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2024年6月14日金曜日

歯科衛生士さんもホントはわからない! マウスウォッシュはいつ使う?

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

昨年厚労省オススメの”公式”歯みがき法が大幅改定され、クリニックや学校などでその普及にいそしんおりますが、

その中で多く寄せられる質問が「マウスウォッシュはいつ使ったらいいの?」というものです。



これは現場の衛生士さんたちどうしたら良いのか迷っている部分なので、だれかがしっかり指針を示していかないとならなそうです。

また”公式”歯みがき法についてたびたびブログで発信してくださるおざき均整 @浜松市中央区初生町にある整体のお店からも同様のご質問が。歯科以外の専門家の方からも普及にご協力いただけるのは、大変ありがたいことです…!

そういうわけで今回はむし歯予防の中でマウスウォッシュをどのように使っていくか、まとめてみました。




まずこれまで繰り返し発信しております、”公式”歯みがき法については下記および下図のとおりです。

「1日回、分間の歯みがきで、センチほどのフッ化物配合歯みがき剤1400-1500ppmFを使用する。その後うがいはしないか、15mLほどの少量の水で1回だけうがいをする(*6歳以上の場合)。」


これを実行することで歯みがきが上手にできない方も含め、およそ30%のむし歯予防効果が発揮されると分かっています。





一方でマウスウォッシュに関してはすべての成分に関して、医療統計的に十分な健康増進効果が観測されたものはありません

もちろん実験室内で殺菌効果があったとか、歯肉細胞を活性化させたとかいう報告は無数にあります。ただ人間集団を対象とした長期研究で、公衆衛生として推奨できる効果量を示したものはなかったということです。


洗口剤の出番は、せいぜい手術や事故による外傷がお口の粘膜にあるときの感染予防くらいでしょうか…。




誤解してほしくないのは、マウスウォッシュを禁止するつもり全くないということです。

スッキリ感やピリピリ感が好きな方もいらっしゃると思うので、 健康増進効果はないけど使うのは個々人の自由だと思います!




ここでカンの良い方はお気づきだと思いますが、”公式”歯みがき法の中でフッ素配合歯みがき剤を使用した後に過度にうがいをすると、むし歯予防効果のあるフッ化物が洗い流されかえってむし歯効果が損なわれる懸念があるわけです。





そこで注目したいのが、”公式”むし歯予防法における「15mLほどの少量の水で1回だけうがいをしてもよい」という部分です。

元々はフッ化物をお口の中の隅々までいきわたらせるための「少量の水でのうがい」ですが、研究の結果これはやってもやらなくてもむし歯予防効果に変わりがなかった。じゃあやらなくてもいいよね。公衆衛生はラクなほうが普及するよね。という経緯があります。



逆に言えばこの「少量の水」をマウスウォッシュに置き換えたとしても、フッ化物配合歯みがき剤によるむし歯予防効果は減弱しないと解釈することはできそうです。



ここで”少量”についてですが、文献的には「ペットボトルキャップ1杯分」と表現されてきました。

正直これもちょっとわかりにくいので15mLの目分量として良いものはないかとしらべてみたところ…

ちょうと”大さじ1杯 = 15mL”という説を発見しました。これはわかりやすい!





そういうわけで結論。

”マウスウォッシュは、歯みがきのあとに大さじ1杯の分量で1回だけ使用してもよいのではないか。”

ご指摘や異論などありましたらSNSなどで寄せていただけると勉強になります!

2024年6月6日木曜日

オレが感銘を受けたV-tuberオリジナル曲を紹介する!!

