欧州の歯周病学会から興味深い発信があったので紹介します。本稿にて要約しますが、短い記事で、グーグル翻訳で十分読めるので興味ある方はどうぞ。
(上記記事より転載)
2016年の記事ですが、この中では「フロスはナンセンス・時間の無駄」という記事が世界で多く発信されたと書き出しがあります。私もツイッターで過激な気分になった時はそう言っていることを白状します。
それは2015年の下記レビューによるものです。こちらは専門的な内容なので、読める方だけご覧ください。このレビューは世界中から90名の歯周病の専門家が集まって作成したもので、その判断の過程もすべて記載されています。
この中で「フロスの有効性を示すことができなかった」「歯間ブラシの有効性を支持する」という結果が出ています。
しかし歯間ブラシは無理に使用すると歯肉を損傷する可能性もあり、使用が適さない状況もあることを記事は指摘しています。
最も重要なのは「全ての歯間部の清掃に関して有効かつ外傷を避けるためには専門家の指導が必要」という部分かと思います。
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私自身の臨床実感としては、歯間部の清掃に関しては専門家のレクチャーに基づく必要があり、我流でやるくらいならやらないほうが健康リスクが低いと感じています。
その理由は、最適な清掃方法は一人一人違うため、オーダーメイドで個別に考えなければならないからです。
フッ素のように、使用すればだれでも一定の効果を得られるものとは性質が違うものなので、ネットの記事に危機感をあおられ、我流で不適切な歯間清掃器具を使用することのないようお願いしたいと思います。
歯と歯の間の清掃法に不安を覚えたなら、まずは歯医者さんか衛生士さんから、自分自身にあった磨き方を教えてもらい、気になることを全部質問してみることから始めていただけたらと思います。