先日、川口市立戸塚東小学校でむし歯予防に関する講演をしてきました。
ご依頼時の学校側の分析のとおり、お口の健康に問題のない大勢の方の中に、複数以上のむし歯を持ち検診後の受診もしない少数の方がおられるという現状。
これを受けて、わたしのほうからは「話を聞くだけですぐ実践できる」最新のむし歯予防法でボトムアップを図るのが良いのかなと考えました。
諸外国では1990年頃に普及した話題なので先駆的な歯科医にとっては「今になってようやく」なのかもしれませんが、日本では世代交代を待つ必要がありました。
この話を理解するためには科学的思考が必要なこともあり、小学生に対しEvidence Based Medicineの基礎を語り始める学校歯科医(39才)。
当日は5・6年生の保健委員の生徒1クラス3名、6クラス分それぞれの発表のあと私の講演というかたち。
お話しするむし歯予防法は歯科医院で患者さんにお話ししていても驚かれることが多い内容なので、小学校の先生や若干名の保護者、他校の養護教諭の方に説得力を持って説明できるかは心配でした。
しかし小学生たちの発表がきちんと最新のむし歯予防法に則っており、その後に話す私の内容がどうして昔と今と変わったのか補足説明・答え合わせになる形でガッシリかみ合い、全体として説得力のある講演となったかと思います。
フィードバックとしては「なんで昔と今でむし歯予防に違いがあるのかよくわかった」「具体的な方法や分量の説明がありすぐに実行できそう」などの声をいただき、こちらの目標は達成したかなと思います。
作図はうさっぱ先生から作品「うさコレ」の図の使用許可という形でご協力いただきました。確認のためスライドもみていただいたところ好評だったので、今後何らかの形で再構成したものを公表していきたいと考えています。
本番は緊張で硬くなってしまい、用意していたアドリブも十分に入れられなかったのは残念ですが、スライドを作る中で私自身もう一度復習することができましたし、小学生たちの発表に助けられる形ではありましたが、しっかりお伝え出来た手応えを感じています。
いただいた貴重な経験に感謝し、今後も地域公衆衛生に貢献していきたいと考えております。