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2020年1月23日木曜日

親子で仕事を継承するということ

こんにちは! 東川口の歯医者 中田智之です。



たびたび実施している市の中学生職場体験事業「夢わーく」ですが、いまもお二人の学生さんに仕事を手伝ってもらっています。

しかしあいにく天気は雨、折からの厳しい寒さと、どうも今期は患者さんの少ない「おちついた診療風景」の見学になりそうです。

※秋はまさに戦場でした。秋にきてくれた学生さん、ほんとにありがとうございました。



そういうわけでいくらか雑談もするのですが、特に女性は親がメディカルという方が多いですね。

夢ワークの仕組みとして、仕事の「分野」を選ぶことができるのですが、やはり親の仕事に関してはライフワークバランスと生活パターンについて想像しやすいという意味で好意的に捉えられることが多いようです。


かつては親と同じ仕事を選ぶなんて考えなしだ的な風潮が強かったと思います。

私が高校生の頃(1990年代末)は間違いなくありました。

そういう風潮と、親の仕事を継ぐべきと考える親世代との対立、というのが定式化された図式だったような印象があります。



これが覆ったと感じるのは、やはり兼ねてから働いてみたらそこにはブラック労働が広がっていたということに、学生たちは強いリスク感を持つようになったためだと考えています。

もっともコスパが悪いのは、大卒の新卒カードを切って入社したらブラックだった、というもので、その場合は精神を病むか、既卒というバツイチになってしまう、という危機感があるのではないか、と考えています。(実際はそんなことないんですが

そうであれば生活リズムに関して想像しやすい親の仕事の継承、というのが手堅い選択肢として優先順位が上がってきているのではないか、と感じております。



とはいえこれはメディカル系を選んだ女学生に限った実感なので、大いにサンプリングバイアスがかかっていると思いますが、かつて私が感じたような親の仕事を継承することにたいする葛藤はなくなってきているのかな、と考えております。

自分の親の仕事というのも与えられた環境の一つと考えた時、何が自分の強みであるかニュートラルな視野で考えられる時代になってきたのかなとも思います。



大学の先生vs.高校生自分の属さない世界を知ってはじめて社会で実践できる - みらいぶプラス/河合塾
https://www.milive-plus.net/学歴社会論/



私は葛藤の末に親と同じ仕事を選んだ人間ですが、やはりノウハウや仕事の本質、生活スタイルへの理解という点で有利だったなと考えております。

その優位性を活かして執筆活動をするのが私の真の目的ではありますが、それはここだけのヒミツにしておいて、生まれによって与えられた環境を最大限に生かして社会貢献するのは恥ずべきことではなく、むしろ合理的なことだ、と考えております。



もちろん親の職業をみて今後の時代に継続不可能ではないか(私はこれをかなり危惧しました)と分析したり、生活スタイルを見たうえで自分の適正や嗜好と違うので、別の世界にチャレンジしたい、というのは大いに素晴らしいことだと思います。



この双方のバランスは大事なことで、どちらも尊重される世の中になってほしいなと願っております。