日本の基礎実験偏重はドイツ学派の伝統ということは、なるほどと理解できます。
基礎研究の重要性は変わりませんが、現状あまりに臨床疫学研究は日本国内で軽視され、海外文献に頼り切りになっているので、リバランスは必要だと思います。
私自身の考えとしては、臨床疫学研究がなければ治療法解明の決定打にはならないと考えています。
この点福原先生はRTC至上主義と批判していましたが、そもそもRCTを大事にする土俵にも上がってないのが日本の現状ではと感じております。加えて、中国・ブラジルなどでの「条件だけ満たした質の悪い」システマティックレビュー・ハックについても、どうお考えか質問したかったです。
(参考拙稿)感染拡大と戦う武器、社会統計学の教育について ― アゴラ(2020年5月13日)
エディンバラ学派はその後イギリスのコクランや、アメリカのNIHならびにCDCなどと発展していったんだなと思うと、日本がこれから疫学研究を育てるのは大変苦労しそうです。
やはり本場の体験に勝るものはないので、留学先などの選択肢として選ばれるようになるインセンティブがあると良さそうだなぁと感じました。
ジョンズホプキンス大学 MPH日本プログラム
これは受けてみたいなぁ…!
2020年7月11日土曜日
グーグルマイビジネス更新
ここ最近は
中田歯科医院
(↑こんなかんじ)
最近は検索よりもマイビジネスで入る方が多いので、

*全ての写真は患者さんから掲載の許可を頂いております。
それと同時に料金も若干価格改定しております。
料金表も項目が多いと見づらいので、ゴールドクラウンとかチタン床とか、マニアックなものはリストから外しました。
シンプルイズベスト!
臨床においては分かりやすい説明に努め、患者さん自身で納得した選択ができるよう心掛けております。
そのためには、分かりやすいメニュー表・料金体系、ネット上での情報公開が重要だと考えております!
2020年6月28日日曜日
150人の遠隔授業に参加しました!
5月末より大学講義が再開しています。
というのも、ワタクシ日本歯科大学生命歯学部微生物学非常勤講師でありまして、週1火曜日、学生たちの微生物学実習の指導をしているんですね。
教壇に立って講義するわけではないんですけど、微生物学講座は何故か人手不足で、一人の教官が20名ほどの学生を監督指導しています。
実習といってもここで扱うのはナマの微生物で、いろいろ対策はしてありますがリアルな結核菌や赤痢菌等も扱うので、正式な届け出の下緊張感をもって職務に当たっています。
ところがこのコロナ騒ぎでとりあえず6月いっぱいまでは遠隔授業ということ。
遠隔飲み会などはそこそこやってきましたが、150名近くが参加する本格的な遠隔授業というものは初めてなので、けっこうワクワクしました。
…まぁ講義やらないので、見てるだけなんですけどね。

一応レコーディングしてありますし、給与の根拠になるので、真面目な顔してときどきうなずかないといけません。
これが3時間続きます。
…苦行だ…
いちおう参加者の態度確認のため巡回とかはしてます。
講義終了で退出を指示してるのに退出しなかった学生は減点していいのかな?ww
やはりやってみてこその発見がいろいろありますね。
貴重な体験になったような気がします!
2020年6月25日木曜日
副業ライター養成講座に参加しました
先日より副業ライター養成講座に参加しています。
http://writer.soclab.jp/

(PRサイトより引用)
全4回と、まさに「副業」として受講しやすい日程です。
最近アゴラでもコンスタントに書くようになりましたし、一応これだけ書いていれば将来的には自分の業界でも何らかの活躍をしていきたいなぁ等と思っています。
ここらで総合的に学ぶチャンスかなと、思い切って受講することとしました。

(写真はPRサイトより)
講師はいつもお世話になっているアゴラ編集長 新田哲史さんです。
新田さんは読売新聞記者がご出身ということなので、ニュース記事作成のお作法やリスク対策といった部分をしっかり学びたいと思います。
また新田さんはメディア関係で2代目ということです。私も親と同じ仕事をしていますが、2代目というのは「その業界に食わせて育ててもらった恩義」みないなものをうっすら感じており、仕事に対して自分がやっていけるかどうかという部分だけではなく、「業界の未来はどうか、在り方は正しいか」という問題意識を持つ人も多いのかなと思います。
そういった部分で共感できるところもあり、学ぶなら新田さんから、と決めました。
第一回講義は既に終わり、先ほど久しぶりに省庁のデータ巡りをして作り上げた宿題を提出し終えたところです。
他の受講生の皆さんも目的意識をしっかり持っていて、こちらも身が引きしまる…
といいのですが、はっきりいって「ぜったいこの人、記事にしたら面白い話題もっているよね」って方々ばっかり。
一介の歯医者がどうしてここに迷い込んだ感で精神が削られながらの受講ですが、気力を振り絞って頑張りたいと思います!
きっと修了時には、「俺は副業ライターなんだぜっ!」って胸を張って言えるようになっているんじゃなかろうか!!
