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2023年3月23日木曜日

[地域誌掲載] むし歯が減らない時は「悪玉糖」との付き合いかたにご注意!

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

読売新聞の折込となっている川口市地域情報誌”マイシティじゃーなる” に、執筆記事が掲載しました。 許可を頂いているので、こちらでもご紹介いたします。毎月、川口歯科医師会の仲間が持ち回りで執筆しておりますので、ご関心頂けると幸いです。

ーー以下本文ーー


一生懸命ハミガキをしているのに、むし歯になってしまう。毎日欠かさず行っているむし歯予防が報われないように感じるのは、大変心苦しいことです。そんなときにお伺いするのは、ハミガキ一本打法のむし歯予防になっていないかどうか。実はむし歯予防には「ハミガキ・フッ化物の活用・シュガーコントロール」という3つの柱があり、どれも同じくらいの大きな影響力を持っています。

この中で特に見落とされがちなのがシュガーコントロール。いまは以前のように「お菓子禁止」など、日常生活の楽しみを奪う窮屈なことは言いません。WHOは世界中の歯医者に、「善玉糖」の消費を促進して「悪玉糖」のみを制限する指導を求めています。

善玉糖とは全粒穀物・果物・野菜に含まれる糖分のこと。これらはお口の細菌が糖分を酸へと分解する速度が遅く、よく咬むことで唾液や食物繊維で洗い流されるため、むし歯になりにくいとされています。また人体への吸収も遅く、肥満や糖尿病も予防。牛乳や母乳も、善玉糖に分類されています。 一方で悪玉糖は(果汁100%を含む)ジュース・乳酸菌飲料・スポーツドリンク・キャンディ・クッキー・菓子パンに含まれる糖分で、長時間お口に滞留してむし歯になりやすい環境をつくります。悪玉糖を間食として1日3度以上口にしている場合、むし歯リスクは増大。間食回数を減らすか、善玉糖であるフルーツやヤキイモに置き換えるのは、よりよい生活習慣と言えるでしょう。