『音楽と映像』という組み合わせの良さは、古くは”King of Pop”マイケル=ジャクソンによるMV革命から始まり、アニメ作品におけるたった90秒間のOP映像に至るまで、強いメッセージ性と感動を生み出してきました。
そして今、若い才能たちの集まる新しいカルチャーとしてV-tuberの評価が高まりつつあります。
もちろんキャラソングの範疇に収まるものが多数派ですが、今やV-tuberもゲーム配信しているばかりではなく、様々な個性やスキルで勝負する時代。
その中にはシンガーとして真剣に勝負していこうと考えるV-tuberおよびプロダクションもいます。
かつてニコニコ動画という”ゆりかご”からYOASOBIや米津玄師らが登場したように、いずれ時代を背負うビッグスターが現れるかもしれません。
というわけで今回は歌唱力・楽曲・動画クオリティともに、私がとくに感銘を受けた歌い手V-tuberトップ3をご紹介。いままでV-tuberカルチャーに触れてこなかった皆様も、ぜひイッペン聞いてみてよ!
1,星街すいせい
V-tuber事務所最大手ホロライブが、本気でメジャーでの成功を期してプロデュースしているのではと目される、”彗星のごとく現れたスターの原石”。
転調を繰り返す難解なメロディラインに応える歌唱力、そして映像技術が融合した『ソワレ』は、歌い手V-tuberの”今”について最も説得力をもつだろう。
他のオリジナル曲も名曲ぞろいだが、キャッチーな最新曲『ビビデバ』と、企業無所属V-tuberとしての下積み時代の転機となった『天球、彗星は夜を跨いで』をピックアップした。後者は紅白出演したシンガーソングライター キタニタツヤ氏の作曲。
2,花譜
ハイトーンかつスモーキーという個性的なトーンをもつ花譜は、なんと中学生時代から活動。彼女のプロデューサーは当時無名だったその歌声と出会ったことで、KAMTUBAKI STUDIOの設立を決めたと言われている。
2022年の「うる星やつら」リメイクアニメのEDとして採用された『トウキョウ・シャンディ・ランデヴ』と、最新曲『ゲシュタルト』をピックアップした。
3,HIMEHINA
2019年の1stオリジナル曲から歌唱・ダンス・映像演出のすべてがハイクオリティなMVを発表し続ける2人組。長く田中工務店という個人事務所が運営してきたが、現在は様々な小規模事務所を傘下に収め急拡大するBrabe groupに属する。
昨年大ヒットした『愛包ダンスホール』と、活動初期の熱量が伝わる2nd『ヒバリ』をピックアップした。