2020年6月23日火曜日
多様な価値観からみた日本教育の強みと今後
参加者の属性は下記の通りです(ツイッター公開情報から抜粋)
・日本の小学校教諭
・日本の高校生
・オーストラリアの高校生
・ベトナムの高卒・スポーツコーチ
・日本の歯科大なる職業訓練校卒
これはあらたしい党オンラインサロンのディスカッション仲間と、未成年を主体とする政治系オウンドメディア おとな研究所メンバーという枠組みです。大変貴重な機会だったので、私なりに感じた部分を記事にしたいと思います。

他の参加者もそれぞれの立場から振り返り記事を出しているので、ご参照いただけると幸いです。
・学力とは何か ~学力は数値化できるのか~ ー mazipon
・日本のこれからの教育 ― おとな研究所
・【教育はこれからどう変わる】在住国も年齢層も違う5人が大激論! ー Aki
1、他国の教育と比較し、日本式教育の特徴を発見する
まず最も私が聞きたかったのは、小学校の先生自身が教育への問題意識を持ちながらも、欧米的な自由化に準じた議論をすると、「それには違和感」と回答がある点でした。
いくら他国と比べても、現場感覚に基づかなければ実際の問題点は分かりません。今回のメンバーなら、海外における現場感覚と、国内の現場感覚両方を突合させることができ、有意義な議論ができるのではないかと企画しました。
その中で見えてきたことを、私なりに要約すると下表のようになりました。

私が得心したところは、日本教育は戦後の詰め込み教育の反省が根強くあるのだなというところでした。昭和中期(1970年頃までとされる)、高度経済成長の職業人材ニーズに基づいて生産性を向上する詰め込み教育が重視されたのですが、結果としてついていけない学生たちを中心に、校内暴力や非行少年が社会問題化したという出来事です。
一方でオーストラリアとベトナムでは現在でも学習と人材育成は結びついているという意識は共通しているようでした。これを聞いた小学校教師が、「ある意味、戦後まもなくの教育論を聞いているようだ」と受け止めたというのは大変興味深い部分でした。
2、日本はボトムアップ教育が優れている
確かに日本の学校教育は「おちこぼれ」を出さないことに注力しているのは実感があります。成績に問題ないものが比較的放任される中、落第ギリギリの生徒にきめ細やかな対応がされるというのは、実感のあることと思います。
こういった先生方の努力の結果、日本人の低学歴労働者は識字率・計算能力といった部分で諸外国と比較し高い能力があることは既に分かっており(「日本の分断」 ー吉川徹(光文社新書))、この点は外国勢からも評価されるべき部分だと指摘されました。
それと比べオーストラリアでは学校教育で「おちこぼれ」ることについて過度な危機意識はないということでした。ここは主観的な意見とは思いますが、再チャレンジに関して前述の表でまとめたような様々な施策がオーストラリアにはあるというのは事実で、「人生最初の16年が失敗だったな、とおもっても取り戻すことができる」ということでした。
一方ベトナムでは後進国ということもあり、国が優秀なものを選別することに最大の努力が傾けられているようでした。「おちこぼれ」に対しては政府はドライである一方、日本の外国人技能実習が再チャレンジの手段になっている、というのには驚きました。ベトナム人は、日本で苦労し、理不尽な扱いを受けても3年間我慢すれば、貯金もできるし日系企業に就職する道も開ける、と考えているということでした。
こうなると日本は社会が成熟し、固定化してきた分、かえって再チャレンジの方法が限られた社会になっているように感じました。もちろん文科省などで既に改善が試みられていますが、ゴールである就職先は限定的で、再チャレンジしたものを受け入れる企業側・社会側の課題も大きいものであるように感じました。
3、在学中と卒業後の評価の乖離
このように再チャレンジの方法が限られる社会では、「おちこぼれ」ないようにボトムアップに注力するというのは合理的かもしれません。
しかし「在学中のボトムアップ」に対して違和感を強く感じたのは、学校内での校内暴力や非行・不登校に関して解決できたとしても、ひとたび卒業すると「入試や就職では実力主義」であるということです。
つまりエンドポイントから遡る視点で見ると、学生たちが卒業したあとの世界は順位付けの競争社会なので、結局は求められる方向性について評価基軸を吟味して明確な基準をもって指し示すほうが、子供たちのためになるのではないか、と言えるのではないでしょうか。
入試に関してはマークシートによる絶対評価だけでなく、パフォーマンス評価の意味合いが強いAO入試や指定校推薦も導入されていますが、これもまた公平性の観点から複雑化させている一因のように感じます。
まとめ:多様な軸、教育自由化の有効性は変わらないと感じた
学校が求められる能力の方向性を示す、という意味では、ベトナムは合理的です。優秀な子供を推薦した教師は、高い評価を得られるなど、選抜と特化教育という部分でしっかりインセンティブをかけられる仕組みになっています。
一方で多様化と変化が加速する社会の中では、トップダウンの評価基軸が時代に追いつかなくなる可能性もあります。日本の教育でもそれは危惧されていることで、だからこそ順位付けによる方向性の指定ではなく、パフォーマンス評価を深めてきたのかと思います。
そうであれば、オーストラリア式に学校ごとに独自性のあるコンセプトと評価基軸(シラバス)を持ち、ニーズに応じて何が支持されるか判断するというのは有効だと思います。このような教育自由化はフリードマンが論じたものとして有名ですが、好きなコンセプトの教育に自由に参加できるだけではなく、どの教育方針がより求められているか投票する意味合いを持つとされています。
誤解されたくないのは、教育自由化では選択肢の一つとして日本の現行の教育をそのまま残すことができるという部分です。国際的にも評価の高いボトムアップ教育は、他国にはない日本独自の強みであり、教育自由化した他国がこれから解決しなければならない課題を日本は既に解決しているともとらえることができるのかもしれません。
