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2021年4月30日金曜日

諸外国でみられる、学術論文上でのコストパフォーマンスの検討

 

先日部分床義歯と歯周病に関するプライベートレビューをしていましたが、その中で興味深い文献があったので共有します。



2013年の論文。92人の高齢者を部分床義歯と短縮歯列床にランダム割付。マジかよ患者の意向はどこいった。

OHrQOLという口腔健康に関連した生活の質に関して、最小限に重要な臨床的差(MID)、つまり日常生活で満足いくまでの最小限の治療、という意味でとらえましたが、そこに要する費用を比較しました。

結果、部分床義歯は464ユーロ、短縮歯列弓は252ユーロが必要だったそうです。


このようなコストパフォーマンスに基づいた論文は海外ではメジャーで、英国では論文上で検証されたコスパに基づいて保険適応範囲が最適化されています。もちろんすぐさま「短縮歯列弓が妥当となるケースでは部分床義歯はコスパが悪いから保険適応は不可能」とはなりませんが、方向性としてはそれで、考え方の一つとしてはアリだと個人的には考えています。