今回はスマホアプリで記事作成してみます。
上手くいけば更新回数も増やせるかなと考えてます!
最近気になった点として、授乳中の方への投薬について、復習がてら最新のガイドラインに触れたので、所感を忘備録としてまとめたいと思います。
参考:国立成育医療研究センター
https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/druglist_yakkou.html
この中で歯科が頻用するのは、解熱鎮痛薬カロナール・ロキソニン、抗生物質サワシリン・ケフレックス、局所麻酔として抗不整脈薬リドカイン(キシレステシン)です。
これらは通常の投与であれば概ね安全であると説明しても差し支えないと考えています。
また局所麻酔薬リドカインについては、抗不整脈薬として内服した際の安全性が示されており、麻酔薬として局所に注射する場合の血中移行濃度(=全身をめぐって母乳に含まれる分量)は内服の場合より低いため、問題ないと考えて良いのではないでしょうか。
一方でリストに載ってないのが抗生物質フロモックスです。
フロモックスはアレルギーが出にくいことから歯科処方では一般的です。(通は抗菌スペクトルからサワシリンを選ぶのですが、好みの程度の触れ幅です)
内服薬の母乳への移行濃度を考えれば問題ないという意見も多く、それはそれで共感できます。
しかし振り替えるとフロモックスは小児投与の適応外なので、厳密に言えばケフレックスに切り替えるのがより丁寧な対応と言えるかもしれません。
さて、少し視点を変えて授乳の状況について考えてみましょう。
昨今共働きが増えているなか、完全母乳育児(完母)は減っているように感じています。
最も多いのは粉ミルクとの併用(混合)です。
これは母乳はある程度吸ってもらわないと乳腺炎になってしまうという事情があると思います。
つまり混合だと聴取できたとしても、安易に「服薬中は粉ミルクにしておきましょう」というのは、吸ってもらえない分を絞り出せと指示していることになるので、十分な配慮とは言えないのではないかと感じています。
これはお恥ずかしながら、子育て経験の中で初めて認識したことです。
また赤ちゃんによっても粉ミルクが嫌いな子もいますので、うまく聴取していく必要はあるかなと思います。
このように授乳中の投薬については、本質的にはほとんど問題にならないと考えてもよいのですが、より安心して受診していただくためにこれらの情報をしっかりと提供しながら、患者さんそれぞれの希望に沿った形で進行できれば良いかなと考えております。
現状とりうる選択肢としては以下があると思います。
1,症状が軽度の場合は、「念のため」投薬や「心配だから」服薬を避ける。
2,症状が重く服薬しないことの不利益が大きいと認める場合、授乳に影響なしとガイドラインで示された薬剤を投薬する。
3,服薬中の授乳が心理的に受け入れられない場合、一時的な粉ミルクへの切り替えや搾乳を検討する。
これらの選択肢を提示し症状と照らし合わせて、医学的必要性とご希望とのすりあわせを、個別に行っていきたいと考えています。
参考:国立成育医療研究センター
https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/druglist_yakkou.html
この中で歯科が頻用するのは、解熱鎮痛薬カロナール・ロキソニン、抗生物質サワシリン・ケフレックス、局所麻酔として抗不整脈薬リドカイン(キシレステシン)です。
これらは通常の投与であれば概ね安全であると説明しても差し支えないと考えています。
また局所麻酔薬リドカインについては、抗不整脈薬として内服した際の安全性が示されており、麻酔薬として局所に注射する場合の血中移行濃度(=全身をめぐって母乳に含まれる分量)は内服の場合より低いため、問題ないと考えて良いのではないでしょうか。
一方でリストに載ってないのが抗生物質フロモックスです。
フロモックスはアレルギーが出にくいことから歯科処方では一般的です。(通は抗菌スペクトルからサワシリンを選ぶのですが、好みの程度の触れ幅です)
内服薬の母乳への移行濃度を考えれば問題ないという意見も多く、それはそれで共感できます。
しかし振り替えるとフロモックスは小児投与の適応外なので、厳密に言えばケフレックスに切り替えるのがより丁寧な対応と言えるかもしれません。
さて、少し視点を変えて授乳の状況について考えてみましょう。
昨今共働きが増えているなか、完全母乳育児(完母)は減っているように感じています。
最も多いのは粉ミルクとの併用(混合)です。
これは母乳はある程度吸ってもらわないと乳腺炎になってしまうという事情があると思います。
つまり混合だと聴取できたとしても、安易に「服薬中は粉ミルクにしておきましょう」というのは、吸ってもらえない分を絞り出せと指示していることになるので、十分な配慮とは言えないのではないかと感じています。
これはお恥ずかしながら、子育て経験の中で初めて認識したことです。
また赤ちゃんによっても粉ミルクが嫌いな子もいますので、うまく聴取していく必要はあるかなと思います。
このように授乳中の投薬については、本質的にはほとんど問題にならないと考えてもよいのですが、より安心して受診していただくためにこれらの情報をしっかりと提供しながら、患者さんそれぞれの希望に沿った形で進行できれば良いかなと考えております。
現状とりうる選択肢としては以下があると思います。
1,症状が軽度の場合は、「念のため」投薬や「心配だから」服薬を避ける。
2,症状が重く服薬しないことの不利益が大きいと認める場合、授乳に影響なしとガイドラインで示された薬剤を投薬する。
3,服薬中の授乳が心理的に受け入れられない場合、一時的な粉ミルクへの切り替えや搾乳を検討する。
これらの選択肢を提示し症状と照らし合わせて、医学的必要性とご希望とのすりあわせを、個別に行っていきたいと考えています。