このような教育自由化に類するものとして既に大阪市塾代助成事業や、幼児教育・保育の無償化として部分的な試みがされています。これを公教育全体に広げていくことで、学校と塾の二重構造や、勉強時間の過剰負担、コンセプト不一致による不登校や落第に関しても、解消していくことができるのではないでしょうか。
今回多様な背景を持つメンバーとミーティングできたことで、日本人の観点だけでは見えない部分も見えたし、現役の先生がどこに問題意識をもっているかも、幾分理解が深まったように思います。突発的なイベントでしたが、快く参加してくださった皆様に感謝を申し上げて、本稿を締めたいと思います。
2020年6月18日木曜日
モチベーションインタビューとナラティブベースドメディシン
年末の歯周病学の勉強会は、我が師である沼部教授の一期生、二期生の非常勤講師講演でした。
興味を感じ覚えておきたい参考文献
口腔衛生指導から30日後、その指示を完全に遵守したものはわずか11%
Johansson et.al J Clin Periodontol 1984
3年後には、中等度の歯周炎患者の半数以上が、最初に指示されたような歯間部の清掃を行っていない
Srtack et.al Dent Hyg 1980
受診の追加による口腔衛生習慣の強化は、無効である単回・複数回の口腔衛生指導に対して少しは改善
しかし、患者のアドヒアランスが低いとSPTなど歯周治療の継続的な来院は中断される
専門科による維持管理が欠如し歯周病が再発する
Wilson et.al 1984; Demetriou et.al 1995; Schuz et.al 2006
既にブログでも重ねて申し上げてきましたが、ブラッシングを改善させ維持するのには多大な努力が必要です。
「もっと歯をみがきましょう」というスローガンは、歯磨きをしない(できない・できていない)患者さんに対してほとんど意味がありません。
そこに対して、私は「虫歯はブラッシングの改善を期待せずフッ素で予防する」「歯周病はブラッシングを徹底させるので半永久的な定期受診を指示する」という2極点を提示しました。
一方で加藤さんはモチベーティブインタビューや、ITを駆使して定着率の底上げをしようという解決法を目指していました。
私が「現状現場でできる最適解」を模索しているときに、加藤さんは「未来に向けたブレイクスルー」を目指していたということです。これは大変勉強になり、刺激になりました。
もちろんスタンスの違いによる目指す極点の違いなので、私がこれまで発信してきたことは間違えていないと確信していますが、常に新しいことを学ばないと、いつの間にか「古い知識のまま」「もっと効率的な方法」を見逃してしまうな、と襟をたださねばなりませんでした。
2020年6月10日水曜日
授乳中の母親への投薬と麻酔まとめ
参考:国立成育医療研究センター
https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/druglist_yakkou.html
この中で歯科が頻用するのは、解熱鎮痛薬カロナール・ロキソニン、抗生物質サワシリン・ケフレックス、局所麻酔として抗不整脈薬リドカイン(キシレステシン)です。
これらは通常の投与であれば概ね安全であると説明しても差し支えないと考えています。
また局所麻酔薬リドカインについては、抗不整脈薬として内服した際の安全性が示されており、麻酔薬として局所に注射する場合の血中移行濃度(=全身をめぐって母乳に含まれる分量)は内服の場合より低いため、問題ないと考えて良いのではないでしょうか。
一方でリストに載ってないのが抗生物質フロモックスです。
フロモックスはアレルギーが出にくいことから歯科処方では一般的です。(通は抗菌スペクトルからサワシリンを選ぶのですが、好みの程度の触れ幅です)
内服薬の母乳への移行濃度を考えれば問題ないという意見も多く、それはそれで共感できます。
しかし振り替えるとフロモックスは小児投与の適応外なので、厳密に言えばケフレックスに切り替えるのがより丁寧な対応と言えるかもしれません。
さて、少し視点を変えて授乳の状況について考えてみましょう。
昨今共働きが増えているなか、完全母乳育児(完母)は減っているように感じています。
最も多いのは粉ミルクとの併用(混合)です。
これは母乳はある程度吸ってもらわないと乳腺炎になってしまうという事情があると思います。
つまり混合だと聴取できたとしても、安易に「服薬中は粉ミルクにしておきましょう」というのは、吸ってもらえない分を絞り出せと指示していることになるので、十分な配慮とは言えないのではないかと感じています。
これはお恥ずかしながら、子育て経験の中で初めて認識したことです。
また赤ちゃんによっても粉ミルクが嫌いな子もいますので、うまく聴取していく必要はあるかなと思います。
このように授乳中の投薬については、本質的にはほとんど問題にならないと考えてもよいのですが、より安心して受診していただくためにこれらの情報をしっかりと提供しながら、患者さんそれぞれの希望に沿った形で進行できれば良いかなと考えております。
現状とりうる選択肢としては以下があると思います。
1,症状が軽度の場合は、「念のため」投薬や「心配だから」服薬を避ける。
2,症状が重く服薬しないことの不利益が大きいと認める場合、授乳に影響なしとガイドラインで示された薬剤を投薬する。
3,服薬中の授乳が心理的に受け入れられない場合、一時的な粉ミルクへの切り替えや搾乳を検討する。
これらの選択肢を提示し症状と照らし合わせて、医学的必要性とご希望とのすりあわせを、個別に行っていきたいと考えています。
2020年6月3日水曜日
[Youtube] 【専門家42人に聞きました】歯磨きで一番大切なこと【ワンポイントアドバイス集】
田尾さんの企画した標題の動画に参加させていただきました!
