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2020年3月7日土曜日

そいういや電話診ってあったな - 新型コロナ所感

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

新型コロナに関する国会答弁にて、安倍首相から「電話診など…」という発言がありました。



そういやあったな電話診…!!

我々としてはその位の存在感の電話診なのですが、改めて調べてみました。


初診料について ー 医療事務サイト
https://iryoujimu1.com/iryoujimukouza1/iryoujimukouza1-2.html


新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の臨時的な取扱いについて(その2)ー 厚労省
https://www.mhlw.go.jp/content/000602230.pdf


新型コロナウイルス感染症対策のための電話診療による処方箋発行について ー 独協医科大学埼玉医療センター
https://www.dokkyomed.ac.jp/hosp-s/news/1359

かいつまんでいうと…

1、初診には算定できないので、新型コロナにおいて自宅待機すべきか来院すべきかアドバイスをする「オンライン受診勧奨」の代替にはならない。再診患者のみが対象となる。

2、医師が直接対応しないといけないので医師を拘束する。医師は時間単位あたりに何点の保険点数を上げるかという形の報酬なので(ガメついかどうかという話ではなく)電話で時間をとられることには負のインセンティブがかかっている。

3、保険証確認や一部負担金徴収などが煩雑。もし今後初診にも電話診を拡充するとして、いつ一部負担金を回収するのか。あときちんと厚労省から保険者に指示だしておいてくれないとレセプト査定されがちな項目だと思う。


オンライン診療の区分については下記記事内参考リンクをご参照ください。


以上から現状電話診の効果については、慢性疾患をもつ高齢者の病院での感染を抑制する効果はあるとかんがえています。

上記属性の患者さんは、新型コロナウイルス感染の重症化リスクの高い方々でもあります。

定期的な病院受診をしている方については、積極的な利用を呼び掛けるのが望ましいのではないでしょうか。



一方で私がアゴラ記事で提案したような事前診査・スクリーニング的な役割を担うことはできません。

既に電話診があるから大丈夫、というのではなく、初診患者にこそ対応したオンライン診療の拡充が望ましいと考えています。


過去のまとめ記事一覧はコチラ。











今後も状況を十分に注視して行きたいと考えております。