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2021年3月17日水曜日

どんなに嫌がる子でも数年たてば…

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

歯医者さんにくると号泣してしまう子や、逃げ出して椅子にも座らない子供というのは多いです。

保護者のかたから申し訳ないといってくださることも多いですが、こちらとしてはそこそこ慣れっこなのでお気になさらず、です。咬まれるのも想定の範囲内です(笑)



さて、これは意見の分かれるところですが、特に5才以下で強く嫌がる場合、個人的には完全な治療をするよりも優先すべきことがあると考えています。

痛みが強くて食事に支障がある場合は別ですが、抑えつけたりは必要最小限として、怖がらせないで治療しようと考えています。



子供の頃の記憶というのは凄いもので、私の出会った患者さんで最も歯科にトラウマを持っていた方は、自分の意思と無関係に私が接近するとブルブルと震えだし、口を堅く閉じてしまう、50代の男性でした。

自分が口を開けているのか閉じているのかさえ最後には分からなくなってしまうという状態で、よほど大変な経験をなさったんだと思います。



子供の歯は生え変わりますし、相当悪い歯を放置しているのでなければ、大人の歯が悪くなることはありません。

また子供の1年間の精神的成長というのは大きなもので、3歳でできなかった治療が4歳ならできた、ということはままあります。

大人の歯に影響を与えないのは大前提として、子供が極端に治療を拒否する場合は、虫歯の進行を遅らせる処置などで上手くコントロールし、精神的に成長したところでしっかり治療をする、というやり方もよくやります。

歯医者さんをキライにならず、治療を受けられるよう育ってくれれば、生涯を見渡す視点で有益ではないかと考えています。

そんな風に感じたのは、今年7歳になるお子さんたちの治療をしているときでした。

この子もあの子も、3歳で初めて来た頃は大変だったなぁ、と。

あの時沢山あった虫歯治療済みの歯はほとんど生え変わって立派な大人の歯に。そして予防処置や矯正の相談で、今でもご縁が続いています。