なんと2番手! ありがたいです。
企画開始初期に投稿したのですが、締切直前バージョンだとすさまじいクオリティのインフレを起こしており、歯科の人材の厚さに驚きました。(((º▽º ;;)
<企画主旨>
【歯科医師、歯科衛生士の方にお願い】— 田尾先生|YouTuber Lv64 × 起業家 × 歯科医師 (@dental_mania) May 12, 2020
世界中が自粛ムードの昨今ですが、口腔内の細菌は自粛してくれません。そこで、「専門家◯◯人が教える、歯磨きワンポイントアドバイス集」というYouTube動画を作りたいと思っています。
2020年5月20日水曜日
6月1日以降の診療体制について
緊急事態宣言をうけ診療体制縮小をしておりましたが、
6月1日(月)より通常営業といたします。
新型コロナウィルス感染拡大防止へのご協力、ありがとうございました。
・診療時間について
通常の診療時間となります。
詳細はトップページをご確認ください。
・診療内容について
通常の診療内容となります。
義歯・歯周病メンテナンス、各種検診を再開いたします。
特にメンテナンスについては順次再開するようお願い申し上げます。
・電話診について
受診に関して判断が難しい場合は、お電話にて対応いたします。
下記電話番号におかけください。
*受診勧奨に留まらない複雑な対応が必要となる場合は電話診料を頂く場合がございますので、予めご了承ください。
Tell: 048ー295ー3551
・感染防御について
来院患者の皆様とスタッフを守るため以下の対応を当分の間継続いたします。
1、診療室入室時点で過去2週間以内に発熱、せき、呼吸困難、強い倦怠感、味覚嗅覚障害がないか確認のうえ、検温させていただいております。
これらがある場合、もしくは検温にて37.5度以上の発熱がある場合、歯科医師の判断によっては発症日から2週間後まで処置を延期させていただく場合があります。
2、スタッフに対し、出勤前の検温を行い、発熱がある場合は休むよう指示しております。
3、処置開始前に1%過酸化水素での洗口をお願いしております。
2020年5月18日月曜日
アゴラサロンに参加しました
前日アゴラサロンでのZOOM会議に参加いたしました。
午前中、メディア界のタブーであるヤフーニュースの問題点について関心が寄せられましたが、アゴラサロンのZOOM会議ではそのあたりもぶっちゃけてみます。初月無料。お気に召していただければ6月以降も。 https://t.co/RqDlniFP1h— 新田哲史 (@TetsuNitta) May 2, 2020
アゴラさんにはお世話になりっぱなしなので、そりゃぁもちろん参加しますよ!という感じで参加したのですが。
FBグループ機能ベースでのオンラインサロンですが、その日の各ウェブメディア掲載のニュースをダシにみんなでワイワイやるのは結構楽しくて、普通にハマっています…!!
特に池田信夫先生の燃料投下が頻繁で、新田編集長とのツインエンジンでのツイッター広報・内部ディスカッションの盛り上げがうまい。
なるほどメディア出身の発信のスピード感、読者の盛り上げ方とはこういうものか、と勉強になっております。
また参加者としてアゴラ執筆陣の方々も多く、私の記事のシェアに篠田先生や尾藤さんがイイネくださったり、いったいどういうこっちゃレベルの濃ゆい交流がなされています。大変光栄に思います。
時節柄医療系の参加者も多く、大勢の医者の前で新型コロナのオピニスト面するのが結構辛い部分もありますが、歯医者でも自分事としてそれなりに調べて書いているので、自信を持って生きていきたいと思います。
さてそんな中初開催となったZOOM編集会議(ほぼ雑談飲み会)ですが、しょっぱなに新たなレギュラー執筆陣としてご紹介いただき、大変恐縮でした。
その前日に自信満々の大作(
結果、何度か振られたけどガチコミュ障を露呈するという放送事故に…(泣)
いやほんとに何言っていいか思い当たらなかった。新田編集長ごめんなさい。
次はテレビ出演するくらいの気持ちで、振られたらミュートされるまでしゃべり続けるくらいのテンションで行こうと思います…!!(←根が陰キャなので無理)
そういうわけでアゴラサロンは初月無料!
おもしろそうだとおもったらお試し参加をぜひどうぞ!
2020年5月14日木曜日
2020年5月12日火曜日
ブロガーとアゴラーとYoutuberと
応援している田尾先生がチャンネル登録5000人を突破したそうです! めでたい!!
