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2020年11月20日金曜日

歯科界激震! 「コロナ予防」として未承認次亜塩素酸水を広告販売

本日昼頃、4名もの歯科医師が逮捕されるという衝撃的なニュースが流れました。

ペリオトリートとは成分としては次亜塩素酸水で、10年ほど前に流行したパーフェクトペリオの後継商品として2019年より同歯科医師らを中心に売り出されていたようです。

パーフェクトペリオに関しては歯周病学会から注意喚起のポジションペーパーが出されたことから下火になりましたが、業界で”水商売”と揶揄される同種の商品は後を絶たちません。


(関連)次亜塩素酸水を感染症対策にカウントしてはならない ― アゴラ拙稿(2020年5月31日)

容疑者らは1月頃より8500人に違法販売し、4500万円を売り上げたとみられています。本件に関しては6月にも行政指導を受けていますが、その後改善が見られなかったことを受けての逮捕だろうと考えられます。なお同歯科医師らは容疑を否認しています。

これにはTwitter 歯科アカウントからも多くの声が寄せられました。




このように”水商売”は多くの歯科医師から非常識なものとみられており、長年効果不明瞭の水を高額で販売する手法に対し、批判の声以上の厳しい視線が集まっていました

次亜塩素酸水は、多くの一般人がほんとに効果があるの?ないの?と惑わされています。

はっきりいって下の写真のような使い方では効果ないので、手指の消毒にはアルコール製剤を使いましょう。


次亜塩素酸水が活躍したのはノロウィルス対策で野菜を洗浄する場合で、生成器から源泉かけ流しの大量の次亜塩素酸水を水道水のごとくふんだんに流水として使用した、というものです。人体に対して使用する場合と条件がかけ離れているだけでなく、ボトル詰めされた商品の薬剤安定性に関しても大いに疑問です。

この機会に情報の非対称性を悪用した、不当に高額な”水商売”は根絶されると良いと考えております。