こんにちは! 中田智之です。
このブログも早6年。6年前というと、副業ライターのキャリアを始めたのが6年前のアゴラ掲載(新田さんとの出会い)からなので、2019年というのは転機の年だったんでしょうね。
何が転機だったかというと、たぶん認定医を取ったことかなと。歯科キャリア形成が一段落して、外の世界に対して色々アクションして、音喜多さんと出会ったり、浜田さんを手伝ったりして、ライター稼業もお金をもらうようになって、と。
振り返るとずいぶん遠いところまでやってきました。医療あるいは医療制度について発信するからには肩書も強化せねばならないと、人生の予定になかった専門医まで取ったり。
実に実りある6年間を過ごさせてもらいました。
その集大成として出版したのが、先日紹介した「さよなら年金」というわけで、国会図書館にも収蔵し一つ形として残せました。
執筆にあたっては年金に関する資料ばかり読み漁っていました。
そんななか大学の同窓と飲みで、みんな色々勉強しているなぁと感心して話を聞いていたら、最近中田は何の勉強をしてるんだと振られ、
「歯医者の勉強はほとんどしてなくて、最近は年金について詳しくなった」
と笑いを取れたのは我ながら面白かったですね!
勉強は博士と専門医取得でしたから、もう学ぶことは何もない。…ウソです(笑) 歯科医学、けっこう進歩してます。
来年はもう少し本業に関する発信や、発信を原動力とした勉強というのをしてもいいのかなと思いました。
飲みの勢いもあり、本までだすなら立候補しろとしきりに言われましたが、しません。師匠の新田さんと同じく「1日で炎上、2日で不祥事、3日で辞任」になると思ってますので。
つまりそれだけタブーにズバズバ切り込んでしまう性分なわけでして、そういう良くも悪くも「空気読めない」タイプは政治家よりもライターとして政治にかかわる方が向いているんですよ。
とはいえ、医療分野については津川友介氏を中心としたグループが、私の主張をさらに深堀した見解を学術の文脈から公表しており、すっかりお株を持ってかれた形に。
しかしこうした意見が大炎上せずに事実として世の中に受け入れられる下地づくりとしての役割こそ、私が果たした役割だったのだと思います。
【論文】医療費適正化の実現に必要なエビデンスに関するレポート(JHPRA Working Paper, 2025-1) ー 一般社団法人日本医療政策学会
実は医療分野についても「さよなら年金」のようなマトメ本をだそうとも考えていたのですが、上記ペーパーの劣化版になるだけなのでやめておきます。
もしやるならば、海外のお看取りガイドライン全訳・解説付きを書くことですね。いまのところ実行に移す予定はありませんが。
そういうわけで今年は、去年末にひと段落と思っていた執筆業の、総まとめとして本にしたよ、という一年でした。
6万文字を取り扱う作業は脳細胞と精神にすさまじい負荷がかかり、現在まだ回復リハビリ期ですが、やればできるという自身にもつながりました。
今後も執筆は大好きなので、有償無償、政治関係か趣味か問わず続けていくと思いますが、正直「さよなら年金」みたいな負荷の大きなことはやりたくないなぁと思います。命削ってる感がすごかったので、肉体か精神のどっちかがダメになります(笑)
こういう無茶を継続的にできるのは若い時だけですね。
来年は余生みたいな感じで、静かに穏やかに暮らしたいと思います。
専門医の更新があるけどな。