記念LIVE配信も参加させていただきました。テーマは「情報発信について」ということで、多くの共感できる部分と、反省がありました。
最近同級生とのZOOM飲み会などでもYoutubeどうしたのとか、急に呼ばれたZOOM飲み会では歯医者でYoutuberの人です!と紹介されたことも相まって、ちょっと情報発信のレビューをしたくなりました。
1、Yotuberの圧倒的認知
こういう初対面でのご紹介にアゴラーの人ですと紹介されることはまずないと思うんですよね。
アゴラは基本属性がマニアックなので、歯科医師会の上司の人に「なんかやってるね!」と声がかけられたりしますが、訴求の幅の広さでいうとYoutube圧倒的なんだなぁというのが実感です。
上記田尾先生の動画内にもありますが、歯科医院に来ない人たちに歯科情報をアウトリーチさせるにはYoutubeは最高のツールではなかと感じます。
実は田尾先生の動画を見た後、自分のYoutube動画を久しぶりに確認してみたのですが、何もしてないのに結構PVが伸びているんですよね。
その中で一番伸びていたのがこちらです。
…まじすか!?w
3本撮りした中で流石にクオリティ低すぎやろって思っていたやつなんですが…(^^;
いつのまにか200PVちかくまで伸びてます。初動がそんなではなかったので、自動再生なりで勝手に伸びたということですね。
いや絵がテキトーすぎやろそこだけ修正したいわw
2、Youtubeではどういうテーマがウケるのか
時点が個人的にもオススメの、「良い歯医者ってなんだろう」「金属アレルギー」ですね。特に金属アレルギーは資料にも恵まれてかなりいい動画だと思うんですが、3位です。ただ平均視聴時間は80%と高く、内容の充実具合はしっかり反映されています。
で、どういう動画が伸びているか分析していくと、とりあえずタイトルかなと感じます。
アゴラでもタイトルに関しては編集部でかなり考えて付け直していただけているのですが、やっぱりネットの情報はタイトル勝負なところはあるんだなーと強く実感しました。
私が出した最後のほうの動画は「歯医者の俺が!シリーズ」と勝手に呼んでいるんですが、それなりに有効な戦略だったんだろうなと感じます。
一方で「わかりやすいエビデンスシリーズ」はほとんど伸びてません。再生率の分析などもしないといけませんが、需要ないんだってよくわかりました。
これらから分かるのは私の取り扱ってきた内容において、Youtubeは歯医者にいくまでもないけど、それなりに気になっているところが伸びるということだと思います。
つまりミクロな内容ということですね。
そりゃそうだってのはあると思うんですが、アゴラはマクロ・行政視点、Youtubeはミクロ・現場視点のアウトプットをすればよいと、自分の中ではっきりすみ分けができました。
3、どういう動画で戦えるのか
しかし私がYoutubeの発信をお休みしているのはアゴラが楽しいというのはたしかにあるのですが、田尾先生や寺岡先生の動画が良すぎて「俺別に頑張る必要なくない?」と思ってしまったからです。
これなんてお金払うレベルだと思いますよ。大変参考になりました。
一方で同時期に巻き起こった政治家Youtuberブームですが、こっちもこっちですごいです。
音喜多さんは3本まとめ撮り、一発録画。柳瀬さんは見た通りの通し動画。つまりどちらも30分以上ノーカットを、フィリングワードや良い淀み、長考ほとんどなしでしゃべり続けられるということです。凄まじい能力だとおもいます。
そんななかで自分にできることは何か、ニッチを掘ってサバイヴしてきた中田家的な勝ち筋はなんだと、生存戦略を練るわけですね…。
まとめ:今後の展開
2020年5月11日月曜日
臨床研修医の現状とオンライン採用面接
新型コロナウィルスに関する緊急事態宣言が発令されている中、医療機関には一層の政府方針遵守が求められていますが、その中で難しい立場となっているのが臨床研修歯科医たちです。
(参考)歯科臨床研修制度の概要 ―厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/shikarinsyo/gaiyou/index.html
簡単に説明すると国家試験合格後に1年間、歯科医師免許をもった研修生として、病院やクリニック(協力型臨床研修施設に指定されているもの)でOn-the-Job Trainingする制度です。
1、歯科臨床研修制度とは
臨床研修に参加しないこともできますが、その場合開設者として開業することが難しくなります。
自分は研究者として生きていくというものや、開業せず勤務医でありつづけると決意している場合は臨床研修に参加しないということもあり得ますが、人生なにが起こるかわからないので基本的にはほぼ全員が参加するものと考えていただければとおもいます。
これは広く一般に誤解されていることと思いますが、6年間の歯科大を卒業し、国家試験に合格して歯科医師免許を取得した新米歯科医師というのは、運転免許取りたての若葉マークドライバーと同じと考えてください。
若葉マークドライバーも規則を理解して公道は走ることはできても、周囲のベテランドライバーの気遣いが必要だったり、助手席に指導者に乗ってもらったりが必要です。ごく一部の猛者を除いて、いきなり首都高に乗るというのは、本人も怖いと思います。
卒業後1年目の臨床研修歯科医も、学術や規則を理解し法的には全ての歯科医療行為が認められているものの直ちに一人前の臨床判断や治療技術が身についているというものではなく、職場の院長や先輩のフォローや、先輩衛生士さんの理解と協力の下、一つずつ仕事ができるようになっていくものです。