こんにちは! 東川口のアニソンドラマー 中田智之です。

音楽と映像』という組み合わせの良さは、古くは”King of Pop”マイケル=ジャクソンによるMV革命から始まり、アニメ作品におけるたった90秒間のOP映像に至るまで、強いメッセージ性と感動を生み出してきました。

そして今、若い才能たちの集まる新しいカルチャーとしてV-tuberの評価が高まりつつあります。


もちろんキャラソングの範疇に収まるものが多数派ですが、今やV-tuberもゲーム配信しているばかりではなく、様々な個性やスキルで勝負する時代。

その中にはシンガーとして真剣に勝負していこうと考えるV-tuberおよびプロダクションもいます。

かつてニコニコ動画という”ゆりかご”からYOASOBIや米津玄師らが登場したように、いずれ時代を背負うビッグスターが現れるかもしれません。

というわけで今回は歌唱力・楽曲・動画クオリティともに、私がとくに感銘を受けた歌い手V-tuberトップ3をご紹介。いままでV-tuberカルチャーに触れてこなかった皆様も、ぜひイッペン聞いてみてよ!






1,星街すいせい

V-tuber事務所最大手ホロライブが、本気でメジャーでの成功を期してプロデュースしているのではと目される、”彗星のごとく現れたスターの原石”。

転調を繰り返す難解なメロディラインに応える歌唱力、そして映像技術が融合した『ソワレ』は、歌い手V-tuberの”今”について最も説得力をもつだろう。

他のオリジナル曲も名曲ぞろいだが、キャッチーな最新曲『ビビデバ』と、企業無所属V-tuberとしての下積み時代の転機となった『天球、彗星は夜を跨いで』をピックアップした。後者は紅白出演したシンガーソングライター キタニタツヤ氏の作曲。


2,花譜

ハイトーンかつスモーキーという個性的なトーンをもつ花譜は、なんと中学生時代から活動。彼女のプロデューサーは当時無名だったその歌声と出会ったことで、KAMTUBAKI STUDIOの設立を決めたと言われている。

2022年の「うる星やつら」リメイクアニメのEDとして採用された『トウキョウ・シャンディ・ランデヴ』と、最新曲『ゲシュタルト』をピックアップした。


3,HIMEHINA

2019年の1stオリジナル曲から歌唱・ダンス・映像演出のすべてがハイクオリティなMVを発表し続ける2人組。長く田中工務店という個人事務所が運営してきたが、現在は様々な小規模事務所を傘下に収め急拡大するBrabe groupに属する。

昨年大ヒットした『愛包ダンスホール』と、活動初期の熱量が伝わる2nd『ヒバリ』をピックアップした。

2024年6月1日土曜日

[地域紙掲載] “普通”がいちばん!? 歯みがき剤の選び方

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。

先日、地域紙「マイシティじゃーなる」の歯科医師会掲載枠に記事が載りましたので、ご紹介いたします!(以下本文)


薬局やスーパーにずらっと並ぶハミガキ剤。自分にぴったりのものを選びたいとおもっても、有効成分は聞き覚えのないカタカナばかり。生薬由来とか芸能人コラボなどの文字をみかけるとホッとする、そんな体験もあるかもしれません。

実はハミガキ剤の有効成分で本質的に健康増進となるのは、むし歯予防のフッ化物と、知覚過敏症を抑える成分の2つだけ。消毒薬や腫れ止め薬などは一時的な効果は見られても、むし歯や歯周病の進行を防ぐことはできません。

そういうわけで知覚過敏症対策が必要な方を除き、いちばんハミガキ剤で重視して欲しい成分は“フッ化物”です。明確なむし歯予防効果が観測できているのは含有濃度1000-1500ppmのもので、市場流通品の37%が上記に該当します。

注意したいのはコラボ商品などに多い「化粧品」に分類される歯みがき剤。これらはイメージ戦略やネームバリューに頼った販売戦略ゆえに、フッ化物を入れるために必要な医薬部外品の審査を受けないケースがほとんど。

一方、各ハミガキ剤メーカーで大量生産される主力商品は開発費用も潤沢。特にフッ化物を歯の表面に長く滞留させるための基剤の研究は、並々ならぬ情熱をもって日夜行われています。そういうわけで“昔からある普通のハミガキ剤”のほうが、皆さんの健康に寄与できることが多いかもしれません。