2、緊急事態宣言下の歯科臨床研修制度
さてこのように歯科臨床研修制度というのは(最低限の)技術継承として重要な役割を担っていますが、緊急事態宣言の下でかなり停滞している状態です。
研修の実施主体である歯科大学附属病院がそもそも急患・必須の治療のみ対応する縮小診療をしているので、その体制の中でOJTは難しいでしょう。ベテラン勢ですらあまり経験したことのない水準の感染防御をしている中で、未熟な臨床研修歯科医を現場に投入するという判断はリスクのあることと思います。よって現状、臨床研修歯科医はリモートワークとなっています。
もちろん歯科医師臨床研修の全てがOJTである必要はなく、リモートワークでも一定の成果はあることと思います。しかし歯科臨床技術の養成においてOJTが重要な要素を担っていることは確かです。
そして歯科医師臨床研修制度のOJT部分のだいご味ともいえる、院外研修施設への4~8か月の出向に関しても、例年とは違う展開になっています。
例年であればこの時期は8月から始まる院外研修に向けて、臨床研修歯科医と受け入れ施設の間でマッチングが行われます。
私も5つくらいの施設見学に行き、研修担当の院長やベテラン歯科医と面接し、時にご馳走になり、多くの刺激をいただきました。
ある時は老歯科医師に自分の引き際と歯科医院のその後の話を聞き、ある時はバリバリ系若手院長の野望に触発されたりしました。クリニックは院長の心の在り方を反映するようで、スタッフの雰囲気、診療システム作りなど、たった数時間でも現場の空気を吸ったことは、今のクリニックづくりの参考になりました。
しかし緊急事態宣言下で各クリニックを臨床研修歯科医が見学に巡回するというのは、ただでさえリスクを指摘されている医療機関において感染拡大の一因となってしまう可能性もあり、現状見学禁止ということになっています。
3、オンライン面接の効果
そういうわけで管理型研修施設(大学病院)からは研修歯科医と受け入れ施設はメールで連絡を取り合い、質疑応答をするようアナウンスがありました。
しかしOJTである以上臨床研修歯科医には私のクリニックで実際に医療行為をするというわけなので、アルバイトの採用面接並みの情報はこちらとしても欲しいところです。
経歴自体よりも、経歴についてきちんと前向きな説明ができるか。質問に対する回答は内容よりも、どのような態度やトーンで質問に応答するか。面接ではそのような部分を見ると思います。
そこで私のクリニックでは流行に乗ってZOOMによるオンライン面接をやってみました!
歯科医は技術云々ありますが結局は対人スキル(インフォームドコンセントが必要十分に実行できるか)が重要になってきます。会話での目線や空気感などから、対人スキルの伸び代があるか、医院のコンセプトに合致するかなどを知るための情報は、メールや電話よりもかなり多くの得られたと実感しました。
それは研修歯科医にとってもそうで、研修指導医(私など)の人柄や空気感などが自分にあったものかどうかは十分に検討してもらいたいと思っているので、それらをしっかり伝えられたという手ごたえはあります。
またZOOMで会話する中で普段の面接以上に… 具体的には一緒にランチした程度には仲良くなれた感があったので、これは不思議だなぁと感じました。
オンライン面接をお互いに協力して成立させるという多少の努力が、共同作業感となるのかなと分析しています。
さらにスマホのリアカメラに切り替えて医院を巡ることで、バーチャル医院見学も同時に行うことができます。これには「初めてこのような対応をしてもらった、非常に参考になった」と研修歯科医からも好評をいただき、先行者利益となったと感じております。
まとめ
オンラインでは解決しないこと… 例えばOJTなどリモートワークでは非常に難しいといった事柄は大いにあると感じています。
しかし実際にやってみると普通に面接するとよりも、オンライン面接のほうが仲良くなれた = より踏み込んだ情報をお互いに交換できた、などといった、思わぬメリットも見つかりました。
縮小営業で時間があるのならば、思いついたらなんでもチャレンジしてみることは重要と思います。
歯科医療全体としてもオンライン診療などについて議論が進み、まもなく遠隔診療の初診解禁などが実施されていきます。
アフターコロナでは今まで通りの経営戦略が通用しない可能性があり、少なくとも緊急事態宣言解除とともに速やかにV字回復となる保証もないと考えております。
時間があるうちに色々試したり、勉強してみる、というのは有意義な過ごし方ではないでしょうか。
2020年4月22日水曜日
にわキャン△
先日子供たちとにわキャン△してきました~。
妻の実家の庭が広くて、こういうときありがたいです。

ピクニック気分で風を感じながらB6くんで炭火焼き+サンドイッチという予定だったのですが、思ったより暑くて屋内に避難。
既にB6くんは着火済みだったので、練炭事故にならないよう換気しつつ屋内で楽しみました。
ファイアスターターとティッシュペーパーと割り箸で安定してロゴスラウンドストーブミニに着火できる俺すごい。(←誰も褒めてくれない)

みんな散髪屋に行けてなかったのですが、ハリウッドセレブもいま自分で髪を切っている、という妻からの情報でやってみることに。
義理のお母さんフツーに散髪うまいです、ありがとうございます。
シャボン玉やったり、玉蹴りしたり…。 子供たちにとっては却って、こういうほうが良い思い出になるかもしれませんね~。
2020年4月20日月曜日
アゴラ レギュラー執筆陣になりました!
この度、アゴラ 言論プラットフォームのレギュラー執筆陣に加えていただきました!!
アゴラと言えば、池田信夫氏や八幡和郎氏をはじめ、藤巻さん、宇佐美さん、音喜多さん、田中紀子さんら、素晴らしい執筆陣が参加しているミドルメディアです。
どの記事も大変参考になり、勉強させていただきました。
大学院時代などは、毎日ほとんど全ての記事を読破していたほどのアゴラファンです。(*
そんな中で医療制度や社会保障制度について日頃思っていることを投稿したいと思うのは、高校時代文系部編集長として
そんなこんなであれよと10記事掲載となったところで、レギュラー執筆陣として個人アーカイブページを作りますというお知らせが来ました。
大 感 激 で す !!
アゴラ 言論プラットフォーム 中田智之
画像や肩書、簡易プロフィールはいずれ修正をお願いすると思いますが…。
いまアゴラはコロナ関連でアクセス数爆増しており、繋がりづらくなるということでバッタバタだと思うので、少し落ち着いてからにします。
このように文章で活躍できる機会をいただけたのは大変光栄です。
ツイッターやFBでディスカッションするときも、よく自分の記事は「考えをまとめたパッケージ」として引用するので、その時ゲストオーサーではなく、きちんと名前がクレジットされているのは単純にカッコイイですね♪
とはいえ今後もレギュラーの名に恥じない発信をしないといけないと思います。
気を引き締めつつ頑張りたいと思うので、今後も応援よろしくお願いいたします!
田尾さんからのメッセージが嬉しかったので記念に…
レギュラー獲得おめでとうございます!動画も紹介して頂きありがとうございます。ここからが本番ですね!— 田尾先生|YouTuber Lv11・起業家・歯科医師 (@dental_mania) April 15, 2020
2020年4月18日土曜日
4/20以降の診療体制について
緊急事態宣言をうけ来週より当面の間、下記のとおり診療体制縮小を行います。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
・診療時間について
月・金
平常通り 9:00ー19:30
*受付終了間際にお越しの場合は、予めご連絡いただければ幸いです。
火
午前のみ 9:00ー12:30
水・木・土
時間短縮 9:00ー17:00
・診療内容について
1、定期健診、歯周病・義歯メインテナンス
情勢が落ち着き次第お越しください。
2、川口市歯科検診事業
川口市歯科医師会の方針を受けて当面中止といたします。
3、その他診療
通常通り行っておりますが下記症状がなく、延期しても差し支えないと歯科医師が判断したものは、処置後延期をお願いしております。
*痛みがある・食事ができない・義歯や歯の破損など、日常生活に支障をきたすもの
・電話診について
受診に関して判断が難しい場合は、お電話にて対応いたします。
下記電話番号におかけください。
*受診勧奨に留まらない複雑な対応が必要となる場合は電話診料を頂く場合がございますので、予めご了承ください。
Tell: 048ー295ー3551
・感染防御について
来院患者の皆様とスタッフを守るため以下の対応をしています。
1、診療室入室時点で過去2週間以内に発熱、せき、呼吸困難、強い倦怠感、味覚嗅覚障害がないか確認させていただいております。
これらがある場合、歯科症状によっては発症日から2週間後まで処置を延期させていただく場合があります。
2、スタッフに対し、出勤前の検温を行い、発熱がある場合は休むよう指示しております。
3、処置開始前に1%過酸化水素での洗口をお願いしております。
2020年4月15日水曜日
システマティックレビューでメタアナリシスしよう!
今日は、ついについについに!歯周病学講座勉強会でのシステマティックレビューを作ってみようという課題が(だいたい)終わって、一連の作業方法もわかったので共有しようと思います!
これを読み終わることには、なんとメタアナリシスが分かるようになる!という効能があります!
システマティックレビューにおけるPRISMAに則った論文検索から採用の流れまでに関しては、そんなに分かりにくくない部分なので割愛します。リクエストがあったら書きます!
1、システマティックレビューとPRISMA宣言
いま医療業界で注目されている(いた?)システマティックレビューですが、EBM(エビデンスに基づいた医療)の根拠となる質の高い論文、というところはご存知のことと思います。
しかし実際にエビデンスレベルの高い論文というのは「RCT(無作為割付を伴う介入試験)のシステマティックレビュー」なので、実はレビューした結果Case-controlしかないとか、前向きだけどChortだとかいう場合はエビデンスレベルのランクに入りません。
あくまで総説として参考にする、という扱いになります。
それでも作成する過程においてどのレベルまで研究が進んでいるかわかるので、推奨度をアウトプットできるので、非常によく作成されます。
システマティックレビューの手順がPRISMAとしてコクラン(イギリスの研究機関)より明示されて以降、システマティックレビューの本数は爆発的に増えています。
中には正直言って粗悪なものもあります。
そして実際自分で作ってみて強く感じたのは、ちょっとした匙加減でいくらでも結果をコントロールできるということです。
「そんな不確実なものではエビデンスとしてどうなの!」というツッコミが入りそうですが、ここがPRISMAの良くできているところで…。
PRISMAに基づいて作成されたシステマティックレビューは、その手順全てが検証可能です。
だから結果に違和感を感じたらメソッドの部分をチェックする。それで「ああ、このシステマティックレビューはここがダメなんだな」あるいは「都合が悪いから記載を避けたな」ということがわかるということですね。
(参考)PRISMA日本語版
https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/54/5/54_5_254/_pdf/-char/ja

そうであれば、システマティックレビューが急増する中、もはやその結論部分を額面通り信用するというのは危ない、ということになりうるかもしれません。
PRISMAの適正運用ができているかチェックをしていき、時に孫引きして自分自身で納得する結論につなげなくてはならないのかもしれませんね…
(実際、無名の研究機関や、個人名義のシステマティックレビューには注意深く対応すべきかなとは思いました)
2、システマティックレビューとメタアナリシス
さて、PRISMAに基づいて手順通りオンラインサーチを用いて既出論文を集めて推奨度を判定するのがシステマティックレビューである、と分かりました。
ただのレビューとの違いは、既存のレビューが
ではよく混同されがちなメタアナリシスとは何でしょう。
システマティックレビューには、最終的に採用した論文に対して、「質的統合」と「量的統合」という結果を出します。
質的統合というのは、集めたはいいものの実験計画がバラバラなので、とりあえず文章的にまとめるしかなかった、あるいは量的統合できなかった部分について評価するといったものです。
量的統合というのは各論文の共通する指標にを抽出して、統計的に統合することです。統計(アナリシス)を上位(メタ)統合するので、「メタアナリシス」です。
つまり、システマティックレビューは論文の形式を示す用語で、メタアナリシスは統計解析方法を示す用語、ということですね。
「システマティックレビューでメタアナリシスとしてフォレストプロットを作成した」を置き換えると、「Case-control研究でサバイバルレートの比較としてCoxハザード回帰分析を行った」とか「RCTでマンホイットニーU検定をボックスプロットで示した」とか、そういうノリですね!
3、フォレストプロットしたい!
そういうわけでメタアナリシスの代表格がフォレストプロットです。これは皆さんにとっても良く目にするリザルトの様式だと思います!

もし文献数が多い場合は出版バイアスを疑ってファンネルプロットすべきですが、今回は割愛します。
このフォレストプロットですがExcelでは作成できません。使用されることが多いのは、統計分析フリーソフトRです。
(参考)統計分析フリーソフト R
https://statistics.co.jp/reference/software_R/free_software-R.htm
しかしながらこのRというソフト、DOS/Vプロンプトばりのコマンド方式UIで、臨床歯科医という現場の人間にはツラい…!!
それをなんとかWindows95的なグラフィカルUIにしてくれるという神対応をしてくれたのが自治医科大学です。その名もEasy R、フリーソフトEZRです。
(参考)無料統計ソフト EZR ー 自治医科大学
http://www.jichi.ac.jp/saitama-sct/SaitamaHP.files/statmed.html
マウスが使えればこっちのもんだぜ! ということでエクセルで作ったデータをクリップボード経由でインポート。「統計解析」 → 「メタアナリシスとメタ回帰」と進んで、適切な解析方法を選ぶ。これで前出のフォレストプロット図が得られます!

4、量的統合するためには解析法を揃えなければならない
ではインポートするエクセルデータをどう作るかですが、PRISMAに沿って採用した論文の中から、量的統合をするために、同じような評価基準、同じような統計解析を抽出する必要があります。
場合によってはデータから自分で統計しなおしたり、分母分子を逆にして再計算しなおしたり、という場合もあります。
たとえばリスク比(RR)とオッズ比(OR)にはRR=OR/[(1−P0)+(P0×OR)という換算式があります。
この換算式は有名なものだから使用して良いのですが、あるシステマティックレビューにはハザード比(HR)とリスク比(RR)は近い性質を持つので、HR = RRとする、なんてこともやってたりしてます。
「近い性質を持つ」というのはあながち間違いではないのですが、計算式が違うのにイコールで結ぶのはいくら何でも乱暴じゃないかな! そのあたりをどうとらえるかで、システマティックレビュー全体の信頼性を判断する、というのが必要になってくるのだと思います。
ということで今回はCase-control studyで、主な結果はカプランマイヤーの生存曲線で示されており、そこからCoxハザード回帰分析にてハザードレート(HR)という形でアウトプットされている文献のみを量的統合の対象としました。
残念ながら1件の論文はChort studyでリスク差をアウトプットとしていたため、これは質的統合のみに回すこととしました。この文献はIPTWという、これはこれで味わい深い解析法を採用しているので、またの機会にまとめたいと思います。
というわけで、とりあえず量的統合に採用する論文のHRと、95%CIの最大値さえわかればフォレストプロットが描けます!